中央線連続立体交差化事業(2010年4月3日取材)

夕刻の武蔵小金井駅に滑り込むE233系快速東京行き。

中央線の三鷹~立川間では2002(平成14)年より連続立体交差事業(線路の高架化)が行われています。昨年7月にこの工事の様子を取材しましたが、それから9ヶ月が経過し事業にいくつか進展が見られましたので、4月に再度取材を行いました。今回はその内容をお伝えいたします。なお、事業の概要については以下の昨年7月取材(記事作成は11月)の記事をご覧ください。

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中央線連続立体交差化事業(2009年7月11日取材)(2009年11月16日作成)

■三鷹~国分寺間は高架化が完了
着工前の配線図

完成後の配線図
高架化前後の配線図(上が着工前、下が完成後)
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この中央線の連続立体交差事業は三鷹~国分寺間西国分寺~立川間の2つの区間に分けることができます。このうち、三鷹~国分寺間については昨年12月5日にの上り線が高架化され、上下線の完全な立体交差化が完了しました。現在は地上の線路施設の解体・撤去や古い線路に支障するため施工が行われていなかった一部の高架橋構造物の仕上げ工事が続けられています。以下、各駅の状況を解説します。

●武蔵境駅
武蔵境駅の上りホーム。駅舎へ通じる通路はまだ仮設。 閉鎖された高架線上の仮設通路。
左:武蔵境駅の上りホーム。駅舎へ通じる通路はまだ仮設。
右:閉鎖された高架線上の仮設通路。

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武蔵境駅は上下線とも片面ホームとなっています。2007年に高架化された下り線ホームについては当初から本設の階段・エスカレータを使用していますが、昨年12月に高架化された上り線ホームについては真下に旧上り線ホームがあるため階段など昇降設備が未完成となっています。このため、旧上り線ホームの撤去が完了するまでの間は以前からある北口橋上駅舎を使用する予定となっており、上りホームの東京寄りに橋上駅舎へ向かう仮設の通路が接続しています。この北口橋上駅舎から下り線ホームへ向かうルートには現在のところ地上の旧上り線ホームを経由する形になっており、橋上駅舎内の改札口で入場し、階段で旧上り線ホームへ降りた後、再度高架の下り線ホームへあがるという複雑な構造となっています。なお、高架線上を跨ぐ形で設置されていた仮設の改札外通路については旧上り線の線路上を横断する形で地上に新しい通路が設置されたため閉鎖されています。

●東小金井駅
東小金井駅の上りホーム。左の上り本線脇の風防はまだ未完成。
東小金井駅の上りホーム。左の上り本線脇の風防はまだ未完成。

東小金井駅南口。写真右端の地下通路は閉鎖され、その左に北口へ通じる通路が新設された。 高架下のコンコース。
左:東小金井駅南口。写真右端の地下通路は閉鎖され、その左に北口へ通じる通路が新設された。
右:高架下のコンコース。

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東小金井駅の高架ホームは中線を持つ2面3線となっており、下り線が片面ホーム、上り線が島式ホームとなっています。ホーム自体は上下線とも完成していますが、上り線外側の風防は地上の旧上り線に支障したため未完成となっています。
なお、上り線高架化前の東小金井駅は上下線で改札口が別々となっており、旧上り線の下をくぐる形で設置されていた仮設の地下通路で駅の南北を連絡していました。上り線高架化後は武蔵境駅と同様地上の旧上り線跡を横断する形で地上を通る通路が新設されたため、この地下通路は閉鎖されました。

●武蔵小金井駅
武蔵小金井駅の上りホーム。左の4番線はまだ高架橋が未完成であるため仮囲いで覆われている。
武蔵小金井駅の上りホーム。左の4番線はまだ高架橋が未完成であるため仮囲いで覆われている。

小金井街道踏切跡から見た地上の旧上り線ホーム。ほとんどの構造物が解体された。 同じ地点から東京方面を見る。レールが撤去され、高架橋の建設準備が進められている。
左:小金井街道踏切跡から見た地上の旧上り線ホーム。ほとんどの構造物が解体された。
右:同じ地点から東京方面を見る。レールが撤去され、高架橋の建設準備が進められている。

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武蔵小金井駅の高架ホームは本来島式ホーム2面4線の構造となる予定ですが、上り線側は地上のホーム・線路に支障したため高架橋が3線分しか建設できず、昨年12月の上り線高架化時点では本来上り副本線(待避線)となる線路(3番線)を暫定的に上り本線として使用しています。(このため当駅付近の上り線は線路の改築が容易にできるよう定尺レール(25mごとに継目がある)を使用しています。)本来島式となる上り線ホームについても高架橋が未完成となっている4番線側を全面的に柵で覆い、暫定的に片面ホームとして使用しています。
上り線高架化後は地上の旧上り線の撤去が急ピッチで進められており、まもなく本来の上り本線(4番線)の高架橋建設が開始されるものと思われます。

●国立駅
上りホーム躯体が姿を現した国立駅
上りホーム躯体が姿を現した国立駅

前回(2009年7月)訪問時は高架橋の基礎工事が行われていた国立駅ですが、今回訪問時はすでに上り線ホーム床版ならびに軌道敷設はほとんど完了しており、ホーム屋根の建設が行われているという状況でした。国立駅の高架ホームは東小金井駅と同様上り線が島式の2面3線の構造となる予定ですが、武蔵小金井駅と同様現在使用中の地上の上り線ホームが支障となるため現時点では2線分の高架橋のみが建設されている状態です。このため今年度末に予定されている上り線の高架化時は本来中線となる線路を暫定的に上り本線として使用するものと思われます

■今後の予定
西国分寺~立川間の上り線の高架化は本年度末の予定となっており、この工事が完成すると中央線三鷹~立川間の完全な高架化が実現することとなります。また、武蔵小金井駅の上り線高架化完成に伴い、本年夏で旧型車両201系の完全な引退も決定しており、連続立体交差事業に向けた調査開始から実に30年の時を経て中央線はようやく21世紀に相応しい姿を整えることとなる見込みです。

▼参考
中央線高架化工事に伴う列車の運休等について - JR東日本(2009年9月18日発表)
JR中央線の三鷹駅~国分寺駅間の踏切がなくなります|東京都
鉄道連続立体交差 武蔵野市
JR中央本線(三鷹~立川間)他連続立体交差事業の概要 - 小金井市公式WEB
JR中央本線(三鷹駅から立川駅間)ほか連続立体交差事業|国分寺市
国立市役所 国立駅周辺まちづくり推進室 JR中央線連続立体交差事業に伴う国立駅周辺まちづくり

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