佐倉市~印西市の区間…花見川・印旛沼サイクリングロード(4)

カテゴリ:公園・風景 | 公開日:2010年06月20日01:52
双子公園にある印旛沼サイクリングロードの地図

4月18日に全線走破した花見川・印旛沼サイクリングロードのレポート、今回は佐倉市の佐倉ふるさと広場から印西市にかけての解説です。

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八千代市・佐倉市内の区間…花見川・印旛沼サイクリングロード(2)(2010年6月13日作成)
佐倉ふるさと広場のチューリップ…花見川・印旛沼サイクリングロード(3)(2010年6月18日作成)

■佐倉市の区間(千葉県道406号八千代印旛栄自転車道線)
「金メダルジョギングロード」の道標
「金メダルジョギングロード」の道標

佐倉ふるさと広場を出ると印旛沼サイクリングロードは印旛沼と田畑に挟まれた場所を通過していきます。ここから先は周辺に人家はほとんど見えなくなり、サイクリングロード上を歩く人の姿もほとんどなく、ようやく本来の意味での「自転車道」にふさわしい風景が広がるようになります。
なお、この付近のサイクリングロード上には所々に「金メダルジョギングロード」と書かれた道標が設置されています。これは1992年のバルセロナオリンピックで銀メダルを獲得した有森裕子選手や2000年のシドニーオリンピックの女子陸上マラソンで金メダルを獲得した高橋尚子選手がこの付近のサイクリングロードをトレーニングのためのコースとして使用していたことによります。

■印西市の区間(千葉県道406号八千代印旛栄自転車道線)
双子公園。写真左端にナウマン象の石像がある。(この石像が設置された理由は後述。) 西印旛沼はここで終わり。
左:双子公園。写真左端にナウマン象の石像がある。(この石像が設置された理由は後述。)
右:西印旛沼はここで終わり。

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印旛沼の西部調整池の北端にあるのがこの双子公園(山田休憩所)で、サイクリングロードを走る人の休憩所となっています。ここから先は印西市(旧・印旛郡印旛村)となります。


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印旛沼の航空写真(Googleマップ)。画面左下が印旛沼の西部調整池、中央上が北部調整池。画面中央、2つの沼を直線的に結んでいるのが印旛捷水路。右下を大きく迂回する細い水路がかつて印旛沼の一部だった中央排水路である。

双子公園を過ぎるとサイクリングロードは印旛沼の西部調整池と北部調整池を接続する印旛捷水路(しょうすいろ)沿いを通るようになり、木々が生い茂る深い谷の中へ進んでいきます。
かつての印旛沼は現在のように北部・西部2つの沼に分かれておらず、この印旛捷水路が通っている山を迂回する形で完全につながった形となっていました。印旛捷水路は戦後に農地の開発を目的として印旛沼の干拓を行うのにあたり2つに分割される沼同士を接続するために山を開削して建設されたものです。ちなみに、山を迂回していた元の印旛沼の跡地は大半が干拓により田畑になっていますが、その中央には「中央排水路」と称する大きな水路が通っており、かつてそこが印旛沼の一部であったことを伺わせています。

深い渓谷の中を進む印旛捷水路と印旛沼サイクリングロード 途中の斜面に設置されているナウマン象発掘地点の石碑
左:深い渓谷の中を進む印旛捷水路と印旛沼サイクリングロード
右:途中の斜面に設置されているナウマン象発掘地点の石碑

※クリックで拡大

なお、1966(昭和41)年印旛捷水路の掘削工事中にナウマン象1頭の化石がほぼ完全な形で発掘されました。調査の結果、このナウマン象は高さが2.17m、体長は3.4m、およそ3万年前のものと推定されています。このナウマン象が発掘された地層はかつて沼地で、象が水辺から沼へ落ちて死んでしまい、その後大地から流れてきた土砂に埋もれてしまったものとされています。(現地の石碑の記述による。)先ほどの双子公園にあったナウマン像の石像はこの化石が発掘されたことにちなみ設置されたものです。

渓谷を抜けると印旛沼の北部調整池。奥に見えるトラス橋橋(成田スカイアクセス印旛捷水路橋梁)が今回の旅のもう1つの目的地だ。
渓谷を抜けると印旛沼の北部調整池。奥に見えるトラス橋(成田スカイアクセス印旛捷水路橋梁)が今回の旅のもう1つの目的地だ。

渓谷を抜けるとそこから先は印旛沼の北部調整池となります。
と、その前に今回の花見川・印旛沼サイクリングロード全線走破のもう1つの目的地が見えてきました。これについてはカテゴリが違うため記事を分けて解説することとします。

▼参考
ラウンジ-S:印旛沼サイクリングコース情報

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