2016年ご挨拶&2015年の人気記事と傾向

カテゴリ:雑記 | 公開日:2016年01月02日11:35
コミケ89ご来場ありがとうございました!

新年、あけましておめでとうございます。
2016年も「Reports for the future ~未来ヘのレポート~」をよろしくお願いいたします。


スペシャルサイトでも告知いたしましたが、2014年11月より制作を続けてまいりました「総武・東京トンネル」上下巻を引提げ、去る12月30日(水)に東京ビッグサイトで開催されたコミックマーケット89(2日目)に「未来のレポート」として出展してまいりました。結果、3月のコミケットスペシャル6に引き続き、開会から2時間15分で上下巻計250冊が完売と相成りました。当日お越しいただいた皆様には深く御礼申し上げます。また、再度の早期完売となり、お求めいただけなかった皆様、大変申し訳ございません。書店での委託販売(通販含む)については手元にある程度在庫があるため、書店に送付が完了次第すぐに開始いたします。恐らく来週中頃には開始できるかと思われますので、スペシャルサイトでのご案内にご注視くださいませ。

さて、2015年は上記の「総武・東京トンネル書籍化プロジェクト」の成功をはじめ、弊サイトの大躍進の年となりました。8月には、弊サイトのコンテンツの雑誌「鉄道ファン」への提供、筆者の初の商業誌進出となる「地下をゆく」への寄稿、さらに12月には横須賀線東京トンネル有楽町排水所故障による線路冠水事故に関する報道で弊サイトの画像がテレビに登場するなど、これまでのWeb上の範疇を超えて様々なメディアで注目を浴びるようになりました。
2015年は「書籍化プロジェクト」の方を優先してしまったため、本サイトはたびたび更新が止まる状態となってしまいました。2016年はこの遅れを挽回するべく、皆様によりお楽しみ頂けるコンテンツ作りを目指してまいりますので、引き続きのご愛顧よろしくお願いいたします。

■2015年のアクセスの傾向
2015年の当ブログのアクセス数(セッション数)推移グラフ
2015年の当ブログのアクセス数(セッション数)推移グラフ

2013~2015年の訪問者数・UU数・PV数の比較
2013年2014年2015年2015年/2014年比
訪問(セッション)数1,243,6141,036,893824,776-20.46%
ユーザー数539,594441,777407,358-7.79%
ページビュー数2,800,3852,572,4861,725,538-32.92%


2015年はかなりの期間更新が途絶えてしまったことに加え、上野東京ラインが開業し、大型の鉄道工事は全て完了してしまったことから、2014年に比べてアクセス数が20~30%も減少してしまいました。しかしながら、時折1日当たり数万ページビューを記録することがありましたので、その要因について見てまいりたいと思います。

8月4日:根岸線桜木町~横浜間架線溶断事故
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高崎線架線切断・・・原因とその対策(2007年6月22日作成)

 8月4日(火)19時10分頃、神奈川県横浜市のJR根岸線桜木町~横浜間で架線が切断し、翌朝まで運転を見合わせ、55万人に影響が出る事故が発生しました。原因は、2007年にさいたま新都心駅付近で発生した事故と同じ「エアセクション」に列車のパンタグラフが重なった状態で発車したためでした。当サイトでは、2007年の事故当時に解説記事を作成しており、その記事がYahoo!ニュースにて紹介されたため、アクセス数が急増しました。
 エアセクションは異なる変電所から電力が供給されている架線を平行に張り、パンタグラフへの電力供給を中断せずに変電所を切り替える区間のことです。双方の架線は変電所からの距離や走行中の列車本数などの関係により電圧が異なっています。この区間にパンタグラフがかかった状態で列車が発車すると、パンタグラフを伝って電圧が低い方の架線へ継続的に極めて大きな電流が流れ、架線が溶断してしまいます。
 当時、横浜駅・桜木町駅周辺では神奈川新聞花火大会が開催されており、その混雑の影響で列車が遅れ、前の電車と接近していました。根岸線で導入されているデジタルATCでは、エアセクションなど停車してはいけない区間が車上のコンピュータに記録されており、その区間を避けてATCの停止信号が出るシステムになっています。このため、地上信号を採用している区間と異なり、エアセクション周辺で停車を禁止する標識(下記画像)や、エアセクション接近時の音声案内機能が設置されていませんでした。これにより、運転士がエアセクションの存在に気づかずに当該区間で手動で列車を停止させてしまい、上記のような溶断事故が発生することになってしまったのです。

