小田急線複々線・10両化工事(2017・2018年取材[1]東北沢駅・下北沢駅)

完成間近の東北沢駅ホーム

小田急線代々木上原~梅ヶ丘間では複々線化工事が行われています。2004年から14年間に渡り続いてきたこの工事もいよいよ最終段階を迎えました。完成間近の各駅について昨年秋以降調査を行ってまいりましたので現地の様子をお届けします。

▼関連記事
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■小田急線連続立体交差・複々線化事業の概要
複々線区間の途中にある喜多見駅。梅ヶ丘~登戸間は全て内側が急行線、外側が緩行線になっている。 2013年に地下化された世田谷代田駅。現在のホームは急行線上にあるため、3月3日の緩行線開通後は閉鎖される。
左(1):複々線区間の途中にある喜多見駅。梅ヶ丘~登戸間は全て内側が急行線、外側が緩行線になっている。
右(2):2013年に地下化された世田谷代田駅。現在のホームは急行線上にあるため、3月3日の緩行線開通後は閉鎖される。


 小田急線の連続立体交差化事業は、小田急小田原線代々木上原~向ヶ丘遊園間(約11km)を高架化または地下化し、区間内にある39の踏切を解消するものです。この事業により「開かずの踏切」解消による交通渋滞や地域分断が解消され、沿線の街の発展に寄与することとなります。また、高架化工事と並行して、小田急電鉄の負担により輸送力強化のため複々線化も行われています。この複々線化は、1962(昭和37)年に当時の運輸省内に設置されていた都市交通審議会の第6号答申で示された、「東京9号線(現在の東京メトロ千代田線)」の建設計画が原型となっているものです。
 事業区間のうち梅ヶ丘駅から登戸駅手前までは、騒音公害の悪化を懸念した住民により起こされた訴訟などの影響により、当初計画より大幅に工事が遅延しましたが、2004(平成16)年までに高架化・複々線化ともに完成済みとなっています。また、登戸駅構内から向ヶ丘遊園駅までの区間は、複々線化に必要な川崎市の土地区画整理事業が遅れているため、取得済みの用地を利用する形で2009(平成21)年に上り線のみ複線化されています。

小田急線代々木上原~梅ヶ丘間の地下化前後の断面図
小田急線代々木上原~梅ヶ丘間の地下化前後の断面図

 残る代々木上原~梅ヶ丘間についてはこれまでの訴訟などの経験に鑑み、高架化ではなく地下化による立体化が選択され、2004(平成16)年に着工しました。用地買収を最小限にするため、同時に行われる複々線化にあたっては急行線と緩行線の線路を上下に重ね、さらに下層の急行線は地上を切り開かなくて済むシールド工法主体で建設することにより沿線への影響を最小限に抑えることとしました。地下化はシールドマシンの搬入や下北沢駅で交差する京王井の頭線の橋梁の改築の関係上、下層の急行線を先に開通させることになり、2013(平成25)年3月23日に地下線への切替が実施されました。これにより区間内の9箇所の踏切が解消され、代々木上原~和泉多摩川間の踏切39箇所の全廃が実現しました。

下北沢駅構内でのトンネル掘削。 下北沢駅構内で交差する京王井の頭線の橋梁架け替え工事。
左(1):下北沢駅構内でのトンネル掘削。2015年6月28日撮影
右(2):下北沢駅構内で交差する京王井の頭線の橋梁架け替え工事。2013年10月12日撮影


 急行線開通後は地上の線路施設の撤去が急ピッチで行われ、緩行線のトンネル建設がスタートしました。緩行線のトンネルは全区間地上から掘り下げて構築する開削工法を採用しています。東北沢駅手前のトンネル入口から下北沢駅手前までと世田谷代田駅からトンネル出口までのトンネルは急行線と同時に建設済みでしたが、残る区間は営業運転中の急行線の真上でのトンネル掘削となりました。さらに、下北沢駅構内ではトンネル掘削と並行して交差している京王井の頭線の橋桁を架け替えるという極めて難易度の高い工事が行われました。これらの工事は幸い事故なども無く順調に進み、来る2018年3月3日(土)に緩行線が開通することが決定しました。
 代々木上原~梅ヶ丘間の緩行線開通に合わせて、複々線区間終点の登戸駅でも未完成となっていた下り緩行線の使用を開始します。これにより代々木上原~登戸間11km全線の複々線化が完了します。これに合わせて3月17日(土)に新宿方面・東京メトロ千代田線直通双方の大増発を柱とした白紙ダイヤ改正が予定されています。(詳細は次回以降の記事で解説予定)この大増発により混雑率は現在の192%から150%程度へ大幅に緩和され、朝ラッシュ時の登戸以西からの所要時間も10分程度短縮されます。
 総事業費は小田急電鉄負担分のみで約3100億円にも上ります。このため、国の連続立体交差事業の財政補助に加え、鉄道・運輸機構の民鉄線向け補助制度や特定都市鉄道整備事業など各種補助制度を最大限活用しながらその調達が行われています。

