八丁堀駅(現地写真) - 京葉線新東京トンネル(15)


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■高橋立坑:1km375m08~1km400m08(L=25.00m)
 八丁堀駅(本体部):1km075m18~1km375m08(L=299.9m)
 西八丁堀立坑:1km050m18~1km075m18(L=25.00m)

▼参考
京葉線工事誌 799~813ページ

●概説
前回の記事を参照

●現地写真(地上)
(特記以外2009年8月16日撮影)


B4出入口と高橋立坑の換気塔。立坑本体は手前の道路地下にある。(2枚合成)
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高橋立坑はその名の通り鍛冶橋通りと亀島川(神田川の支流)との交点である「高橋」のすぐ西側にある。立坑本体は道路下にあるため当然見ることはできないが、高橋の袂にB4出入口と換気塔がある。


左:B2出入口(JR八丁堀ビル1階)
右:B3出入口(白飼第一ビル1階)(2009年12月5日撮影)

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B2出入口の裏に回ったところ。壁面全体に巨大なルーバーが開いている。(2009年12月5日撮影)
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B2・B3出入口はそれぞれ「JR八丁堀ビル(JR東日本が施主)」「白飼第一ビル」というオフィスビルと一体的に建設されている。B2出入口があるJR八丁堀ビルは八丁堀駅「本体部」の換気塔も兼ねており、建物裏手には巨大なルーバーが開いているのが確認できる。このJR八丁堀ビルは主にJR東日本の関連会社である「(株)ジェイアール東日本ビルディング」が所有しており、貸しオフィスとして使用されている。


新大橋通り上にあるB1出入口

B1出入口は新大橋通りの歩道上にある。もともと歩道自体が広くないことや新大橋通りの地下に東京メトロ日比谷線の八丁堀駅があることから必要最小限の幅となっている。写真左奥には日比谷線の改札口前に通じるA1出入口が見える。


西八丁堀立坑の換気塔と非常階段の出入り口がある秀和第二桜橋ビル。右下が換気口と非常階段の出口。

西八丁堀立坑は鍛冶橋通りと新大橋通りの交差点の先にある。換気塔と非常階段の出入り口は鍛冶橋通り南側に建つ「秀和第2桜橋ビル」の1・2階にある。鍛冶橋通りの反対側から建物を見ると右下の1階部分が壁となっており、その上の2階に相当する部分には金網が付いた開口部があるのが分かる。非常階段の扉は1階の壁になっている部分に設置されているが、階段があることを示す表示は一切なく、周囲に合わせて白いタイルが貼られているため、一目見ただけではここに京葉線の非常口があることは分からない。
ちなみに、ビルの名称に入っている「桜橋」はかつてこのビルの裏手を流れていた桜川(1960年代に埋め立てられ消滅)に架かっていた橋の名前からとったものである。航空写真を見ると川を埋めたのがよくわかる。

●現地写真(地下)

B4出入口へ通じる通路

八丁堀駅の「本体部」と高橋立坑にあるB4出入口を接続する通路は下層階(ホーム階)とは完全に独立した構造となっており、このように狭い通路が延々と続く形になっている。高橋立坑の中央にはホーム階から上ってきた非常階段があるため、この通路は終端部でクランクしている。


駅中央にある改札口

改札口は「本体部」のほぼ中央にある。八丁堀駅は東京メトロ日比谷線との乗り換え駅であるため、越中島駅とは異なり絶えず人通りがある。改札口の正面にある階段がB2出入口。


日比谷線八丁堀駅改札口(左)と京葉線への連絡階段(右)(2枚合成)
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日比谷線八丁堀駅とは「本体部」東京寄りの地下で接続している。日比谷線は建設が古く、改札口が浅い部分にあるため、京葉線の改札階の間には階段がある。


地下5階のホーム(切り拡げ部)

地下1階の改札口と地下5階のホームは階段3か所で連絡している。いずれも改札口中心とホーム中心が駅の幅方向に対してずれているため、地下2階で一度階段が途切れる構造となっている。中央のシールドトンネル間を切り拡げた部分は意外なほど天井が高く、シールド工法で建設したとは思えないような開放感がある。天井の中央にある空調ダクトの張り出し部分を間接照明にうまく取り入れている点も注目すべき部分だろう。


ホーム両端の上下線独立部分

ホームの両端数十mは上下線が独立した構造となっており、この部分のホーム幅は3mと狭く天井も低い。開業から20年近くが経ち壁面には若干漏水の跡が見られるが、厳重な止水対策が施されていることもあってその数は当ブログで以前レポートした総武快速線・横須賀線の地下駅とは比較にならないほど少なく、むしろ列車風により付着した黒いホコリのほうが目立っている。なお、8両編成の武蔵野線はこの部分には停車しないため列車を待つ際は注意されたい。


ホーム端から東京方面を見る。あたかも駅間のシールドトンネルに立ち入ったかのような光景が広がる。

現在のホームは10両編成分の205mで建設されているが、将来は駅両端の立坑まで延長することで15両編成に対応できる構造となっている。ホーム端から見るとこのように何もない空間が延々と数十m続いており、すぐにでもホームの延伸が可能であることが見て取れる。右奥にある壁面の出っ張った部分が西八丁堀立坑で、よく見ると非常階段へ通じる扉らしきものがあり内部の照明の光が漏れているのが分かる。トンネルの給排気口は立坑の構造上天井ではなく側面に開いており、この位置からは確認できない。
なお、反対側の新木場側(高橋立坑)もほぼ同様の構造となっている。

(つづく) このエントリーをはてなブックマークに追加
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