京成電鉄創立100周年記念リバイバルカラー電車



東京都と千葉県を結ぶ京成電鉄は昨年、創立100周年を迎えました。これを記念してかつての塗装を再現した列車が現在運行されています。

■復活した3色

3300形の現在の通常塗装。ステンレス車にあわせてグレーを基調にした塗装となっている。2006年6月10日、京成高砂駅で撮影。

今回塗装が変更されたのは現在京成電鉄で使用されている車両で最も古い「3300形」です。3300形は昭和40年代の都営浅草線・京急線との直通運転開始・拡大に備えて製造された「赤電」シリーズ車両の1つで、老朽化による引退が進んだ現在では4両編成8編成のみが残存しています。(これとは別に北総鉄道へのリース車が8両ある。)今回はこの3300形3編成をそれぞれ異なった旧塗装に復元しました。


「青電」カラーの3353編成。2010年3月2日、京成千葉線幕張本郷駅で撮影。

3353編成(3353-3354-3355-3356)は京成電鉄で戦時中・戦後すぐの時期に製造された旧型通勤電車の標準塗装である濃いグレーとクリーム色のツートンカラー、通称「青電」カラーとなっています。この青電カラーは、通常塗装としては1980(昭和55)年2月に消滅しており、特別塗装としては1988(昭和63)年のクハ2100形・モハ210形が引退する際復元されて以来21年ぶりの復活となります。


旧「赤電」カラーの3324編成。2009年9月13日、京成千葉線みどり台~西登戸間で撮影。

3324編成(3324-3323-3346-3345)は1960(昭和35)年の都営浅草線との直通運転開始に合わせて制定された通勤電車の標準塗装であるファイヤーオレンジとアイボリーにラベンダー色のラインを配した旧「赤電」カラーとなっています。この旧赤電カラーは通常塗装としては1980(昭和55)年に後述する新「赤電」カラーへの塗り替え完了により消滅していますが、特別塗装としては3年前の3200形引退に伴い行われた「開運号」の復活運転の際見ることができたため、記憶に新しいのではないでしょうか?


新「赤電」カラーの3309編成。2009年10月10日、京成津田沼駅で撮影。

3309編成(3309-3310-3311-3312)は1980(昭和55)年から1993(平成5)年まで通勤電車の標準カラーであった新「赤電」カラーとなっています。この新赤電カラーは当時の京成電鉄の経営悪化から車体全体を旧赤電カラーで使用されていたファイヤーオレンジ1色とし、そこにアイボリーのラインを配して塗装工程の簡素化を図ったものです。なお、旧赤電カラー・新赤電カラーともに当時はラインの部分をビス止めしたステンレス帯で縁取りしていましたが、今回の復活塗装ではいずれもこのステンレス帯をテープにより再現しています。

この100周年記念列車3編成は運行終了時期は未定となっています。今年7月の「成田スカイアクセス」開業によって大きく変わる京成電鉄の成田空港アクセスとあわせて注目されてはいかがでしょうか?

▼関連記事
「開運号」カラーの3200形(2007年2月27日作成)

▼参考
【京成電鉄100周年記念サイト】
「京成電鉄創立100周年記念列車」を運行中! - HOT NEWS【京成電鉄100周年記念サイト】
京成電鉄85年の歩み 京成電鉄1996年 このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサード リンク
テーマ:鉄道 ジャンル:趣味・実用
タグ:  京成電鉄  赤電  青電  3300形

カテゴリ:京成グループ(北総・新京成・芝山など) の最新記事

京成AE形・特急「スカイライナー」(2011年11月22日作成)
京成3050形(3000形7次車)(2011年11月16日作成)
【動画有】新型スカイライナーAE形…成田スカイアクセスまもなく開業!(4)(2010年07月04日作成)
京成電鉄創立100周年記念リバイバルカラー電車(2010年03月21日作成)
新京成800形(2008年06月11日作成)
大雪の京成千葉線 - 08年2月3日(2008年02月04日作成)
「開運号」カラーの3200形(2007年02月27日作成)
新京成線・京成千葉線直通運転「matsudo to CHIBA」(2006年12月24日作成)
地元で京成線の撮影(2006年12月10日作成)
京成3200形片開きドア車(2006年11月26日作成)
その他の記事はこちら

Facebookのコメント

コメント

正確には
以下西暦で示すが

正式な青電カラーは1980年1月、塗装変更開始による直前は2100形・210形をまとめた青電カルダン車(電制ブレーキなし)210系、同年4月に廃車となったツリカケの500形がいました。全般・重要検査時期にあわせてファイアオレンジへ。まず1980年2月に210系 2106編成が重要検査時ファイアオレンジになり20日より営業運転開始。最後は青電色だった2104編成が1981年10月頭に全般検査に入り、その時点で青電は一般営業車からは消えました。

後、1982年1月31日 行商専用だった704-2203も廃車になりました。
2012/06/20 00:14 | URL | 投稿者:佐美山
Re: 正確には
佐美山様

情報の御提供ありがとうございます。本文中の年数は京成電鉄の社史を参考にしたものです。若干年数・月数に相違があるようですか、この数字は文献等を参考にされたものでしょうか?もし参考にした資料があればその記事名などをお教えた抱ければと思います。よろしくお願いします。
2012/06/21 21:52 | URL | 投稿者:takuya870625(管理人)
コメント機能をご利用の際は必ず注意事項のページをご覧ください。
不適切な投稿内容は修正・削除される場合があります。また、内容によっては管理人からのレスが付かない場合がございます。確実に返信が欲しい場合はEメールをご利用ください。

管理者にだけ表示を許可する(管理人からの返信が付きません)


最新記事

首都圏外郭放水路庄和排水機場(2016/10/02)
相鉄・東急直通線建設工事(2016年取材②新綱島~日吉)(2016/09/10)
相鉄・東急直通線建設工事(2016年取材①羽沢~新横浜)(2016/09/07)
相鉄・JR直通線建設工事(2016年6月取材)(2016/08/27)
茨城県・守谷市のマンホール(2016/08/26)
東京メトロ千代田支線北綾瀬駅ホーム延伸工事(2016年6月4日取材)(2016/08/21)
東武伊勢崎線竹ノ塚駅高架化工事(2016年6月4日取材)(2016/08/14)
次期「書籍化」プロジェクトへの道すじ(2016/08/12)
JR飯田橋駅ホーム移設工事(2016年6月取材)(2016/08/06)
東急東横線10両化&関連工事(2015・2016年取材)(2016/08/03)
月別アーカイブ

全記事タイトル一覧

お知らせ

【総武・東京トンネル書籍化プロジェクト】COMIC ZIN様で欠品しておりました「総武・東京トンネル(上・下)」の販売を再開しました。詳しくは→こちら(2016,04,10)
さらに前のお知らせ

おすすめ&スペシャル

「総武・東京トンネル」書籍化プロジェクト 当サイトの前身であるYahoo!ブログから運営通算10周年を記念し、2008年に連載した「建設史から読み解く首都圏の地下鉄道① 総武・東京トンネル」についてほぼ白紙から書き直し、自主制作本(同人誌)にまとめるプロジェクトです。2015年3月のコミケットスペシャル6で総武線区間について取り上げた「上巻」、12月のコミックマーケット89で横須賀線区間について取り上げた「下巻」をそれぞれリリースし、昼過ぎに完売となる大好評となりました。現在書店(COMIC ZIN)様にて絶賛発売中です。

おすすめ記事

@takuya870625 Twitter