八千代市・佐倉市内の区間…花見川・印旛沼サイクリングロード(2)

カテゴリ:公園・風景 | 公開日:2010年06月13日08:13
一面のグリーンカーペットの中を進む

4月18日の花見川・印旛沼サイクリングロード全線走破の続きです。2回目の今回は八千代市・佐倉市内の区間について解説します。

▼関連記事
千葉市内の区間…花見川・印旛沼サイクリングロード(1)(2010年6月10日作成)

■八千代内の区間(新川遊歩道)
大和田排水機場 大和田排水機場の脇を抜けるサイクリングロード
左:大和田排水機場
右:大和田排水機場の脇を抜けるサイクリングロード。2枚とも2006年10月18日撮影


京成本線を越えるとそこから先は八千代市です。弁天橋で一度対岸に移ったサイクリングロードは国道296号線の大和橋で再度もとの岸に戻ります。大和橋を越えるとすぐに川を遮るように建つ大きな建物が見えてきます。これが大和田排水機場で、ここから先はの印旛放水路は「新川」という名称に変わります。
そもそも戦後の開削工事で花見川とつながる前の新川はこの付近を源流として印旛沼方向に流れており、(つまり前回解説した千葉市花見川区横戸町付近の花見川の渓谷はもともとは新川との分水嶺だったのである)印旛沼周辺の洪水対策として印旛放水路の開削完成後も花見川とは河川の高さに平常時で2m前後の大きな差が残ることになりました。そこで建設されたのが大和田排水機場です。この大和田排水機場では6台のポンプを用いて新川から花見川へ最大で毎秒120立方メートルの揚水することが可能で、印旛沼が大雨で増水した際はこの大和田排水機場に加え本レポートで後述する酒直排水機場・印旛排水機場の3つの排水機場にあるポンプをフル稼働させることで印旛沼や新川の水を利根川と東京湾へ排水し、氾濫を防止しています。
一方、、平常時の印旛沼は利根川から一方通行で水が流入するだけとなっていることからそのままでは水質が悪化する恐れがあります。そのため、年に数回この大和田排水機場のポンプを運転すること(これを「流動化運転」という)で新川から花見川へ意図的に水を流すことで長期間滞留して汚濁が進んだ印旛沼の水を排水し、水質汚染を防止しています。なお、大和田・酒直・印旛の3つの排水機場が建設されたのはいずれも昭和30~40年代のことで、平成になると老朽化したポンプの故障が多くなり最悪の場合出水時に排水ができず洪水を起こす危険性が出てくるようになりました。そこで、2004(平成16)年から各排水機場のポンプを交換する工事が開始され、この大和田排水機場でも2006(平成18)年に6台すべてのポンプの交換が完了しています。

▼参考
独立行政法人水資源機構 千葉用水総合管理所
大和田機場ポンプ設備改修工事 - エバラ時報 No. 218(2008-1)(PDF)



大和田排水機場を過ぎると新川サイクリングロードとなる。花見川とほぼ同じ趣き。 東葉高速鉄道と交差。高架上を走るのは直通先の東京メトロ05系電車
左:大和田排水機場を過ぎると新川サイクリングロードとなる。花見川とほぼ同じ趣き。
右:東葉高速鉄道と交差。高架上を走るのは直通先の東京メトロ05系電車。2枚とも2006年10月18日撮影


大和田排水機場脇の細い道を抜けるとサイクリングロードは再び花見川のときと同じような川沿いを進む道となります。ここから先が八千代市が管轄している新川遊歩道です。残念ながらこの付近は長らく路面のメンテナンスがなされていないようで、アスファルト舗装には多数の亀裂が入り、大きく変形している箇所もあるため十分徐行して通過する必要があります。悪路となったのもつかの間、頭上を東葉高速鉄道の高架橋が交差すると、そこから先は新川の両側が八千代市総合運動公園となるため、再び整備された遊歩道に変わります。この公園のすぐ東側には東葉高速鉄道の村上駅があるためサイクリングロード上には散歩をする人なども多くいるため引き続き十分徐行して通過する必要があります。
八千代市総合運動公園を過ぎるとしばらく何も無い田畑の中を進みます。

八千代ふるさとステーション。このときはかかしのファッションショー(?)が行われていた
八千代ふるさとステーション。このときはかかしのファッションショー(?)が行われていた。2007年8月7日撮影

2kmほど進み、国道16号線と交差する地点で現れるのが「八千代ふるさとステーション(道の駅やちよ)」です。この施設は全国各地にある道の駅と同様国道の利用者をメインに置いていますが、サイクリングロード側にもきちんと駐輪場が設けられておりこちらからの利用も考慮しているようです。施設内には八千代市内で収穫された農作物の直売所やレストランがあり、今回の全線走破ではここで昼食にしました。この付近が東京湾(稲毛海浜公園)から20kmの地点で、この次は佐倉ふるさと広場まで10km以上休憩が取れる施設が無いため注意が必要です。

▼参考
八千代市都市整備部 公園緑地課 新川遊歩道
八千代市/八千代ふるさとステーション

■佐倉市内の区間(千葉県道406号八千代印旛栄自転車道線)
八千代市と佐倉市の市境付近 柏戸大橋から先は印旛沼となる
左:八千代市と佐倉市の市境付近。
右:柏戸大橋から先は印旛沼となる。2枚とも2007年8月7日撮影


八千代ふるさとステーションを過ぎると佐倉ふるさと広場まで10kmの間何も無い田畑の中を延々と5kmほど進むことになります。この付近まで来ると大きな道路も民家も無くなり、聞こえてくるのは時折上空を通過していく成田空港へ発着する飛行機の音くらいになります。
この区間の中央にある阿宗橋でサイクリングロードの管轄が八千代市から千葉県に変わり、「千葉県道406号八千代印旛栄自転車道線」という正式な路線名を持つようになります。道路の両端には白線が描かれ、さらに高速道路で見られるような距離標(キロポスト)が設置されるなどれっきとした県道であることを感じさせる変化が現れます。県道になって800mほど進むと市境の標識が現れ、佐倉市に入ります。
阿宗橋からさらに進むと徐々に新川の川幅が広がり始め、3kmほどの地点にある柏戸大橋から先はいよいよ印旛沼(西部調整池)沿いを走る形となります。


この柏戸大橋から先は筆者にとって完全な未踏の区間となります。次回は次の休憩場所である佐倉ふるさと広場のチューリップの花をご紹介します。

▼参考
ラウンジ-S:印旛沼サイクリングコース情報

▼関連記事
花見川サイクリングロードの花々(2006年3月31日作成)
花見川サイクリングロード1(2006年10月26日作成)
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花見川サイクリングロード5(最終回) (2006年11月17日作成)
印旛沼サイクリングロード (2007年8月9日作成)
千葉市内の区間…花見川・印旛沼サイクリングロード(1)(2010年6月10日作成)

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