品川シーサイド駅(現地写真) - りんかい線東臨トンネル(22)

東京臨海高速鉄道りんかい線東臨トンネル ~時代に翻弄されたもうひとつの京葉線~
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■品川シーサイド駅 8km970m
▼参考
臨海副都心線工事誌 - 日本鉄道建設公団東京支社2003年9月 18・174~188・352・353ページ

●概説
前回の記事を参照。

●現地写真(地上)
新木場寄りの駅端にあるA出入口。 A出入口を天王洲通りの反対側から見る。
左:新木場寄りの駅端にあるA出入口。2011年7月9日撮影
右:A出入口を天王洲通りの反対側から見る。2012年1月28日撮影

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品川シーサイド駅の地上出入口は3箇所とも品川シーサイドフォレストの敷地内にあり、天王洲通りの東側には地上出入口が一切存在しない。新木場寄りの駅端にあるA出入口イオン品川シーサイド店の前にあり、階段と上下のエスカレータが設置されている。出入口のすぐ後ろはイオン品川シーサイド店の駐車場入口となっており、交通整理を行う警備員が常駐している。なお、品川シーサイド駅の標高は隣の天王洲アイル駅とほぼ同じであるが、各地上出入口には天王洲アイル駅と異なり防水扉は設置されていない

日立ソリューションズタワー前にある換気塔。右側がりんかい線品川シーサイド駅用。
日立ソリューションズタワー前にある換気塔。右側がりんかい線品川シーサイド駅用。
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天王洲通りに面した日立ソリューソンズタワーの入口前にはこのビルの地下駐車場へ通じるらせん形の入出場路が設置されている。入出庫路は天王洲通り川から見て左側が入場用、右側が出場用で、それぞれらせんの内側には側面がルーバーになった換気塔が設置されている。このうち、右側のものがりんかい線用の換気塔である。この換気塔では品川シーサイド駅と天王洲アイル~品川シーサイド間のトンネルの換気を行っており、天王洲通りの反対側から見るとこの右側の換気塔の上部には品川シーサイド駅構内の空調用の冷却塔(クーリングタワー)が載っているのを確認できる。

駅中央にあるエレベータと地下駐輪場入口。 大崎寄りの駅端にあるB出入口と地下駐輪場入口。出入口の後ろには駅前ロータリーが広がる。 大崎寄りの駅端にある換気塔。手前3つが給気用、奥2つが排気用。
左:駅中央にあるエレベータと地下駐輪場入口。
中:大崎寄りの駅端にあるB出入口と地下駐輪場入口。出入口の後ろには駅前ロータリーが広がる。
右:大崎寄りの駅端にある換気塔。手前3つが給気用、奥2つが排気用。3枚とも2012年1月28日撮影

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駅の中央部には地下1階の改札口前に通じるエレベータがある。エレベータは脇にある駅前ロータリーのバス乗り場まで屋根が付いており、雨に濡れることなくバスに乗り換えることが可能である。また、このエレベータは後述する品川シーサイドフォレスト地下の中間階にあるオーバルガーデン(商業施設)にも通じている。エレベータの脇には品川区が設置している地下駐輪場の入口もある。エレベータを過ぎると駅の地上部分は路線バスやタクシーが乗り入れる駅前ロータリーとなっている。現在乗り入れているバス路線は以下の通りである。

<品川シーサイド駅の路線バス>
1番乗り場
品91系統:品川駅東口行き(都営バス)

2番乗り場
品91系統:八潮パークタウン行き(都営バス・循環)
リムジンバス:羽田空港第1・第2・国際線ターミナル行き(京急バス)

駅前ロータリーの反対側の端にはB出入口ともう1つの地下駐輪場の入口がある。B出入口はスペースの関係で階段と上りエスカレータのみの設置となっている。B出入口脇の道路を渡ると反対側には品川シーサイド~大井町間のトンネルの換気を行う換気塔が設置されている。換気塔は少しずつ位置をずらす形で5つに分割されており、天王洲通り側3つが給気用、残りの2つが排気用となっている。換気塔をよく見ると給気用は側面にルーバーがあるのに対し、排気用は路上の通行人に排気を吹き付けないよう頂部に排気口が設置されており、見た目でも容易に区別がつく。再開発エリアに新設されたというで、換気塔の下部は隣に建つコンビニ(サークルK)の外壁にと同じ色のタイルが張られており、景観への調和も考慮されている。

