東京テレポート駅(現地写真) - りんかい線東臨トンネル(11)

東京臨海高速鉄道りんかい線東臨トンネル ~時代に翻弄されたもうひとつの京葉線~
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■東京テレポート駅 4km900m
▼参考
臨海副都心線の工事概要 - 建設の機械化1992年12月号3~8ページ
首都圏における新線開業 5、東京臨海高速鉄道臨海副都心線 - 日本鉄道施設協会誌1996年9月号20~31ページ

●概説
前回の記事を参照。

●現地写真
※写真は全て2011年5月5日撮影。

右下にあるのが東京テレポート駅A出入口。背後にフジテレビなどの高層ビルが並ぶ。 東京テレポート駅B出入口と東京臨海高速鉄道本社。
左:右下にあるのが東京テレポート駅A出入口。背後にフジテレビなどの高層ビルが並ぶ。
右:東京テレポート駅B出入口と東京臨海高速鉄道本社。

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東京テレポート駅の駅施設は全て地下にあるため地上から見えるのは明り取り用の天窓のみである。駅前広場は国際展示場駅と同様南側に設けられており、元々あった道路を全て除去していることも同一である。2011年現在ロータリーに乗り入れているバス路線は以下の通り。

<東京テレポート駅の路線バス>
1番乗り場(都バス)
都05系統:東京駅丸の内口行き(土・休日のみ運行)
波01出入系統:品川駅東口行き

2番乗り場(京急バス)
井30系統:船の科学館駅・青物横丁駅経由大井町駅西口行き
井32系統:青物横丁駅経由大井町駅西口行き
森30系統:船の科学館駅・大森海岸駅経由大森駅東口行き
森40系統:船の科学館駅・平和島駅経由大森駅東口行き
リムジンバス:羽田空港第1・第2・国際線ターミナル行き
高速バス:横浜駅東口(YCAT)行き

3番乗り場(都バス)
波01系統:中央防波堤行き

4番乗り場(関東鉄道バス・京成バス・JR東海バス)
高速バス:鹿島神宮駅行き(関鉄)
ファンタジアなごや号:名古屋駅行き(京成・JR東海)

5番乗り場(都バス)
海01系統:門前仲町行き

6番乗り場(都バス)
(貸切):タイム24ビル専用循環バス(関係者専用・一般利用不可)

東京テレポート駅の地上出入口はこの駅前広場内にA・Bの2箇所設けられており、B出入口の前には東京臨海高速鉄道の本社ビルがある。建設開始当初は世界都市博覧会の最寄り駅となる予定であったことから2箇所ある出入口は階段に加えエスカレータを3機併設しているが、現状ではこれを全て使い切るほど利用者が集中することは稀で若干そのキャパシティを持て余し気味となっている。(なお、今回訪問時は東日本大震災に伴う電力不足の影響でエスカレータはどちらの出入口も1機停止となっていた。)このほか、A出入口の後ろにはエレベータが設置されており、地下1階の改札口と地上1階の駅前広場を接続することに加え、国道357号・首都高速湾岸線を越えて北側へ続くテレポートブリッジに出ることができるようになっている。ただし、国道の北側にあるフジテレビ本社やアクアシティお台場などの商業施設は駅西側の地上にあるお台場中央交差点経由の方が近いため、あまり使われていない様子であった。なお、駅北側を通る国道357号には歩道があるが駅舎・駅前広場に接続する通路が一切なくここから東京テレポート駅を利用することは考慮されていないようであった。

新木場側の駅端にある換気塔。右上にあるのがテレポートブリッジ。 大崎側の駅端にある換気塔。新木場側と比べサイズがやや大きい。
左:新木場側の駅端にある換気塔。右上にあるのがテレポートブリッジ。
右:大崎側の駅端にある換気塔。新木場側と比べサイズがやや大きい。

