東越中島立坑~越中島駅(現地写真) - 京葉線東京トンネル(7)


※クリックすると目次ページを表示します。

■東越中島立坑:3km569m12~3km587m92(L=18.80m)
  越中島トンネル:2km947m08~3km569m12(L=622.04m)

▼参考
京葉線工事誌 467~482、520、559~572、686~694ページ

●概説
前回の記事を参照。

●現地写真
(すべて2009年8月16日撮影)


区道の反対側から見た東越中島立坑(画面中央の肌色の建物)

東越中島立坑の周囲はJR東日本の関連会社であるジェイアール東日本物流東京支店となっており、トラックが多数駐車している。敷地中央には立坑地下へ通じる建物があるが、その向きはトンネルの方向と一致しており、ある程度知識があれば一目見ただけでこれがトンネルの関連施設であることがわかるはずだ。地下へ通じる開口部は運河に面した側にあり、高潮などで運河の水位が上昇しても浸水しないようハンドルつきの頑丈な扉が付いている。(→東越中島トンネルの記事一番最後の写真も参照。)

それにしてもこの建物、トラックの駐車に邪魔ではないだろうか?


大きな地図で見る
Googleマップの航空写真で見た東越中島立坑

敷地のど真ん中、しかも中途半端な向きに建物があるので、駐車するにも敷地内を移動するにも切り返しが必須という配置になってしまっている。確かに立坑の真上に建物を造ったほうが構造的に簡単になるのはわかるが、当初から周囲を駐車場として使用する計画だったならば、せめて敷地の区画にあわせて建物の方向や場所を選ぶべきだっただろう。自社の関連会社が使用するということで、社内の問題としていい加減な処理をしたのだろうか?


凸版印刷に変わった立坑隣の建物

東越中島立坑に隣接する日進印刷は凸版印刷に変わったが、建物は以前のものをそのまま使用しているようだ。この建物は成田新幹線の建設に備えてアンダーピニングが行われているが、京葉線の越中島トンネルは当初計画されていた新幹線のトンネルと比べ外径が小さいため、ギリギリ被ってはいないものと思われる。区道に面した側はこのように柵で囲まれた不自然な空間が広がっているが、これはこの先にある都立三商前交差点の拡張用地として確保されている土地であり、地下のトンネルを避けたわけではない。


都立三商前交差点

都立三商前交差点の上空に架かっていた歩道橋は、西側にある補助200号線の豊洲橋架け替え工事で道路幅が広がったため、2009(平成21)年3月に撤去された。豊洲橋は2009年3月に1期工事として旧橋梁の南側に2車線分の新橋梁が完成し、現在は2期工事として旧橋梁の跡地に2車線拡幅するための橋梁を建設中である。最終的な完成は2013(平成25)年3月を予定しており、越中島地区から豊洲地区へのアクセスが大きく改善することが期待されている。この補助200号線はこの豊洲橋拡幅にあわせて車道が若干南側に移設され、都立三商前交差点は3つの道路がずれて交差する変則的な構造から一般的な十字路に変わる予定となっている。

▼参考
豊洲橋整備事業(江東区公式Webサイト内)


都立三商前交差点に面して建つ清水建設技術研究所

都立三商前交差点の南側には清水建設技術研究所がある。柱をよく見ると外部から見える形で免震装置(積層ゴム)が組み込まれており、「建築技術の研究を行っている」という施設の性質を強くアピールしている。


福山通運東京支店。建物が後退した部分にはコンビニ「ミニストップ」が建っている。

都立三商前交差点のすぐ先には福山通運東京支店の倉庫がある。越中島トンネル建設前は区道ギリギリまで建物があったようだが、現在はトンネル建設にあわせて取り壊された分建物が後退しており、開いたスペースにはご覧のようにコンビニエンスストアが建っている。


越中島歩道橋

さらに越中島駅方向へ向かうとトンネル建設の際桁の架け替えが行われた越中島歩道橋がある。ごく普通の歩道橋であり、これを見ただけでは地下に京葉線のトンネルが通っていることや、それとの関連性を見い出すことはできない。強いて言えば、海が近いにもかかわらず歩道橋の構造物全体にまだ錆がほとんど見られないほど新しいという点から、トンネル建設の際何か手を加えたと推測できるだろうか。

なお、この越中島トンネルの建設を行った清水建設の創立200周年記念サイトにトンネル内部の写真(二次覆工の施工前後を比較)が掲載されているのでご興味のある方はぜひご覧いただきたい。

▼参考:トンネル内部の写真
清水建設二百年 作品編 京葉線越中島トンネル(PDF)

(つづく) このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサード リンク
テーマ:鉄道 ジャンル:趣味・実用
タグ:  鉄道  京葉線  JR東日本  トンネル

Facebookのコメント

コメント

コメント機能をご利用の際は必ず注意事項のページをご覧ください。
不適切な投稿内容は修正・削除される場合があります。また、内容によっては管理人からのレスが付かない場合がございます。確実に返信が欲しい場合はEメールをご利用ください。

管理者にだけ表示を許可する(管理人からの返信が付きません)


最新記事

首都圏外郭放水路庄和排水機場(2016/10/02)
相鉄・東急直通線建設工事(2016年取材②新綱島~日吉)(2016/09/10)
相鉄・東急直通線建設工事(2016年取材①羽沢~新横浜)(2016/09/07)
相鉄・JR直通線建設工事(2016年6月取材)(2016/08/27)
茨城県・守谷市のマンホール(2016/08/26)
東京メトロ千代田支線北綾瀬駅ホーム延伸工事(2016年6月4日取材)(2016/08/21)
東武伊勢崎線竹ノ塚駅高架化工事(2016年6月4日取材)(2016/08/14)
次期「書籍化」プロジェクトへの道すじ(2016/08/12)
JR飯田橋駅ホーム移設工事(2016年6月取材)(2016/08/06)
東急東横線10両化&関連工事(2015・2016年取材)(2016/08/03)
月別アーカイブ

全記事タイトル一覧

お知らせ

【総武・東京トンネル書籍化プロジェクト】COMIC ZIN様で欠品しておりました「総武・東京トンネル(上・下)」の販売を再開しました。詳しくは→こちら(2016,04,10)
さらに前のお知らせ

おすすめ&スペシャル

「総武・東京トンネル」書籍化プロジェクト 当サイトの前身であるYahoo!ブログから運営通算10周年を記念し、2008年に連載した「建設史から読み解く首都圏の地下鉄道① 総武・東京トンネル」についてほぼ白紙から書き直し、自主制作本(同人誌)にまとめるプロジェクトです。2015年3月のコミケットスペシャル6で総武線区間について取り上げた「上巻」、12月のコミックマーケット89で横須賀線区間について取り上げた「下巻」をそれぞれリリースし、昼過ぎに完売となる大好評となりました。現在書店(COMIC ZIN)様にて絶賛発売中です。

おすすめ記事

@takuya870625 Twitter