新日本橋駅(現地写真(地下)) - 総武・東京トンネル(9)


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■新日本橋トンネル:1km342m11~1km019m71(L=322m40)
▼参考
工事誌(総武線)379・447~456・828~833・949・950ページ

●概説
●現地写真(地上)

→以上2項は前回の記事を参照。

●現地写真(地下)

新日本橋駅改札口

改札口は駅のほぼ中央部の1箇所のみで、自動改札の台数も馬喰町駅と比べると多い。周辺がビジネス街という環境であり、乗降客数はそれほど多くないため改札口の両側に延々と100mほど続く通路は店舗も設置されず常に閑散としている。


三越前駅への連絡通路分岐点

改札口から東京駅方向へ進むと途中で左に東京メトロ銀座線三越前駅への連絡通路が分岐している。この部分は銀座線のトンネルの天井が地下1階に食い込んでいるため、床がやや高くなっており前後の通路とは緩やかなスロープで接続している。
工事誌の図面によると当初はこの正面に見える「JR東日本東京提携販売センター」の部分にもう1つ改札口を設置する計画だったようだ。しかし、ここに改札口を設置しても前後のスペースの関係でエスカレーターが地下2階までしか通せず、そこからホームまで2階分階段を昇り降りする構造になってしまう。また、それ以前に2つ改札口を設置するほどの利用者数も無いため、もし設置されてもほとんど利用されなかったことだろう。


改札口前の階段

改札口を入ると両側に階段がある。工事誌の図面を見ると地下3階までつながっており乗客が利用することを前提に造られていたようだが、すぐ目の前にエスカレーターがある状況では利用する者は皆無だろう。そのためこのように柵が置かれて入れないようになっている。

地下3階改札内コンコース(エスカレータ・階段接続階) 2011年に設置されたエレベータ
左:地下3階改札内コンコース(エスカレータ・階段接続階)
右:2011年に設置されたエレベータ。2011年3月26日撮影

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馬喰町駅より1層少ないため、改札口からのエスカレーターも短い。改札口前のエスカレータは馬喰町駅と同様地下4階のホームには直接通じておらず、ホームの1つ上の階から階段を利用する必要がある。このため、長らく馬喰町駅と並んでバリアフリー化が不十分となっていたが、2011年に入りようやく改札口とホームを結ぶエレベータが新設され、完全なバリアフリー化が達成される目途がついた。なお、このエレベータは2群ある地下1階の改札口と地下3階のコンコースを結ぶエスカレータの間の機械室の部分を通過しているため、馬喰町駅とは異なり途中階には停止せず改札口とホームを直接行き来するのみとなっている。取材した2011年3月26日時点では2週間前に発生した東北地方太平洋沖地震の影響で完成が遅れており、まだ利用することはできなかった。


地下4階ホーム

地下4階のホームは島式で端から端まで同じ幅である。馬喰町駅と違い、現在も線路側の壁は躯体のコンクリートに塗装をしただけの状態であるため(建築限界の関係で化粧板は設置できないと思われる)、漏水による汚損が酷い。広い空間である上人も少ないため、音がよく反響する。放送が聞き取りづらいと感じるほどだ。


ここだけコンクリートの柱

ホームの一番東京よりの階段の前は柱が鋼管ではなく、コンクリートの壁となっている。この上を銀座線のトンネルが通っており、施工順序の関係でこのような構造になったものである。一応防水処理は念入りになされたようだが、経年劣化のためか漏水がひどく、天井には導水樋が張り巡らされている。


「しんにほんばし」の駅名表示

空調の吹き出し口の出っ張りを利用して駅名を表示している。同様の装飾は馬喰町駅でもあったようだが、再塗装の際に消されてしまったようである。この空調吹き出し口だが、最近になって能力不足のためか老朽化のためかは不明だが、パッケージ形エアコンが駅の各所に設置されたため現在は使用されていないようだ。(馬喰町駅も同様)


ホーム端から東京方面を見る

ホーム端がトンネルの強制換気口となっている点は馬喰町駅と同じである。工事誌によると送風量は毎秒50~60立方メートルとなっているようだ。
ちなみに、この写真のみデジタル一眼(PENTAX K10D)で撮ったものであるが、手ブレ補正とノイズリダクションがあるためコンデジで撮ったものと比べて格段に画質が良くなっている。

(つづく)

<更新履歴>
2010年8月20日一部分章を修正
2011年3月28日エレベータ新設に関して追記・関連する文章を修正 このエントリーをはてなブックマークに追加
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Facebookのコメント

コメント

ダクトスペース 隣の馬喰町駅 他。
「馬喰町駅」は、紺色。

この「しんにほんばし」は赤(紅色)ですよね。

駅の特徴を活かしているデザインだって思います。

馬喰町駅って寒色な方が、どちらかと言えば、似合います。緑色とか白。

新日本橋駅は、温かみのあるピンクやオレンジが似合うと思います。三越も丁度赤色ですし・・・。


だけども、ダクトスペースよりも気になるものは、新日本橋駅とは異なるのですが、いきなり、ダクトスペースを消され、特徴的であった、階段付近の緑色のタイル・側壁の中腹部・コンクリートに「国鉄型駅名標の看板を張られただけ」であるあのデザインが無くなり、反対に、普通っぽく改装をされた、馬喰町駅です・・・。

だけども、もっと昔の新日本橋駅(開業当時間もなく辺り)を知らないから、興味が益々有ります。


馬喰町駅の如く、今でこそ、新日本橋は、電照式の駅名標なのですが、もっと昔は、馬喰町駅のようにただ看板を張られただけって感じの如何にも、シールド式の駅を思わせるデザインだったのかしら・・・・。

ちょっと、考えることが、また増えました。
2013/01/09 00:32 | URL | 投稿者:慎 [編集]
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