品川駅再開発2020-2021(1)高輪ゲートウェイ駅開業

高輪ゲートウェイ駅

上野東京ライン(東北縦貫線)が開業して6年が経ちました。上野東京ライン開業により東海道線品川駅構内の車両基地では設備が縮小され、跡地の再開発が進められています。2019年末から翌年3月にかけて5年ぶりにこの再開発事業の動向についてレポートをお届けしましたが、ニュース等でも皆様ご承知の通り現地の状況はその後もめまぐるしく変化を続けています。これら1年間の動きについて今回は2回の記事に分けてまとめることといたします。1回目の今回は高輪ゲートウェイ駅開業と品川駅構内で続く改良工事を中心に解説します。

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品川駅再開発(3)京急品川駅地平化と北品川駅高架化(2020年3月1日作成)
品川駅再開発(4) 都営浅草線泉岳寺駅拡張(2020年3月13日作成)

■上野東京ライン開業と車両運用
神田駅付近で東北新幹線の上に建設中の上野東京ラインの高架橋 上野東京ライン開業初日はE231系の一部編成に記念ヘッドマークが装着された
左(1):神田駅付近で東北新幹線の上に建設中の上野東京ラインの高架橋
右(2):上野東京ライン開業初日はE231系の一部編成に記念ヘッドマークが装着された


 2015年3月14日、東海道線東京駅と東北本線(宇都宮・高崎線)・常磐線上野駅を結ぶ新しい路線「上野東京ライン」(建設中の名称は「東北縦貫線」)が開業しました。上野東京ラインは、東北新幹線建設前に存在した「回送線」の事実上の復活ともいえるプロジェクトで、神田駅付近では東北新幹線建設時に準備してあった台座に高架橋を継ぎ足すことにより線路を建設しています。これら純新線区間を含めた総事業費は約400億円で、JR東日本が全額自己負担しています。この事実は2回目の記事にも関係するため、是非覚えておいてください。

上野東京ライン開業後はE233系(左)とE231系(右)を連結した営業運転も見られるようになった。 上野東京ライン開業時に掲出された常磐線特急の広告
左(1):上野東京ライン開業後はE233系(左)とE231系(右)を連結した営業運転も見られるようになった。
右(2):上野東京ライン開業時に掲出された常磐線特急の広告


  東北線と東海道線の東京都心側の車両基地はそれぞれ上野駅(尾久駅)と品川駅にあります。2004年の湘南新宿ライン大増発時、首都圏北側の東北本線系統と南側の東海道線ではE231系が大量に投入されましたが、この時点では両車両基地間が直接はつながっていなかったため、ごく一部の車両が融通されるに留まっていました。上野東京ライン開業により、これらの車両基地が至近距離で結ばれるため、両系統で車両運用を完全に共通化することが可能となります。このため、宇都宮・高崎線と東海道線は上野東京ライン開業後一部列車を除き終日相互直通運転を行うようになり、各路線所属の車両が完全に混用されています。
 一方、常磐線については上野駅構内で平面交差が発生すること、取手駅より先では電源が交流になっており使用できる車両が限定されることから、東海道線への片乗り入れとなっています。開業当初は、後述する品川駅構内の工事が一部未完成だったため少数の乗り入れとなっていましたが、2017年に工事が完成したことから大増発が行われ、特急ひたち・ときわについてもほぼ終日に運行が拡大されています。昨年3月には東日本大震災発生以来9年ぶりに常磐線の運行が全線で再開され、品川発仙台行きの特急ひたちが1日2.5往復運行されるようになりました。

