文京シビックセンター25階展望ラウンジ

カテゴリ:公共施設展望台・タワー | 公開日:2013年06月22日23:26
文京シビックセンター(東京ドーム側より)

2012年夏から続いてきた怒涛の鉄道工事完成ラッシュ(?)が3月の小田急線地下化を以って一段落しましたので、それ以外のカテゴリについても徐々に更新を再開してまいりたいと思います。
今回は東京ドーム近くにある文京シビックセンターの25階にある展望室に行ってまいりましたので、それについてご紹介したいと思います。(展望台のカテゴリーの更新は東京スカイツリーの工事中のものを除くと5年ぶり、FC2ブログ移転後は初となります。)

■文京区の行政・文化総合施設
文京シビックセンター1階ロビー。天井の高い開放的な空間が広がる。
文京シビックセンター1階ロビー。天井の高い開放的な空間が広がる。

 文京シビックセンターは1999(平成11)年に文京公会堂跡地に完成した文京区の総合庁舎です。施設は白山通り・春日通りに面し、付近には東京メトロ丸ノ内線・南北線後楽園駅、都営地下鉄三田線・大江戸線春日駅があり、2駅とも建物地下で直結しているなど交通の便にも恵まれています。建物は地上27階(高さ141.7m)、地下4階建てで、下層階は区民のための文化施設、中層階は文京区の行政の中枢(区役所施設)、高層階は区議会議場と後述する展望室が入っており、いわば文京区の行政・文化の総合施設となっています。低層階には文京シビックホールの大ホール(1802席)、小ホール(371席)2つのホールがあり、開業以来数々のコンサート、演劇、講演会などで利用されています。

■25階展望ラウンジ
文京シビックセンター25階の展望室
文京シビックセンター25階の展望室

 この文京シビックセンターの25階は展望ラウンジとなっています。公共施設ということで入場料は無料となっており、土日祝日問わず朝9時から夜8時30分まで開放されています。(年末年始(12月29日~1月3日)と5月第3日曜日は全館休館)展望ラウンジは地下2階~1階からエレベータで直通しています。25階の展望ラウンジは東・北・西の3方向に面しており、窓ガラスは上にいくにつれて建物の外側に飛び出すよう設置されており、建物のすぐ下までよく見えるようになっています。ラウンジ内は飲み物の自動販売機はありますが、座って休憩できるベンチやテーブルなどは設置されていません。(スペースの問題や、浮浪者の長時間滞留を防止するためと思われる。)

東方向の風景
真東に見える東京スカイツリー 南東方向には日本橋・大手町のオフィスビル。手前に見えるのは東京ドームシティ。 ビルの谷間には地下鉄丸ノ内線のトンネル出入口
上:東方向の風景
下左:真東に見える東京スカイツリー
下中:南東方向には日本橋・大手町のオフィスビル。手前に見えるのは東京ドームシティ。
下右:ビルの谷間には地下鉄丸ノ内線のトンネル出入口

※クリックで拡大(横幅最大1000px/167KB

 東側は上野・浅草方面で、真正面に東京スカイツリーが目に飛び込んできます。また、右側(南東方向)を見ると東京ドームシティアトラクションズの観覧車や温泉施設“LaQua”の建物、その向こうには大手町・日本橋のオフィスビル群が見えます。文京シビックセンターがある後楽園駅付近を通る東京メトロ丸ノ内線は低地になっている地形を避けるため、この付近のみ地上を走っており、手前のビルの谷間にはトンネル出入口があるのが確認できます。

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北東方向の風景。中央上に見えるベージュのツインタワーは日暮里駅前のステーションプラザ・ガーデンタワー。左上に小さく見えるアーチ橋は首都高速中央環状線五式桜大橋。
北東方向の風景。中央上に見えるベージュのツインタワーは日暮里駅前のステーションプラザ・ガーデンタワー。左上に小さく見えるアーチ橋は首都高速中央環状線五式桜大橋。
※クリックで拡大(1000*750px/205KB