エアセクション接近標識の例。これは編成最後尾がセクションを抜ける位置に設置されているもの。
エアセクション接近標識の例。これは編成最後尾がセクションを抜ける位置に設置されているもの。2006年5月4日撮影

 このエアセクション溶断事故は、鉄道事業者で過去に幾度となく繰り返されており(直近では11月16日に、JR西日本の東海道線元町~神戸間で同様の事故が発生し、4時間運転を見合わせた。)、種々の対策が試行されています。これについては取材を行っていますので、完了次第新しい記事を作成したいと考えています。

12月6日:横須賀線東京~新橋間線路冠水事故
▼関連記事
東京駅~新橋駅(概説) - 総武・東京トンネル(17)(2008年8月6日作成)
東京駅~新橋駅(現地写真) - 総武・東京トンネル(18)(2008年8月7日作成)

 12月5日(土)21時頃、横須賀線東京~新橋間にある「有楽町排水所」(立坑)で地上に水を汲み上げるポンプが動作しなくなり、地下にある集水槽が満水になりました。JR東日本では、予備のポンプを徹夜で稼働させましたが水位が下がらず、翌6日(日)朝にはトンネル内が長さ70mに渡り最大10cmの深さで冠水したため、東京~品川間が始発から運転を見合わせました。
 横須賀線東京~新橋間は、地上の在来線・新幹線の高架橋の基礎を避けるため、V字型に窪んだ縦断線形になっています。有楽町排水所はこの谷底部分の上下線間に設けられた排水ポンプ専用の立坑です。この立坑では、トンネル内に湧きだした地下水を立坑底部の集水槽に溜めた後、地上へポンプアップし、再度地下に落として下り線のトンネルに設置した送水管を使っておよそ3km離れた港区の新芝運河に排水しています。5日のトラブルは、集水槽から地上へポンプアップする吸水口に大量の泥が付着し、十分に水を吸い上げることができなくなったことが原因でした。吸水口は2カ月に1回点検・清掃を行っているとのことで、なぜそれで追いつかないほど急激に泥が堆積してしまったのか、原因究明が待たれます。


 JR東日本では緊急調達したポンプ車3台を使用して排水作業を続け、17時30分に13時間ぶりに運転を再開しました。この日筆者は、「総武・東京トンネル(下)」の取材のため千葉県いすみ市の「ファームリゾート鶏卵牧場夷隅農場ポッポの丘」へ行っていましたが、上記の事故を知り取材終了後急遽特急に乗って有楽町排水所まで調査に向かいました。そこで撮影した写真は、翌7日(月)夕方のフジテレビ「みんなのニュース」で使用されました。また、同日昼に放送されたTBS「ひるおび!」でも、当サイトに掲載している横須賀線東京トンネルの断面図が使用されました。
 なお、有楽町排水所については、まもなく書店で委託販売が開始される「総武・東京トンネル(下)」でも解説しております。ご興味のある方はぜひご覧ください。

■人気記事TOP10

2015年1年間の人気記事一覧は以下の通りでした。なお、検索ワードについてはGoogle検索に続きYahoo!検索についてもSSL化され、年間動向が把握できなくなってしまいましたので、今回から掲載を取りやめることといたしました。

1位:小田急・JR常磐線直通に向けた車両改造(2014・2015年取材)(2015年8月6日作成:25,417PV)
2位:高崎線架線切断・・・原因とその対策(2007年6月22日作成:17,524PV)
3位:山中へ消える線路の正体 - 東海道貨物線(1)(2012年11月30日作成:15,123PV)

4位:西武新宿線中井~野方間地下化工事(2014年11月24日取材)(2015年4月2日作成:14,036PV)
5位:東急東横線祐天寺駅通過線新設工事(2014年4月5日取材)(2014年4月23日作成:12,990PV)
6位:東武野田線高架化工事(2014年11月29日取材)(2015年1月18日作成:12,974PV)
7位:東京メトロ東西線南砂町駅改良工事(2014年5月2日取材)(2014年8月30日作成:11,392PV)
8位:小竹向原~千川間連絡線新設工事(2015年6月20日取材)(2015年8月25日作成:9,781PV)
9位:品川駅・旧田町車両センター再開発(2014年10・11月取材)(2014年12月6日作成:9,705PV)
10位:総武・東京トンネル(インデックスページ)(2009年12月3日作成:9,687PV)

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