■品川車両基地の整理縮小
配線変更着手前の品川駅構内概略図
配線変更着手前の品川駅構内概略図

 品川駅は在来線8面15線、新幹線2面4線、京急線2面3線のホームがある巨大な駅となっています。このうち、東海道線上下線間にある2面のホーム(7~10番線)は臨時ホームと呼ばれ、新幹線開業前は行楽シーズンを中心に全国各地へ向かう臨時列車が多数発着していました。また、駅北側の東海道線上下線間には、臨時ホームと直結した巨大な車両基地がありました。この車両基地は機関車牽引の列車に最適化された構内配線となっており、有効長の短い留置線や交差する全方向を行き来できる特殊なポイントを多用した複雑なレイアウトとなっていました。
 2009年3月のダイヤ改正をもって東京駅を発着していた最後の客車寝台列車(ブルートレイン)である富士・はやぶさが廃止となり、品川駅構内の機関車・客車用設備は完全に不要となりました。また、臨時ホームはその建設経緯により東京方面からは進入できない配線となっており、そのままでは上野東京ラインの折り返しには利用できませんでした。そこで、同年末より車両基地の整理縮小ならびに臨時ホームでの東京方面への折り返しを可能にするための大規模改良工事が開始されました。

2020年3月以降の品川駅構内配線図
2020年3月以降の品川駅構内配線図 ※クリックで拡大(3450×1200px/167KB)

  再構成後の品川駅は全体を東側(東海道線下り線側)に詰めたレイアウトとされ、臨時ホームは中央付近から東に向けてカーブするような形状になります。また、車両基地は上野東京ライン開業による上野側への機能集約の方針に従い、留置線の本数を大幅に削減し、10~15両編成の電車列車に最適化したシンプルなレイアウトに再編します。合わせて山手線・京浜東北線についても車両基地に沿った位置に線路を移設し、その途中には新駅「高輪ゲートウェイ駅」を設けます。
 2009年の着工以降は概ね1~2年に1本のペースで線路切替工事が進められました。品川駅改良・再開発の2009~2020年までの推移を以下の年表にまとめます。

品川駅改良・再開発年表(2009年~2020年) ※うまく表示できない場合→こちら(PNG)
年/月/日できごと
2009~201010番線使用停止・旧東京機関区・品川客車区施設撤去
2011/10/0310番線使用開始・11番線移設・12番線使用停止
2012/09/2312番線使用再開・9・10番線使用停止
2013/03/16
田町車両センター廃止(東京総合車両センターに組織統合の上で車両無配置化)
2013/11/249・10番線使用再開・8番線使用停止・新車両基地26線使用開始(34時間運休工事)
2014/06/13山手線・京浜東北線品川~田町間新駅設置正式発表
2014/12/078番線使用再開・6・7番線使用停止
2015/03/14
上野東京ライン開業
2016/11/206・7番線使用再開・5番線使用停止
2017/10/14東海道線新上り線徐行区間解消・新車両基地完成に伴い常磐線直通を大増発
2018/06/17京浜東北線南行を新駅経由の線路に切替・5番線使用再開
2018/12/14山手線・京浜東北線新駅名称を「高輪ゲートウェイ」に決定
2019/03/16京急品川駅地平化工事着手のため品川駅構内山手線留置線(旧品川電車区)廃止
2019/11/16山手線・京浜東北線北行を新駅経由の線路に切替・3番線使用停止(線路としては廃止)
2020/03/14高輪ゲートウェイ駅開業
2020/07/14~09/06高輪ゲートウェイ駅前で期間限定イベント“Takanawa Gateway Fest”開催
2020/12/02高輪築堤(明治初期鉄道開業時の路盤)出土を発表
※当初は3月19日から開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大のため完全予約制に変更し、開催期間も大幅に短縮した。