 北東方向は日暮里・千住方面で、このエリアは住宅地が主体であるため高層ビルが比較的少なくなっています。目印になるのは中央のベージュのツインタワーで、これは日暮里駅前に建つステーションプラザ・ステーションガーデンタワーです。左側(北方向)には2段になった高架橋と白いアーチ橋が見えますが、これは首都高速中央環状王子線です。アーチ橋は荒川放水路を渡る五色桜大橋で、この橋の右側で中央環状線は埼玉方面へ向かう川口線と合流しています(江北JCT)。

北西方向の風景。中央上に見える森は東大小石川植物園。 その先には池袋サンシャイン60。
左:北西方向の風景。中央上に見える森は東大小石川植物園。
右:その先には池袋サンシャイン60。

※クリックで拡大(横幅最大1000px/212KB

 北西方向は池袋・埼玉県方面で、この方向も住宅地主体ですが、その中に主要駅周辺に建つ高層ビルが点々と見えます。左端に見えるひときわ高い白いビルは池袋サンシャイン60(高さ239.7m)で、その周囲は東池袋駅周辺の再開発で建設い中の高層マンションなどが立ち並びます。その右に見える大きな森は東京大学小石川植物園です。小石川植物園は元々東大の施設として開設されたものではなく、江戸時代に幕府が薬草を育てる目的で開設したものです。現在は東大大学院理学系研究科の付属施設となり、国の指定名勝にもなっています。

▼参考
小石川植物園 - 東京大学

西方向の風景。手前のビル群は中央大学。
南西に見える小石川後楽園。左端には東京ドームがわずかに見える。 池袋方面に向かう地下鉄丸ノ内線 真下に見える礫川公園
上:西方向の風景。手前のビル群は中央大学。
下左:南西に見える小石川後楽園。左端には東京ドームがわずかに見える。
下中:池袋方面に向かう地下鉄丸ノ内線
下右:真下に見える礫川公園

※クリックで拡大(横幅最大1000px/162KB

 西方向は新宿方面で、手前には中央大学、奥には新宿副都心の高層ビル群が林立しています。左側(南西方向)の下には東京ドームの端と小石川後楽園が見えます。小石川後楽園は江戸時代の屋敷跡で、全国で9箇所しかない文化財保護法に基づく特別史跡・特別名勝の重複指定を受けている施設となっています。その右側には東側と同じく地下鉄丸ノ内線が通っています。こちら側には2編成が留置可能な引上げ線が設置されており、東京ドームでの野球やコンサート開催時の臨時列車の運行などに活用されています。丸ノ内線の右側は一般的な都市公園である礫川(れきせん=「こいしかわ」の音読み)公園があります。礫川公園は春に桜の花が咲くことで有名なほか、園内は傾斜地を利用した花壇や噴水などがあり、周辺の住民に親しまれています。

▼関連記事
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遠方に見える新宿副都心。天候が良ければビルの隙間に富士山が見えるがこの日は霧で隠れていた。 展望ラウンジ内に掲出されている「関東の富士見100景」の選定証
左:遠方に見える新宿副都心。天候が良ければビルの隙間に富士山が見えるがこの日は霧で隠れていた。
右:展望ラウンジ内に掲出されている「関東の富士見100景」の選定証

※クリックで拡大(800*600px/84KB

 この文京シビックセンター展望ラウンジは富士山が見えることから、2004(平成16)年に国土交通省の「関東の富士見100景」に指定されました。ただし、その後都内では大規模な再開発に伴い富士山がある方角に高層ビルが次々と建設されてしまい、現在はビルの隙間から僅かに富士山の山頂付近が見えるだけの状態となっています。今回訪問した日は霧が発生しており、富士山を見ることはできませんでした。