■完成間近の緩行線の様子
 工事が続いていた複々線区間ですが、3月の使用開始に向けて昨年秋以降続々と竣工を迎えています。今回は1月21日(日)・27日(土)に調査した代々木上原駅・東北沢駅・下北沢駅の各駅の状況についてお伝えします。

●代々木上原駅
代々木上原駅停車中の下り列車から小田原方向を見る。緩行線上にも信号機が設置された。 東北沢駅へ向けて走行中。緩行線は架線の設置も完了している。
左(1):代々木上原駅停車中の下り列車から小田原方向を見る。緩行線上にも信号機が設置された。
右(2):東北沢駅へ向けて走行中。緩行線は架線の設置も完了している。


 代々木上原~東北沢間は地上時代から複々線となっていました。地下化工事着工後は一旦複線に縮小した上で空いたスペースに地下線への入口が作られています。3月の複々線完成時は着工前と異なり外側が急行線、内側が緩行線になります。代々木上原駅ホームの先にはジーザスクロッシングが設けられ、新宿方面・千代田線双方から急行線・緩行線どちらにも行き来できるようになります。
 代々木上原~東北沢間の緩行線は2013年の地下線切替以前の線路を一部再利用しており、2016年春までに軌道敷設は完了していました。その後信号機の設置や架線の取り付けなども行われ、昨年末までに全ての設備が完成しています。

●東北沢駅
※この先画像が26枚(1.14MB)あります。画像はスクロールに従って自動で読み込まれます。(JavaScriptが有効の場合のみ)データ容量にご注意ください。

東北沢駅の現在と完成後の断面図
東北沢駅の現在と完成後の断面図


 地上時代の東北沢駅は、対向式ホーム2面2線の間に通過線が2本ある構内配線になっていました。(新幹線の途中駅でよく見られるレイアウト)地下化後は緩行線と急行線の位置が逆になり、内側の緩行線の間に島式ホームが1面設置されます。現在は外側の急行線のみが開通しているため、緩行線の線路上に仮設の床板を設置して巨大な島式ホームとして使用しています。隣の下北沢駅は窪地かつ急行線ホームが地下3階の深い位置にあり、勾配を35‰以内に収める必要があるため東北沢駅の途中から下り始めています。このため、仮設ホームは新宿寄りにずれて設置されています。
 3月の緩行線使用開始後は仮設の床面は撤去され、通常サイズの島式ホームになります。また、上記の通り仮設ホームは新宿寄りにずれていたため、列車の停止位置が小田原寄りに数両分移動します。

東北沢駅東口。左の柵の中は今後ロータリーが整備される。 東北沢駅西口
東北沢駅東口改札口。改札口の右側には喫茶店がある。
左上(1):東北沢駅東口。左の柵の中は今後ロータリーが整備される。
右上(2):東北沢駅西口
下(3):東北沢駅東口改札口。改札口の右側には喫茶店がある。


 東北沢駅は地下階が1層しかないため、改札口や空調機器は全て地上に設置されています。地下化後はこれらの施設の工事が続いていましたが、2016年11月26(土)をもって全ての工事が完了しました。完成した駅舎は地上1階建てで、改札口は駅舎の両側に設けられています。新宿寄りの東口脇には2017年5月27日(土)にコーヒーショップ“STREAMER COFFEE COMPANY”がオープンしました。
 STREAMER COFFEE COMPANYは、2008年にアメリカ・シアトルで開催された「フリーポア・ラテアート・チャンピオンシップ」でアジア人初の世界チャンピオンとなった澤田洋史氏がプロデュースしたコーヒーショップで、美しいラテアートをはじめとする様々なコーヒーを楽しむことができます。店内は木やコンクリートなどの素材を生かしたデザインになっており、Wi-Fiやコンセント(カウンター席のみ)も設置されているためスマートフォンの充電やノートパソコンを利用した作業も可能です。