■新型コロナウイルス感染拡大の動向
新型コロナウイルス国内日別陽性者数推移
新型コロナウイルス国内日別陽性者数推移
出典:厚生労働省オープンデータ


 高輪ゲートウェイ駅開業前後の話をする上で避けて通れないのが新型コロナウイルス感染拡大の動向です。
 新型コロナウイルス(COVID-19)は、2019年12月頃から中国武漢省を中心に感染が報告されるようになった肺炎ウイルスです。2020年に入って早々の1月15日には、同省から帰国した日本人で国内最初の感染が報告されましたが、それからしばらくの間は数日に1人程度の散発的な感染報告に留まっていました。急激に感染者が増加するのは2月に豪華客船ダイヤモンドプリンセス号が横浜港へ帰港した際で、最終的に同船内では乗員乗客700名以上の集団感染が確認されました。この頃から海外でも感染者が急増し始めます。
 この情勢を受けて2月以降はコンサートなど人が集まるイベントの中止が相次ぐようになりました。3月に入っても感染拡大傾向は続き、4月7日には東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県・大阪府・兵庫県・福岡県の7都府県に新型コロナウイルス対策特別措置法に基づく1回目の緊急事態宣言を発令し、同月16日には対象を全国に拡大しました。宣言は5月25日まで継続し、その間商業施設の休業、教育機関の休校など市民生活に多大な影響が出たのは周知の通りです。

■2020年春以降の品川駅再開発の動向
 2020年に入って以降連日新型コロナウイルスのニュースが飛び交う一方、2月中旬頃までは市中での感染例は1日数人程度で推移していたことから、通常の社会活動が続いていました。ここからは2020年2月から現在までの品川駅・高輪ゲートウェイ駅周辺(高輪築堤に関するものを除く)の変化について時系列順に説明します。

※この先画像17枚(831KB)+動画2本があります。画像はスクロールに従って自動で読み込まれます。(JavaScriptが有効の場合のみ)データ容量にご注意ください。

●2020年2月17~23日:品川駅コンコースSDGs宣伝イベント
品川駅で展示された高輪ゲートウェイ駅のナノブロックジオラマ 品川駅で展示された高輪ゲートウェイ駅のナノブロックジオラマ
品川駅で展示された高輪ゲートウェイ駅のナノブロックジオラマ

 2月17日から1週間、品川駅中央改札内のコンコースで国連が提唱する開発目標(SDGs)とJR東日本の関連する取り組みをPRするイベントが開催されました。この中で翌月開業する高輪ゲートウェイ駅を再現したジオラマが展示されました。ジオラマはマクドナルドが子供向けのメニューとして販売しているハッピーセットに付属していたおもちゃ(ナノブロック)をリサイクルしたものが一部使用されており、モーターや電源が組み込まれた電車のブロック(ナノゲージ)を組み合わせて高輪ゲートウェイ駅を発着する山手線・京浜東北線が再現されました。


●2020年3月14日:高輪ゲートウェイ駅開業
開業初日の高輪ゲートウェイ駅。入場券の購入は一時3時間待ちとなった。
開業初日の高輪ゲートウェイ駅。入場券の購入は一時3時間待ちとなった。

 .感染拡大を受けてイベント中止や施設休業が次々と発表される中、3月14日に高輪ゲートウェイ駅は予定通り開業を迎えました。当日は大雨という最悪のコンディションでしたが、東京都心での久しぶりの新駅開業という話題性もあって多くの見物客が訪れました。改札外では入場券の購入希望者が殺到し、待ち時間は最大で3時間に達したため運行情報のページに告知が出るほどでした。
 本来であればこの直後から駅前の再開発予定地では、次世代技術の体験を中心としたイベント「高輪ゲートウェイフェスト」が開催されることになっていました。しかし、感染拡大防止の観点から当面の間オープンを見合わせることになり、受付済みだった体験型パビリオンの予約も取り消されています。開業初日は駅スタンプ押印用のブースが別で設けられており、待機列では感染防止のため2m間隔で並ぶようアナウンスが行われていました。

駅前の道路から見上げた高輪ゲートウェイ駅
高輪ゲートウェイ駅改札口。現在は北側の1箇所のみ。
駅名の由来となった高輪大木戸跡(第一京浜)
左:駅前の道路から見上げた高輪ゲートウェイ駅
右上:高輪ゲートウェイ駅改札口。現在は北側の1箇所のみ。
右下:駅名の由来となった高輪大木戸跡(第一京浜)
上:駅前の道路から見上げた高輪ゲートウェイ駅
中:高輪ゲートウェイ駅改札口。現在は北側の1箇所のみ。
下:駅名の由来となった高輪大木戸跡(第一京浜)

