千葉モノレール「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」コラボラッピング

千葉モノレール「俺の妹。」号

昨年7月に新型車両“URBAN FLYER 0-type”がデビューし話題を呼んだ千葉都市モノレールですが、経営改善のため車体広告やグッズ販売などに力を入れていることでも有名です。3月末に千葉市が舞台になっているアニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」のラッピングを施した車両が新たに登場しましたので、今回はこの車両についてレポートしたいと思います。

■千葉市が舞台の「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」

俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫)俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫)
(2008/08/10)
伏見 つかさ

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俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 1(完全生産限定版) [Blu-ray]俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 1(完全生産限定版) [Blu-ray]
(2013/06/19)
竹達彩奈、中村悠一 他

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 「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」は伏見つかさ原作のライトノベル作品で、2008(平成20)年8月に電撃文庫(アスキー・メディアワークス)から第1巻が発売されたのを皮切りに現在まで11巻が刊行されており、累計発行部数は455万部に達する大人気作品となっています。2010(平成22)年10月からは全12話でテレビアニメ第1期が放送され、続いて今年4月からはTOKYO MX、チバテレビ、テレビ愛知ほかでテレビアニメ第2期(全16話予定)が放送中となっています。

オープニングなどで度々登場する千葉公園 本編中で登場する千葉護国神社
京介たちが通っている高校のモデルになった県立千葉商業高校 本編中に登場する千葉市生涯学習センター(市立中央図書館)
左上:オープニングなどで度々登場する千葉公園
右上:本編中で登場する千葉護国神社
左下:京介たちが通っている高校のモデルになった県立千葉商業高校
右下:本編中に登場する千葉市生涯学習センター(市立中央図書館)4枚とも2011年11月28日撮影

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 この作品は隠れオタクである妹(高坂桐乃)に兄(高坂京介)が振り回されるという場面が主に描かれており、2人の居住地は千葉県千葉市という設定になっています。このため、作品中にも千葉市内の風景がふんだんに描かれており、アニメでもJR千葉駅、千葉公園、千葉ポートタワーなどが現実に忠実に描かれている場面が多数登場します。これは第1期放送直後からファンの間でも注目されており、作品中で描かれた現実の場所を巡るいわゆる「聖地巡礼」も盛んに行われています。
 このように、アニメ、ドラマなどに現実の場所を織り込ませる手法は「コンテンツツーリズム」と呼ばれており、地域振興やPRにもつながることから近年急速に注目を集めています。本作品でもこの効果を得るため制作段階より千葉市も積極的に関与しており、番組最後のエンドロールには「ちばしロケーションサービス」などの団体がクレジットされています。

2011年5月に発売されたコラボ記念きっぷ第1弾(右)と2012年10月に発売されたコラボ記念きっぷ第2弾(左)
2011年5月に発売されたコラボ記念きっぷ第1弾(右)と2012年10月に発売されたコラボ記念きっぷ第2弾(左)

 千葉駅周辺を通る千葉モノレールも同様に作品中に登場しています。これにちなみ、2011(平成23)年5月14日に券面に作品の登場人物がデザインされた記念きっぷ第1弾が発売されました。当初5千部限定として発売されたこの記念きっぷですが、発売から数日中に駅販売分が全てが完売し、通信販売でも予定数を大幅に上回る受注が入る事態となり、急遽通信販売分は受注に応じて増刷するという人気ぶりとなりました。
 続いて2012(平成24)年10月27日にはテレビアニメ第2期放送決定を記念して、記念きっぷ第2弾が発売されました。記念きっぷ第2弾では同年7月にデビューした新型車両“URBAN FLYER 0-type”と千葉モノレールの作業服を着た登場人物「桐乃」「黒猫(本名:五更瑠璃)」が描かれた大型の台紙となり、封入された硬券にはアニメ第2期に登場する主要キャラクター9人がカラーで描かれています。記念きっぷ第2弾の発行部数は7千部で、10月27日の発売1週間前に幕張メッセで開催された「電撃20年祭」で先行発売されたほか、第1弾と同様通信販売でも購入可能となりました。(使用期間は過ぎましたが、現在も購入可能です。)

■テレビアニメ第2期放送を記念して登場したコラボラッピングトレイン
2013年3月30日より運行されている「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」スペシャルコラボラッピングトレイン(桐乃サイド)
2013年3月30日より運行されている「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」スペシャルコラボラッピングトレイン(黒猫サイド)
2013年3月30日より運行されている「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」スペシャルコラボラッピングトレイン。千葉みなと駅に向かって右側(上)は「高坂桐乃」、左側(下)は「黒猫(五更瑠璃)」が描かれている。
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 そして2013年3月30日(土)からは千葉モノレールの1000形車両1編成(1037-1038)の車体全面に「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」の登場キャラクターを描いた、スペシャルコラボラッピングトレインの運行が開始されました。運行開始と同日に幕張メッセで開催された「アニメコンテンツエキスポ2013」では千葉都市モノレール株式会社の大澤雅章社長、原作者の伏見つかささん、書籍出版元のアスキー・メディアワークス、アニメ制作担当のアニプレックス関係者出席のもと「竣工式」が執り行われました。

▼参考
アニメ コンテンツ エキスポ 2013 「俺の妹×千葉モノレール」コラボラッピングモノレール 竣工式 - 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』原作公式サイト"
→電撃文庫公式サイト内。竣工式全編動画(約35分)あり。

