旧古河庭園春のバラフェスティバル(夜間ライトアップ)

旧古河庭園ライトアップ

東京都北区にある旧古河庭園では現在バラの花が見頃を迎えています。旧古河庭園は2007年(Yahoo!ブログ時代)に昼の様子をお届けしましたが、今回は今月導入した新しいデジタルカメラのテストも兼ねて夜のライトアップの様子を撮影してまいりましたので、その様子をお届けしたいと思います。

▼関連記事
旧古河庭園(東京・駒込)(2007年7月4日作成)

■旧古河庭園の概要
昼の旧古河庭園の様子
昼の旧古河庭園の様子。2007年7月1日撮影

 古河ふるかわ庭園は明治の政治家陸奥宗光の別邸だった場所で、宗光の次男が古河財閥(古河電工・横浜ゴム・朝日生命などの大元)の養子になった際に古河家の所有となりました。(当時の建物は現存せず)庭園が位置する場所は、かつて石神井川の流路だったと考えられている低地と武蔵野台地の高台を区切る斜面でもあります。庭園のレイアウトもこの斜面を境に大きく設計が異なっており、高台にはニコライ堂(御茶ノ水)などを手がけたイギリスの建築家ジョサイア・コンドル設計の洋館・洋風庭園を、低地には京都の庭師・植治こと小川治兵衛による日本庭園をそれぞれ配置し、和洋2種類の風景を楽しむことができるようになっています。
 戦後一旦は所有権が国へ移ったものの、地元の要望を受けて東京都が無償で借り受け、一般に公開されるようになりました。現存する庭園の中では特に状態が良いことから、2006年には文化財保護法により国の指定名勝となっています。

<旧古河庭園基本データ>
開園時間 9:00~17:00(入園は16:30まで)
休園日 年末年始(12/29~1/1)
入園料 一般(中学生以上)150円・65歳以上70円(都内在住・在学の中学生は無料)
交通 JR山手線駒込駅から徒歩12分・JR京浜東北線上中里駅・東京メトロ南北線西ヶ原駅からそれぞれ徒歩7分・北区コミュニティバス(王子・駒込ルート)20分間隔
※駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。



■バラの開花シーズンのライトアップ
 旧古河庭園の洋風庭園では約90種類180株のバラが栽培されており、毎年春(5~6月)と秋(10~11月)の2回、赤、黄、白など色とりどりの花を楽しむことができます。また、春のバラの見頃期間中は約1週間、通常よりも4時間開園時間を延長し、園内のライトアップが実施されています。今回はこのライトアップされた様子を見に行ってまいりました。なお、ライトアップ中は安全確保のため園内の一部が封鎖されます。入ることができるのは洋館周辺の洋風庭園、芝生、そして低地側は日本庭園の池周りの一部となています。また、園内の通路が狭いことから、バラの見頃期間中は危険防止のため一脚・三脚を使用した写真撮影はできません(本記事の写真はすべて手持ち撮影です)。このため、23日(月)には事前応募制でこれらの機材を使用可能な撮影会が開催されます。(申し込み締切済)

芝生広場のイルミネーション
芝生広場のイルミネーション

 北側の「正門」を入るとすぐに狭いながら芝生広場があり、今回は青色のLEDを点々と敷き詰めたイルミネーションが作られていました。芝生の脇には売店があり、ライトアップ時間中も営業しています。

洋館周りのバラ
洋館周りのバラ

洋館の内部は照明が点灯しており、窓越しに内部が見える。
洋館の内部は照明が点灯しており、窓越しに内部が見える。

 バラの花は高台と低地を区切る斜面にある洋風庭園に加え、洋館を取り囲むようにも植えられています。洋館は1917(大正6)年に完成した地上2階、地下1階建のレンガ造りで、外壁は神奈川県真鶴産の安山岩タイル、屋根は天然スレート葺きとなっています。洋館内部の見学は通常は事前応募(往復ハガキ+要参加費)もしくは1階の喫茶店利用が必要です。ライトアップ時間中は喫茶店も閉店しているため中に入ることはできませんが、照明はすべて点灯されており、内部の様子を窓越しに見ることができます。前回訪問時は昼間だったため気づきませんでしたが、この洋館は2階のほとんどが和室になっているという変わった作りになっているようです。

洋風庭園のバラと洋館
洋風庭園のバラと洋館

暗闇に浮かぶバラの花々 暗闇に浮かぶバラの花々
暗闇に浮かぶバラの花々

 高台と低地の間の斜面は2段に分かれており、その中段が洋風庭園となっています。バラはこの洋風庭園全体に植えられており、洋館をバックに様々な花を楽しむことができます。筆者はこれまでバラ園というと昼間にしか見たことがありませんでしたが、暗闇で妖しく輝くバラの花にはまた別の美しさが感じられました。

低地側の紅葉と洋館
低地側の紅葉と洋館

日本庭園の池
日本庭園の池

日本庭園の滝
日本庭園の滝。いずれも光量が抑えられており、手持ちでの撮影は難しい。

 低地側はモミジなどの広葉樹林となっており、ライトアップではこれらの木々を照らしたり、灯篭などに照明を入れたりしています。洋風庭園と比較すると全体的に光量を抑えた地味なライトアップとなっており、高性能なデジカメでも手持ち撮影はやや厳しいといえます。この部分は可能であればぜひ現地に訪問していただき、皆様ご自身での目で楽しんでいただくことをお勧めします。
 この旧古河庭園ライトアップは今年は5月22日(日)まで開催予定です。バラの花は次々と開花しており、ライトアップ終了後も6月上旬ころまでは楽しめそうです。

▼参考
旧古河庭園|公園へ行こう!(公益財団法人東京都公園協会Webサイト)

▼関連記事
旧古河庭園(東京・駒込)(2007年7月4日作成)
六義園紅葉ライトアップ(2012年11月24日取材)(2012年12月7日作成)
→駒込駅の反対側にある六義園の紅葉ライトアップの様子 このエントリーをはてなブックマークに追加
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