 高輪ゲートウェイ駅の名称は、駅北側にある史跡「高輪大木戸」と車両基地跡地の再開発プロジェクトが「グローバルゲートウェイ品川」と命名されていることにちなんだものです。名称決定に際しては一応公募という形はとられたものの、実際の応募数としては相当下位に位置していたことから、決定当初は撤回を求める署名運動が起きたことは2019年の記事でお伝えした通りです。
 駅本体の設計は新国立競技場などを手掛けた隈研吾氏が担当しています。建物は地上3階・地下1階建て、外観は日本の伝統的な建築様式である障子や折紙をイメージした膜屋根構造となります。膜屋根の表面には酸化チタンを含むコーティングが施されており、雨水の集水・昼間の採光・夜間の間接照明に加えて光触媒による窒素酸化物(NOx)の分解機能を有しています。膜屋根を支える鉄骨は東京スカイツリーにも似た白いパイプ状の鉄骨を組み合わせた構造になっており、高さ30mの大空間を形成しています。改札口は南北2箇所に設ける計画ですが、現時点では周辺の再開発が完成していないため、南側(品川駅寄り)の改札は準備のみとなっています。

▼脚注
※ただし、JR東日本は2020年以降高輪ゲートウェイ駅周辺の再開発について「Tokyo Yard PROJECT(東京ヤードプロジェクト)」という別の呼称を使用するようになっている。


高輪ゲートウェイ駅の無人コンビニ AIを活用したタッチ案内板
左(1):高輪ゲートウェイ駅の無人コンビニ
右(2):AIを活用したタッチ案内板


 高輪ゲートウェイ駅の特徴として最新のAI(人工知能)技術の活用による省力化があります。中でも目玉となっているのが改札を入ってすぐのところにある「TOUCH TO GO」(無人コンビニ)です。店舗内は一方通行になっており、天井に設置された複数台のカメラと商品棚の重量センサーで客が手に取った商品を検出し、レジに立つと自動で金額が計算されるというシステムになっています。スーパーでは当たり前になりつつあるセルフレジの究極の進化形として今後普及していくのか注目されます。
 当駅はしばらくの間周辺施設が無く、利用客が少ないことからこの他にも開発中のロボットの実証実験が行われることがあります。

●2020年4月12日:高輪橋架道橋桁撤去開始
高輪橋架道橋(田町~品川間地下道) - YouTube

 高輪ゲートウェイ駅のすぐ北には、品川~田町間で2か所しかない線路横断施設の1つである高輪橋架道橋(地下道)があります。この地下道は元々水路だった空間で、現在も路面の下には山手線西側の下水を集めて芝浦水再生センターへ送る渋谷川幹線下水道が埋まっています。このため天井までの高さがわずか1.5mしかなく、頭上数十cmを90km/hで電車が走り抜ける恐怖のスポットとして、またタクシーが屋根の提灯を接触させて壊す事例が多発したことから「提灯殺しのガード」と呼ばれ有名でした。

橋桁が撤去され青空が見えるようになった高輪橋架道橋
橋桁が撤去され青空が見えるようになった高輪橋架道橋。2020年8月19日撮影

 車両基地跡地の再開発に合わせて、この地下道は北側に移設したうえで2車線に拡幅し、線路が東側にオフセットされた分長さを短縮する予定となっています。(第二東西横断連絡道路)地下道の改築に先立ち、山手線・京浜東北線などの旧線路桁を撤去するため、2020年4月12日より車両通行止めとなりました。橋桁の撤去は順次進められており、2021年に入ってからは線路と交差する部分以外はほとんどが露天になっています。来る5月11日(火)からは西側半分が地上を通る迂回ルートに変更されます。