千葉みなと駅に向かって右側は「高坂桐乃」を中心に描かれている。連結面はカーブに差し掛かる度に、桐乃と京介が近づいたり離れたりする仕掛け。 千葉みなと駅に向かって右側は「高坂桐乃」を中心に描かれている。連結面はカーブに差し掛かる度に、桐乃と京介が近づいたり離れたりする仕掛け。
千葉みなと駅に向かって右側は「高坂桐乃」を中心に描かれている。ドア間の車体には「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」のロゴが一杯に描かれている。 千葉みなと駅に向かって右側は「高坂桐乃」を中心に描かれている。ドア間の車体には「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」のロゴが一杯に描かれている。
上段:千葉みなと駅に向かって右側は「高坂桐乃」を中心に描かれている。連結面はカーブに差し掛かる度に、桐乃と京介が近づいたり離れたりする仕掛け。
下段:千葉みなと駅に向かって右側は「高坂桐乃」を中心に描かれている。ドア間の車体には「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」のロゴが一杯に描かれている。

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 コラボラッピングトレインは車体側面全体(一部は窓を含む)に「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」の登場キャラクターを描いたシートを貼り付けてたものです。千葉みなと駅に向かって右側が「高坂桐乃」、左側が「黒猫(五更瑠璃)」が中心に描かれており、ベースカラーは前者がイエロー、後者がパープルになっています。ドア間の車体下半分には「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」ロゴが一杯に描かれており、先頭部、連結部周辺にキャラクターが描かれています。連結部は「桐乃」「黒猫」と「京介」がそれぞれ連結面を挟む形で描かれており、カーブに差し掛かる度に2人が近づいたり離れたりする仕掛けとなっています。

車内の広告枠も全て「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」のコラボデザイン
吊革のベルト部分のカバーにもキャラクターが描かれている。 ドア周辺のラッピング
優先席のステッカー 貫通扉のステッカー
1段目:車内の広告枠も全て「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」のコラボデザイン
2段目左:吊革のベルト部分のカバーにもキャラクターが描かれている。
2段目右:ドア周辺のラッピング
3段目左:優先席のステッカー
3段目右:貫通扉のステッカー

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 車内の広告枠についても全て「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」や出版元の電撃文庫の関連作品の内容に統一されています。天井サイドの広告枠は「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」の登場人物が沿線の商業施設を紹介する広告となっており、それ以外の部分についてもテレビアニメの放送時間、PSPゲーム「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。ポータブル」、主題歌であるClariS(クラリス)の「reunion」の広告などが嵌め込まれています。また、ドアや優先席の窓ガラス、車両間貫通路ドアの下に貼られている注意書きのステッカーも全て「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」のデザインになっています。(なお、車両間貫通路は急カーブ通過時の危険防止のため、非常時以外通行禁止となっています。)

千葉市役所前を行く「俺の妹。」号
千葉市役所前を行く「俺の妹。」号
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市役所前駅付近の国道357号を跨ぐ歩道橋から。
市役所前駅付近の国道357号を跨ぐ歩道橋から。
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アニメオープニングにも登場したそごう千葉店・センシティタワー付近。
アニメオープニングにも登場したそごう千葉店・センシティタワー付近。
※クリックで拡大(800*600px/92KB)

 この「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」スペシャルコラボラッピングトレインは新型車両“URBAN FLYER 0-type”や「モノちゃん号」と同様、向こう1週間程度の運行時刻が千葉モノレール公式サイト上にて公表されていますので乗車や撮影される際の参考にご覧ください。なお、現地をご訪問される際は千葉モノレール公式サイト上に掲載されている注意事項をよくお読みください。(運行の支障となる、他の利用者に迷惑のかかる行為が確認されています。)

フリーきっぷ・付属の沿線案内マップ(左)と千葉駅などで発売されているコラボグッズ(右)
フリーきっぷ・付属の沿線案内マップ(左)と千葉駅などで発売されているコラボグッズ(右)

 スペシャルコラボラッピングトレインの運行に合わせて千葉モノレールでは、平日10~18時の間発売・利用可能な「お昼のお出かけフリーきっぷ」と土日祝日の終日発売・利用可能な「ホリデーフリーきっぷ」(各・大人600円、小児用300円)を、4月27日(土)よりそれぞれ1万枚限定で「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」のデザインで発売しています。いずれも購入すると沿線のロケ地のガイドなどが掲載された特製の沿線案内マップが付いてきます。また、千葉駅の売店(NEWDAYS)他ではクリアファイルなどのオリジナルグッズも発売中です。

■9月30日までの延長決定&車内放送が「桐乃」「黒猫」の声に
千葉駅で“URBAN FLYER 0-type”と並んだ「俺の妹。」号。
千葉駅で“URBAN FLYER 0-type”と並んだ「俺の妹。」号。

 当初は6月30日(日)までの運行予定だったこの「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」コラボラッピングトレインですが、好評であることから9月30日(月)まで運行期間が延長されることが決定しました。合わせて、原作ライトノベル第12巻(最終巻)の発売を記念し6月8日(土)より、千葉みなと・千城台の両駅を10時~16時の間に発車する列車で車内の案内放送を登場人物である「高坂桐乃」(声:竹達彩奈さん)、「黒猫」(声:花澤香菜さん)の声で行うことが発表されています。6月7日(金)にはこれに先立ち、千葉モノレール全線を走行して全ての車内放送が聴ける特別列車と、萩台車両基地での撮影会がセットになったイベント(事前応募制)が開催されます。募集要項は以下の千葉モノレール公式サイトをご覧ください。(応募はがきは5月28日(火)必着です。ご応募をお考えの方はお急ぐください。)


千葉モノレール「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」コラボラッピングトレイン - YouTube
※ニコニコ動画版はこちら


 開業25周年を記念した千葉モノレールとアニメ第2期放送が折り返し地点を迎えようとしている「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」のパワーアップしたコラボレーションに今後も乞うご期待!

▼参考
千葉モノレール
俺の妹がこんなに可愛いわけがない。× 千葉モノレール
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」(アニメ公式サイト)

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