▼参考
STREAMER COFFEE COMPANY | HOME(公式サイト・英語のみ)

完成した東北沢駅の駅舎内。天窓が設けられており、昼間は日光が差し込む。
完成した東北沢駅の駅舎内。天窓が設けられており、昼間は日光が差し込む。

 改札内は天井に天窓が多く設けられています。この天窓と床に設置された半透明の窓を通じて地下のホームまで日光が差し込むようになっています。

緩行線ホーム縁端には転落防止柵(固定柵)が設置された。 急行線仮設ホームから小田原側の工事中部分を見る。こちらも固定柵の取り付けまで完了している。
左(1):緩行線ホーム縁端には転落防止柵(固定柵)が設置された。
右(2):急行線仮設ホームから小田原側の工事中部分を見る。こちらも固定柵の取り付けまで完了している。


 地下のホームは、未完成だった新宿寄りの内装が全て完成し使用開始に向けた準備が整いました。緩行線の線路上空にあった仮設の空調ダクトは全て撤去されており、その跡に剛体架線が取り付けられています。急行線用の仮設ホームは3月の撤収に向けた準備が開始されており、一部箇所でホームの幅が縮小されています。
 なお、地下駅である東北沢・下北沢・世田谷代田の3駅では、2020年までにホームドア(可動式ホーム柵)を設置することが決定しています。緩行線開通時点では仮設の設備の撤去などがありすぐの設置は難しいことから、当面の転落防止対策として列車のドアに重ならない部分にステンレス製の固定柵が設置されました。固定柵は将来ホーム縁端にホームドアを設置することを考慮してホームのやや内側に取り付けられています。(同様の手法は東急東横線などでも見られる。)

緩行線天井には剛体架線が取り付けられた。
緩行線天井には剛体架線が取り付けられた。

●東北沢駅~下北沢駅(地上)
東北沢駅先の線路跡に完成した遊歩道 下北沢駅方面でも遊歩道の建設が行われている。
左(1):東北沢駅先の線路跡に完成した遊歩道
右(2):下北沢駅方面でも遊歩道の建設が行われている。


 東北沢~下北沢間では急行線と同時に緩行線のトンネルも建設しており、かなり早い時期に埋め戻しまで完了していました。下北沢駅周辺の道路が狭く、大型車両の出入りが難しかったことから、この埋め戻し跡はしばらく工事車両の出入りルートとして使われていましたが下北沢駅構内の工事も概ね完了したことから、跡地に遊歩道を整備する工事が開始されています。
 このうち、東北沢駅寄りの100mほどの区間が昨年秋に完成しました。遊歩道は幅5mほどで、地面はカラー舗装されており、所々に休憩ができるようベンチが設置されています。今後も完成した部分から一般開放されることになっています。なお、地下のトンネルは4線分の幅があるため、埋め戻した空地は遊歩道以外にもかなり残っていますが、詳しい利用方法については現在のところ発表されていません。

●下北沢駅
下北沢駅の地下化前後の断面図
下北沢駅の地下化前後の断面図

 地上時代の下北沢駅は上下線の間に下り線ホーム、上り線北側に上り線ホームがあるやや変則的なレイアウトになってしました。ホーム新宿寄りでは京王井の頭線が上空を交差しており、上下線のホームからT字型の通路で連絡していました。井の頭線の橋梁は建設が古く、スパンの短い桁を複数組み合わせていたため、小田急線のホーム上に橋脚が多数立ち並んでいました。
 地下化後の小田急線ホームは緩行線・急行線ともに島式となり、緩行線が地下2階、急行線が地下3階の2層構造になります。地下3階の急行線は線路部分をシールド工法で建設し、トンネルの間を地下で掘り広げることにより島式ホームを形成しています。地上は改札口やコンコースとなり、京王井の頭線の橋梁は小田急線の線路跡を一跨ぎするスパンの長い桁に架け替えられます。これに合わせて現在は一体となっている小田急と京王の改札口を分離する予定です。

2013年3月23日地下化時の下北沢駅の断面図
2013年3月23日地下化時の下北沢駅の断面図

 2013年の地下化時は、京王井の頭線の橋梁は全く手をつけていなかったため、地下3階の急行線ホームは京王線の交差部分に重ならない小田原寄りに設置し、エスカレーターや階段は緩行線ホーム北側に設置して地上への出入口を確保しました。地下化後は順次地上の線路設備を撤去した緩行線のトンネルを完成させ、2016年秋までにエスカレーターや階段は本来の位置に全て移設されました。