▼参考
港区ホームページ/第二東西連絡道路の整備について

●2020年7月14日:Takanawa Gateway Fest開幕
高輪ゲートウェイフェスト北エリアの飲食ブース 南エリアの芝生イルミネーション
左(1):高輪ゲートウェイフェスト北エリアの飲食ブース
右(2):南エリアの芝生イルミネーション


 1回目の緊急事態宣言の効果は絶大であり、5月中旬には感染者数が2桁台に落ち着くようになりました。これを受け当初より4ヶ月遅れの7月14日より高輪ゲートウェイフェストが開幕しました。来場者の密集を防止するため、入場を含めWebでの完全予約制となり、入場時は検温・手指のアルコール消毒など感染対策を徹底しての開催となりました。南エリアの体験型パビリオンについても定員を大幅に削減し、各回終了後は換気と消毒を徹底しての開催となりました。南エリアについては以下のサイトでアーカイブのVRが公開されていますのでご覧ください。

▼参考
Takanawa Gateway Fest 南エリア__永山祐子建築設計 / JR東日本 | ARCHI HATCH

 なお、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大を受け、当初予定されていた2020年夏の東京オリンピック・パラリンピックは1年延期されることが3月下旬に決定しました。高輪ゲートウェイフェストの会場はオリパラのライブサイト(パブリックビューイング会場)になる予定でしたが、2024年の街びらきが予定されている再開発のスケジュールとの兼ね合いから会期延長は難しく、予定通り9月6日をもってイベントは閉幕となりました。

●2020年夏:品川駅構内の改良工事は続く
線路が撤去された品川駅旧3番線。 山手線外回り用新ホームが完成しつつある旧3番線跡地。
品川駅北通路は今後2倍に拡幅される。 品川駅北側で建設が進む人工地盤。
左上:線路が撤去された品川駅旧3番線。2020年8月19日撮影
右上:山手線外回り用新ホームが完成しつつある旧3番線跡地。2021年4月10日撮影
左下:品川駅北通路は今後2倍に拡幅される。2020年8月19日撮影
右下:品川駅北側で建設が進む人工地盤。2021年4月10日撮影
1枚目:線路が撤去された品川駅旧3番線。2020年8月19日撮影
2枚目:山手線外回り用新ホームが完成しつつある旧3番線跡地。2021年4月10日撮影
3枚目:品川駅北通路は今後2倍に拡幅される。2020年8月19日撮影
4枚目:品川駅北側で建設が進む人工地盤。2021年4月10日撮影

 2019年11月に行われた最後の線路切替工事で品川駅3番線は廃止となりました。跡地では山手線外回りの線路に向かってホームを拡幅し、2022年から京浜東北線北行と山手線外回りがホーム対面で乗り換えられるようになる予定です。これにより、駅舎内の混雑緩和が期待されます。ホームの拡幅は順調に進んでおり、2021年に入ってからはホームの形がほぼ完成し、ホームドアの設置を待つだけの状態となっています。
 また、北通路のさらに北側では線路上空に巨大な人工地盤を作る工事が行われています。この人工地盤を使って北通路を現在の2倍に拡幅し、北側の再開発エリアに通じる改札口と駅前広場が新設されます。なお、駅前広場の先では目黒通り白金台交差点~国道1号桜田通り高輪台交差点~都道316号新港南橋交差点を結ぶ環状4号線(外苑西通りの南側延伸部)の建設が予定されており、2019年7月に都市計画事業認可を取得し用地買収が進められています。駅前広場は2027年、環状4号線は2032年の完成が予定されており、実現すると海側・山側双方へのアクセスが大幅に向上します。

▼参考
環状第4号線(高輪地区)/事業別に見る/東京都第一市街地整備事務所 | 東京都都市整備局
環状第4号線(港南・高輪)の事業に着手|東京都

●2020年9月~:Takanawa Gateway Fest跡地が更地に
更地に戻った高輪ゲートウェイフェストの会場跡
更地に戻った高輪ゲートウェイフェストの会場跡。2020年12月4日撮影