●現地写真(地下)
駅中央にある改札口と券売機。 自動改札機は利用者の増加に応じて増設したため、位置がバラバラ。
左:駅中央にある改札口と券売機。2011年7月9日撮影
右:自動改札機は利用者の増加に応じて増設したため、位置がバラバラ。2012年2月18日撮影

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改札口は地下1階の中央にある。開業当初の自動改札機の台数は5台、自動券売機の台数は2台であったが、その後品川シーサイドフォレストの企業の入居が進むにつれて利用者数が増加したため、現在は自動改札機が8台、自動券売機が4台に増設されている。自動改札機は柱を挟んだ反対側に増設されており、開業時から設置されている物とは位置が異なっている

左へ直進するとB出入口、右へ曲がるとC出入口。 C出入口は大きな吹き抜けになっている。
左:左へ直進するとB出入口、右へ曲がるとC出入口。2012年1月28日撮影
右:C出入口は大きな吹き抜けになっている。2012年2月18日撮影

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改札口を出て右へ曲がるとA出入口、左に曲がるとB・C出入口にそれぞれ通じる。C出入口はB出入口へ向かう通路から分岐する形で設置されており、エスカレータ・階段は大きな吹き抜けの中にある。品川シーサイドフォレストのオフィスへ向かう通勤客はこのC出入口を主に利用しており、朝のラッシュ時は激しく混雑するため改札口からC出入口までの床面にはテープが貼られ、通行方向を区分している。また、C出入口のエスカレータは混雑緩和のため、2010(平成22)年8月には運転速度を高速化する改造が行われたほか、2011(平成23)年4月以降は平日朝は2機とも上り専用通路として運用されている。

▼参考
「りんかい線」品川シーサイド駅でエスカレーター高速化工事を行います|インフォメーション一覧 2010年|りんかい線
品川シーサイド駅C出口エスカレーター運用変更について|インフォメーション一覧 2011年|りんかい線

C出入口を上がりきったところにあるオーバルガーデン。 C出入口を上がりきったところにあるオーバルガーデン。
C出入口を上がりきったところにあるオーバルガーデン。2012年2月18日撮影
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C出入口は地上ではなく、品川シーサイドフォレスト地下(中1階)にあるオーバルガーデンに通じている。オーバルガーデンには飲食店やコンビニなどがあるほか、中央にある中庭(吹き抜け)ではフリーマーケットなど様々なイベントが行われている。また、品川シーサイドフォレストの一部ビルはこのオーバルガーデン経由で入館することも可能である。

▼参考
オーバルガーデン

改札内の新木場寄りにあるエスカレータと階段。 新木場寄りの階段は地下2階の踊り場が広くなっている。
左:改札内の新木場寄りにあるエスカレータと階段。2011年7月9日撮影
右:新木場寄りの階段は地下2階の踊り場が広くなっている。2012年2月18日撮影

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地下1階の改札口と地下3階のホームはエスカレータ4機、階段2か所、エレベータ1機で連絡している。エスカレータは改札口の左右に上下1組ずつ設置されている。新木場寄りの階段はこのエスカレータのすぐ脇にあるが、この階段は地下2階の踊り場がやや長く、ホームのかなり端に通じる形となっている。地下2階はほとんどが駅構内の空調やトンネルの換気のための機械室となっており、この踊り場にもそこへ出入りするための扉がいくつも設置されている。

地下3階のホーム。
地下3階のホーム。2012年1月28日撮影。

地下3階のホームは長さが10両編成対応の205m、幅は全長にわたり8mとなっている。ホーム上の柱は階段間の部分が左右1本ずつ、ホーム両端が中央1本という配置となっており、駅構内が直線であることとも相まってホーム端からの見通しは極めて良好である。なお、柱の一部にはアルミ缶やガラス瓶など廃材をリサイクルした化粧材が採用されている。

●駅データ
駅名:品川シーサイド(しながわしーさいど)
住所:東京都品川区東品川4丁目12-22
乗車人員(降車客を含まない):21,576人(2010年、東京臨海高速鉄道ホームページによる)
Web:品川シーサイド駅|りんかい線

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