2016年11月に使用を開始した仮北口駅舎 仮北口駅舎裏の廃線跡では埋め戻しが完了し換気塔の構築が行われている。
左(1):2016年11月に使用を開始した仮北口駅舎
右(2):仮北口駅舎裏の廃線跡では埋め戻しが完了し換気塔の構築が行われている。


 小田急線下北沢駅の改札口は地上の線路跡を挟んで南北2箇所に設けられていました。このうち、北口は2016年11月6日(土)に京王井の頭線高架下から駅前の商店街跡地に移転しました。この駅舎は1年少々しか使用しない仮のものであるため、プレハブ構造になっており広さも最小限しかありません。改札口の先は小田急線の線路後に沿って細い通路が続き、京王井の頭線乗り換え通路の途中につながっています。
 小田急線の地上線路跡は地下のトンネル掘削が完了し、現在は換気塔の構築など最終の仕上げが進められています。今後は換気塔の構築に続き、バスの乗り入れが可能な駅前広場の整備が進められる予定です。

京王井の頭線の仮設橋梁脇で組み立てが進む本設桁 京王井の頭線の仮設橋梁脇で組み立てが進む本設桁
京王井の頭線の仮設橋梁脇で組み立てが進む本設桁(左が上り線、右が下り線)

 小田急線の線路跡を跨ぐ京王井の頭線の橋桁は、2013年の小田急線地下化完了後鉄骨などを組み合わせた仮設の橋梁に作り替えられました。仮設橋梁の下で緩行線のトンネル掘削が行われていましたがそれも全て完成したことから、完成形となるスパンの長い桁の組み立てが行われています。今後はこの桁を左右にスライドし、仮設橋梁と取り替えることで完成となります。(後述する通り上り線については今夜桁の交換が実施されます。)

茶沢通り付近の井の頭線高架下は期間限定のイベントスペースになっている。
茶沢通り付近の井の頭線高架下は期間限定のイベントスペースになっている。

 下北沢駅構内の井の頭線橋梁架け替えに関連して、下北沢駅から渋谷寄りで交差する茶沢通りまでの区間が盛土からコンクリート製の高架橋に改築されました。この高架下の空間を利用して3年間の期間限定でイベントスペース「下北沢ケージ」が開設されています。その名の通り、このイベントスペースは全体が金網で囲まれており、昼は公園として、夜は古着・雑貨などを販売するマーケットなどが出展しています。また飲食店も併設されており、店内でDJイベントなども開催されています。

▼参考
下北沢ケージ | 下北沢・高架下のイベントパーク。(公式サイト)
下北沢ケージ / ロンヴァクアン(@ShimokitaCage)さん | Twitter(公式Twitter)

昨年10月にオープンした南西口
昨年10月にオープンした南西口

 小田急線下北沢駅小田原寄りでは線路跡地で駅舎の建設が進められてきましたが、その一環として昨年10月28日(土)に駅舎西端に新しい改札口「南西口」がオープンしました。南西口の前は小田急線の線路跡を南北に横断する通路となっており、駅西側からのアクセス性が大きく向上しました。今後駅舎2階に設けられる商業施設と合わせて、さらなる発展が期待されるエリアになります。

駅舎内は線路方向に沿ってエスカレータ・エレベータ・階段が配置されている。 駅舎内は線路方向に沿ってエスカレータ・エレベータ・階段が配置されている。
駅舎内は線路方向に沿ってエスカレータ・エレベータ・階段が配置されている。

 駅舎内は前述した通り2016年秋までにエスカレータ・階段・エレベータが順次使用開始となり、完成形となりました。現在は3群のエスカレータ・階段とエレベータ2機が利用可能になっています。3群あるエスカレータのうち、新宿寄りと小田原寄りのものは地下2階の緩行線ホームを経由する形となっています。今後は京王井の頭線橋梁下に地下2階緩行線ホームへ向かうエスカレータと階段が1箇所ずつ、地下3階急行線に向かうエスカレータが2機増設される予定です。

地下2階緩行線ホームは2016年のエスカレータ切替後内装の仕上げが開始された。
地下2階緩行線ホームは2016年のエスカレータ切替後内装の仕上げが開始された。2016年10月22日撮影