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地下にあるトンネルの換気を行う換気塔は国際展示場駅と同様駅の両端に設置されている。換気塔はどちらもコンクリート製の筐体の側面全体にルーバーが設置されている無機質なもので、屋根が曲面となっているあたりが唯一の装飾といえる。どちらの換気塔も建物の陰になっており目立たないようなデザインとした故のものだろう。換気塔のサイズ新木場側のものに比べ大崎側のものが2倍近く大きいが、これは大崎側は換気するトンネルの長さが長いためと思われる。(新木場側は有明立坑~駅の約200mであるのに対し、大崎側は駅~13号地立坑の約1kmに及ぶ。)

東京テレポート駅地下1階の改札口。
東京テレポート駅地下1階の改札口。

地下1階は中央に改札口があり、その右側に売店、左側に自動券売機がそれぞれ配置されている。自動改札機は全部で8通路あり、左側には定期券を販売する有人窓口が設置されている。改札口右側の売店はJR東日本系列のNEWDAYSで、同社がりんかい線の経営に深く関わっていることをうかがわせている。
地下1階の内装は床・壁・天井ともに白色となっており、改札口周辺のみ天井に木目調の材料を使用している。

改札内の吹き抜けとエスカレータ 地下3階のホームから吹き抜けを見上げる。天窓から取り入れた外光が地下22mまで射し込む。
左:改札内の吹き抜けとエスカレータ
右:地下3階のホームから吹き抜けを見上げる。天窓から取り入れた外光が地下22mまで射し込む。

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改札口を入った正面にはエレベータシャフトがあり、その両側にエスカレータ・階段がある構成は国際展示場駅と同様である。エスカレータの台数も改札口に近い側が3機、遠い側が1機と階段という構成もやはり国際展示場駅と同様である。改札内側のコンコースの天井には全長に渡りドーム上の天窓が設置され、そこから取り入れた外光は改札口に近い側のエスカレータの周囲に設けられている吹き抜けを通じて地下22mのホームまで送り届けられる。地下3階のホームからこの吹き抜けを見上げると電気を使った照明で照らされたのとは全く違う明るい空間が広がっており、その開放感は地上駅と見紛うばかりのものである。

地下3階ホーム
地下3階ホーム

地下3階のホームは島式1面2線で、上下線の間隔は取り壊す前のシールドトンネルの間隔そのままであるためホームの幅は全長に渡り15mと異様なまでに広くなっている。ホーム幅15mというのは2010年に拡幅が完了した横浜駅の横須賀線ホーム(最大幅15.8m)に匹敵するものであり、如何にその幅が大きいかを見た目だけでなく数字でもおわかりいただけるだろう。
なお、開業時は全列車が4両編成であったためホームの両端は使用されておらず、ポールで仕切られ入れないようにされていた。現在も床面にはこのポールを撤去した跡が残っている。

新木場方のホーム端からシールドトンネルを見る。 比較のために総武快速線馬喰町駅のホーム端。
左:新木場方のホーム端からシールドトンネルを見る。
右:比較のために総武快速線馬喰町駅のホーム端。2010年8月14日撮影

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ホーム端は既に出来上がっていたシールドトンネルを切断して開削トンネルの駅を設置したため、シールドトンネルの発進・到達立坑がなく突然シールドトンネルに切り替わっている。一般的な地下駅の駅端(開削トンネルとシールドトンネルの接点)と比較すると一般的な駅ではシールドマシンの出し入れのためホーム端がシールドトンネルの直径より広くなっているのに対し、東京テレポート駅では駅側のトンネルの方がシールドトンネルよりも狭く、明らかに駅側が後付けされたことが見て取れる。図で描くと以下のような構造である。

左が東京テレポート駅、右が一般的な地下駅。
左が東京テレポート駅、右が一般的な地下駅。

●駅データ
駅名:東京テレポート(とうきょうてれぽーと)
住所:東京都江東区青海1丁目2-1
乗車人員(降車客を含まない):23,541人(2010年、東京臨海高速鉄道ホームページによる)
Web:東京テレポート駅|りんかい線

(つづく)

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