 高輪ゲートウェイフェストは前述の通り再開発着工までの暫定施設であり、9月のイベント閉幕後は直ちに施設の取り壊しが開始されました。高輪ゲートウェイ駅前は再開発完成時は周辺ビルと直結するデッキを備えた駅前広場になる予定になっており、イベント中入場口として使用していた大階段やエスカレーターも撤去されています。今年に入ってからはこれらの工事も終了しほぼ更地となっています。

●2020年12月:高輪築堤出土
高輪築堤(4街区)と高輪ゲートウェイ駅
高輪築堤(4街区)と高輪ゲートウェイ駅。2021年1月2日早朝、公道より撮影

 高輪ゲートウェイフェスト会場と合わせて、西側に残っていた山手線・京浜東北線の旧線路敷の撤去も進められました。この過程で地中に明治時代の鉄道開通時の路盤跡とみられる築堤が埋没していることが突き止められました。発掘調査の様子はすぐにマスコミにも知れ渡るところとなり、12月2日にJR東日本は高輪築堤出土を正式に発表し、保存の方法などについて検討を進めていくことを明らかにしました。
 次回の記事ではこの高輪築堤を中心に解説します。

▼参考
●JR東日本ニュースリリース
宇都宮・高崎・常磐線の東京駅乗り入れについて(東海道線との相互直通運転)(2002年3月27日発表)
宇都宮・高崎・常磐線の東京駅乗り入れ工事の着手について(2008年3月26日発表・PDF/62KB)
田町~品川駅間に新駅を設置し、まちづくりを進めます(2014年6月3日発表・PDF/1.41MB)
「上野東京ライン」開業により、南北の大動脈が動き出します~開業時期、直通運転の概要について~ (2014年10月30日発表・PDF/27KB)
品川駅のお乗り換え利便性向上と混雑緩和及びバリアフリールートの拡充に取り組みます(2019年2月26日発表・PDF/828KB)
「Takanawa Gateway Fest」開催概要について ~高輪ゲートウェイ駅開業にあわせてイベント空間が誕生します~ (2019年12月3日発表・PDF/2.4MB)
高輪ゲートウェイ駅の概要について ~新たな駅サービス設備の試行導入・これまでにないエキナカ店舗の誕生~>(2019年12月3日発表・PDF/2.3MB)
「Takanawa Gateway Fest」を3月19日から開催します!~イベントの予約受付を開始します~(2020年2月13日発表・PDF/3.2MB)
高輪ゲートウェイ駅構内店舗 2020年3月23日(月)開業!~これまでにないエキナカ店舗の誕生~(2020年2月13日発表・PDF/450KB)
「Takanawa Gateway Fest」開催延期のお知らせ(2020年2月28日発表・PDF/113KB)
「Takanawa Gateway Fest」オープンについて(2020年7月1日発表・PDF/1.6MB)
高輪ゲートウェイ駅におけるロボットの活用について(2020年7月7日発表・PDF/1.3MB)
アートプロジェクト「JREAST meets ART @ Takanawa Gateway Fest」の実施について(2020年8月18日発表・PDF/1.4MB)
「5 Days CITY]を9月2日から開催します 「Takanawa Gateway Fest」であたらしい街を感じる5日間(2020年8月25日発表・PDF/723KB)
高輪築堤の出土について(2020年12月2日発表・PDF/622KB)

●専門誌・論文資料
高縄ゲートウェイ駅の概要~新たな駅サービス設備の試行導入・これまでにない駅ナカ店舗誕生~ - JREA2020年6月号48~52ページ
膜構造建築物の設計・施工例 膜と木の大屋根がつくりだす駅まち一体高輪ゲートウェイ駅 - 建築技術2020年8月号150~153ページ

●その他Webサイト
TokyoYard PROJECT | 品川開発プロジェクト
品川駅周辺地区 | UR都市機構

2021,05,10 01:25 いくつか誤記があったため修正しました。 このエントリーをはてなブックマークに追加
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