 地下2階の緩行線ホームは2013年の地下化後改札内コンコースとして使用されていましたが、2016年秋までにトンネル外側にあった仮設のエスカレータや階段の使用を終了したことから、内装や線路の仕上げが急ピッチで実施されました。上の写真はエスカレータの切替が完了した直後の2016年10月下旬の地下2階の様子で、早くも天井のパネルや床のタイルの取り付けが完了していました。なお、地下3階の急行線ホームは幅が狭い場所があり、ベンチを十分な数設置できないことから、地下2階の緩行線ホームにもベンチを設置して不足分を補っています。(3月の緩行線ホーム使用開始後も残るかは不明)

同じ場所の2018年1月21日の様子。緩行線使用開始に向けた準備が完了した。
同じ場所の2018年1月21日の様子。緩行線使用開始に向けた準備が完了した。

 そしてこちらが同じ場所の今年1月下旬の様子になります。ホーム上の内装に加え、軌道敷設、架線、信号設備などの取り付けが全て完了し、緩行線開通に向けた準備が整いました

下北沢駅構内で掲出されている「修悦体」の案内サイン 下北沢駅構内で掲出されている「修悦体」の案内サイン 下北沢駅構内で掲出されている「修悦体」の案内サイン
下北沢駅構内で掲出されている「修悦体」の案内サイン

 下北沢駅構内では京急蒲田駅の高架化工事などでも見られた「修悦体」による案内サインが展開されています。修悦体は三和警備保障(株)に勤務する佐藤修悦氏が考案したオリジナルの案内サインで、ガムテープを切り貼りすることにより製作されています。そのデザイン性と視認性の高さから国内外様々なメディアで話題になっており、首都圏の改良工事中の駅を中心に「出張」されているほか、個展も開催するなど大人気となっています。

▼参考
三和警備保障株式会社のスタッフ紹介「佐藤修悦さんインタビュー」(三和警備保障警備員アルバイト求人サイト)

■下北沢駅・今後のスケジュール
京王井の頭線明大前駅に新設された折り返し設備。明日はこれを利用して明大前~吉祥寺間で折り返し運転が実施される。
京王井の頭線明大前駅に新設された折り返し設備。明日はこれを利用して明大前~吉祥寺間で折り返し運転が実施される。

 下北沢駅に関する今後のスケジュールですが、まず今夜(2月17日(土)終電後)京王井の頭線の上り線(渋谷方面行き)の橋桁が本設のスパンの長いものに取り替えられることになっています。桁の取替えには時間を要するため、明日18日(日)は始発から11時頃まで井の頭線の渋谷~明大前間が運休となり、バス代行輸送が実施されます。明大前駅では、昨年11月に異常時の折り返し機能強化のためホーム吉祥寺寄りに片渡り線が新設されていました。明日はこの渡り線を使い、明大前~吉祥寺間で折り返し運転が実施されます。
 また、来月以降のスケジュールは以下の通りとなっています。

2018年2月24日(土):シモチカウォーク(世田谷代田駅付近トンネル見学会) 
2018年3月3日(土):小田急線緩行線開通
2018年3月10日(土):「複々線完成記念乗車券・入場券」発売
2018年3月17日(土):小田急線ダイヤ改正(緩行線開通を反映した大増発)
2018年3月25日(日):下北沢駅仮南口廃止
2018年5月中旬:京王井の頭線下り線橋桁架け替え(2月と同様運休あり)

小田急線に関しては3月の大増発改正が注目されていますが、下北沢駅周辺の工事についてもこのように大きな動きが続くことになります。これらの動向についても引き続き注目してまいります。

次回は世田谷代田駅から梅ヶ丘駅にかけての工事の状況についてお伝えします。


▼参考
複々線化事業|鉄道事業|事業案内|会社案内|企業・IR・採用情報|小田急電鉄
複々線スペシャルサイト「HELLO NEW ODAKYU!」|小田急電鉄
ODAKYU VOICE station 「小田急線、新ダイヤへ」|小田急電鉄
2018年3月、新ダイヤでの運行開始 - 小田急電鉄ニュースリリース(PDF/1.13MB)
新ダイヤでの運行開始日を決定! - 小田急電鉄ニュースリリース(PDF/520KB)
複々線での運転を開始します - 小田急電鉄ニュースリリース(PDF/1.17MB)
「複々線完成 記念乗車券・入場券」を発売 - 小田急電鉄ニュースリリース(PDF/464KB)
シモチカ ナビ
下北沢駅周辺地区 | 世田谷区
井の頭線一部運休のお知らせ|京王グループ

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