展望ラウンジ南側にある「シビックスカイレストラン椿山荘」 展望ラウンジの通路に掲出されている菅井汲作「人間・・・夢」
左:展望ラウンジ南側にある「シビックスカイレストラン椿山荘」
右:展望ラウンジの通路に掲出されている菅井汲作「人間・・・夢」

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 南側は展望スペースではなく、文京区内にある高級ホテル「椿山荘」が運営するレストラン「シビックスカイレストラン椿山荘」があります。この展望ラウンジ上階の26階には宴会場「スカイホール」(定員120名)があり、飲食物が必要な場合このシビックスカイレストラン椿山荘を経由して用意されます。
 レストラン入口の正面を通る通路には故・菅井汲作のオブジェ「人間・・・夢」が展示されています。

展望ラウンジ内からは窓越しに下階にある区議会議場を見ることができる。
展望ラウンジ内からは窓越しに下階にある区議会議場を見ることができる。

 展望ラウンジのすぐ下の階(22~24階)は文京区の区議会議場になっており、展望ラウンジには議場内を見ることができる窓が設置されています。窓は議長席のちょうど正面に設置されており、議場内の傍聴席と同様左右に広がる議員席を背後から眺めることができます。

文京シビックセンター中央を貫通する換気用の吹き抜け
文京シビックセンター中央を貫通する換気用の吹き抜け
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 この文京シビックセンターの展望ラウンジは新宿の東京都庁と同じく、無料の展望台でありながら夜は20時過ぎまで開放されています。機会があれば夜景を見に訪れてみたいと思います。

▼参考
文京区役所 施設案内 このエントリーをはてなブックマークに追加
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Facebookのコメント

コメント


始めてのコメントで、大変失礼いたしますが、礫川(こいしかわ)公園ではなく、礫川(れきせん)公園と言います。

2013/06/23 19:12 | URL | 投稿者:文京区民
Re: タイトルなし
文京区民 様

修正させていただきました。
参考にした文献の記述が間違っていたようです。失礼いたしました。
2013/06/23 20:16 | URL | 投稿者:takuya870625(管理人)
場所柄
場所柄、撮影箇所で色々制約のある建物です。うちのブログは撮影申請書通りませんでした、指摘があったら削除するなり、画像処理するなりしてください。こいしかわは、「小石川」「礫川」の2通りがあって難しいところです。いつも更新楽しみにしています。本業優先で、ブログもほどほどにがんばってくださいね♪
2013/06/28 01:52 | URL | 投稿者:ぱせりさらだ [編集]
富士山
はじめまして。以前からブログを興味深く見ておりました。

富士山は都庁の第1本庁舎と第2本庁舎の間に都庁と同じくらいの高さで見えます。
富士見100景に選ばれた後に富士山の方向に建ったのは手前の黒いビルだけで、見え方自体はほぼ変わりませんよ。ただ、以前は新宿の高層ビル群のど真ん中に見えていたのが、激しくバランスを欠いた構図になってしまいました。
2013/07/02 00:30 | URL | 投稿者:総武快速利用者 [編集]
Re:場所柄
ぱせりさらだ様

>場所柄、撮影箇所で色々制約のある建物です。

「場所柄」の意味は分りかねますが、区役所ということで個人情報を扱う場所もあることから、撮影をしたのは完全に公開されている1階のロビーと25階の展望室のみとしています。

>うちのブログは撮影申請書通りませんでした

ここでいう撮影申請というのは商用の大規模な機材を使用した撮影ではなく、個人のスナップ写真レベルでも申請が必要なのですか?国内で一般に広く公開されている展望台で個人レベルでの撮影に申請が必要というのは聴いたことがありません。また、現地でも他の方は普通に撮影をしていましたし、係員から注意を受けることもありませんでした。(なお、三脚は使用禁止との掲示がありましたので使用していません。)
2013/09/09 21:23 | URL | 投稿者:takuya870625(管理人)
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