印西市~終点利根川まで…花見川・印旛沼サイクリングロード(5)

カテゴリ:公園・風景 | 公開日:2010年07月07日23:49
サイクリングロードの終点、長門川公園

4月18日の花見川・印旛沼サイクリングロード全線走破のレポート、最終回の今回は北印旛沼から利根川に抜けるまでの区間について解説します。

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佐倉ふるさと広場のチューリップ…花見川・印旛沼サイクリングロード(3)(2010年6月18日作成)
佐倉市~印西市の区間…花見川・印旛沼サイクリングロード(4)(2010年6月20日作成)

■印西市の区間(千葉県道406号八千代印旛栄自転車道線)
成田スカイアクセス印旛捷水路橋梁 印旛日本医大駅方面へ続く高架橋
左:成田スカイアクセス印旛捷水路橋梁
右:印旛日本医大駅方面へ続く高架橋

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今月17日開業予定の成田スカイアクセス(成田新高速鉄道・京成成田空港線)の高架橋をくぐり、国道464号線の甚兵衛大橋を過ぎると、そこから先は再び印旛沼(北部調整池)の岸に沿って走ります。ここから先、酒直排水機場までは印旛沼と広大な田んぼに挟まれた堤防の上を走る形となり、開放感あふれる風景が広がります。この付近の印旛沼も釣りのスポットとなっているようで、この日も夕方でありながら何名か釣りを楽しんでいる方を見かけました。

サイクリングロード上から見た北印旛沼。右奥に見える白い物体は成田スカイアクセスの高架橋。
サイクリングロード上から見た北印旛沼。右奥に見える白い物体は成田スカイアクセスの高架橋。

酒直排水機場
酒直排水機場

印旛沼沿いを3kmほど走った後は利根川と印旛沼を接続する長門川沿いを走るようになります。長門川に入って800mほどのところにあるのが酒直排水機場(酒直水門)です。この酒直排水機場は(2)の記事で解説した八千代市の大和田排水機場と同様、大雨などで印旛沼の水位が上昇した際、印旛沼から長門川へ水を排水し、長門川と利根川の合流地点に設けられた印旛排水機場と連携して印旛沼の水を利根川に排水しています。通常時はこれとは逆に印旛沼よりも水位が低い長門川から印旛沼へ水を揚水し、清浄な利根川の水を流入させることで水道原水ともなっている印旛沼の水量・水質を維持しています。

■栄町の区間、そして利根川へ
利根川堤防上から見た長門川。ここからは見えないが左にも分岐している。 利根川に注ぐ長門川。利根川の河口(千葉県銚子市)から66.5km地点。
左:利根川堤防上から見た長門川。ここからは見えないが左にも分岐している。
右:利根川に注ぐ長門川。利根川の河口(千葉県銚子市)から66.5km地点。

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酒直排水機場から利根川までの区間は残念なことに現時点ではサイクリングロードが未整備となっており、周辺の道路へ迂回する形となります。今回私は折りたたみ自転車だったため舗装路がある長門川の右岸(栄町)側を通りました。S字状に何度もカーブしている道路を抜け、JR成田線(我孫子支線)の踏切を渡り国道356号線(利根水郷ライン)の長門橋を渡り再度長門川の左岸へ渡ります。その後、川沿いに北へ進むと目の前に巨大な堤防が現れ、いよいよ東京湾から約52km続いてきたサイクリングロードの終点、利根川へ到達します。

長門川公園入口の石標 印旛排水機場の建屋(左)と2008(平成20)年まで使用されていたポンプのインペラ(羽根車)
左:長門川公園入口の石標
右:印旛排水機場の建屋(左)と2008(平成20)年まで使用されていたポンプのインペラ(羽根車)

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利根川との合流地点の手前で長門川は2本に分かれており、中州の部分は長門川公園という公園になっています。(公園とは言っても芝生と木が植えてあるだけであり、実質的には後述する印旛排水機場の作業スペースとなっている。)2本に分かれている長門川のうち、利根川に向かって右(東)側の河川には印旛排水機場(印旛水門)が設置されています。この印旛排水機場は前述の酒直排水機場と連動する形で、通常時は利根川から長門川・印旛沼方向へ送水しており、印旛沼の水位上昇時は逆に印旛沼・長門川から利根川へ排水する役割を担っています。この印旛排水機場のも大和田排水機場と同様昭和30年代に建設されたもので、平成に入ると老朽化によるポンプの故障が増えてきたため2001(平成13)~2008(平成20)年にかけて6基あるポンプをすべて交換しました。長門川公園の入口にはこのとき取り外された古いポンプのインペラ(羽根車)が展示されています。

▼参考
ラウンジ-S:印旛沼サイクリングコース情報
独立行政法人水資源機構 千葉用水総合管理所

■安食駅から輪行
JR成田線安食駅。昔ながらの木造駅舎である。
JR成田線安食駅。昔ながらの木造駅舎である。

利根川までの全線走破を達成したあとは最寄りの駅であるJR成田線安食(あじき)駅へ向かいます。ここからは自転車を折りたたんで袋に入れ、電車に持ち込んで千葉駅まで戻ります。このように電車に自転車を持ち込んで移動することを「輪行(りんこう)」といいます。以前は電車への自転車の持ち込みは全て有料だった(手回り品きっぷが必要だった)のですが、自転車の振興団体の働きかけなどによりJRでは競輪選手の競技用自転車を除いて無料化され、民鉄でも多くの会社でこれに準じた扱いを行うようになりました。持ち込む際は邪魔にならないよう折りたたむ、もしくは解体することやチェーンの潤滑油などでほかの利用客の衣服や手荷物を汚すことがないよう必ず袋に入れることが規則として定められています。
筆者は、輪行に備えて3年前の自転車購入時に専用の収納袋(輪行袋)を同時に購入していたのですが、実際に使用したのは今回が初めてのことになります。輪行袋を持っていながら現在まで一度も使用してこなかったのは鉄道駅では階段の上り下りが多く、重い自転車を持って移動する時間や労力を考えると多少遠くても徒歩で移動したほうが得策ではないかと考えていたためです。しかし、ここ1、2年の間に首都圏のほとんどの駅でエレベータやエスカレータが整備され、重い荷物を持っての上下動もさほど苦ではなくなったことから今回初めて輪行を行ったものです。なお、駅のエレベータはあくまで高齢者や体の不自由な方のためのものですので、利用する際はそのような方々の利用を優先し、自分は一番最後に乗る(満員の場合は次に戻ってくるまで待つ)こととしています。

▼参考
JR東日本:きっぷに関するご案内
→JR東日本の電車内への自転車の持込に関する規則。(鉄道会社により扱いが異なるため、実際に輪行をされる際は利用する鉄道会社の規則を十分ご確認願いたい。

今回は自宅から一番近い花見川・印旛沼のサイクリングロードを走破しましたが、同程度の距離には江戸川や荒川などさらに長いサイクリングロードがいくつか存在します。機会があればこれらについても走ってみたいと考えています。

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