東京駅(横須賀線側の概説) - 総武・東京トンネル(15)


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■丸の内トンネル:0km000m00~0km387m00(L=387m00 ※総武線側へさらに344m66続く)
▼参考
工事誌(東海道線)143~146・180~202ページ・東京駅断面図

●概説

丸の内トンネル位置図(再掲) ※クリックで拡大
(C)国土交通省 国土情報ウェブマッピングシステムカラー空中写真データ(昭和59年)に筆者が加筆

東京地下駅全体の解説は総武線の記事で述べているので、ここでは丸ノ内線と東京中央郵便局の受け替え、品川方の地下通路について述べていくこととする。

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東京駅(総武線側改札外の現地写真)
東京駅(総武線側改札内の現地写真)

撮影日:2006年9月3日 カメラ:CanonPowerShotA700 レンズ焦点距離:6mm 露出モード:オート(シャッター速度:1/13秒 絞り:F4 感度:オート)
丸ノ内線東京駅(ホームドア設置前)

東京駅丸の内駅前広場の地下には東京メトロ丸ノ内線が通っている。総武快速線・横須賀線の東京地下新駅はこのトンネルと斜めに交差するため、この受け替えが行われた。工事着手前の丸ノ内線東京駅は改札口がホーム両端にあり、銀座方の改札口が新駅工事の支障となるため工事に先立ちこれをホーム中央(現在使われている改札口)に移設した。受け替えの方法は総武快速線新日本橋駅の銀座線のケースと同様であり、幅11~16m、面積1200平方メートル、重量8千トンのトンネルの下にH鋼でつくられた仮受け桁を1.25mピッチで64本挿入し、その直下に新駅の構造体を建設していった。
また、この部分には東京駅丸の内南口前から丸ビルへ通じる連絡地下道があり、これも新駅工事に支障するため工事期間中は一時仮設の通路に迂回させた。この通路は新駅の地下1階部分に取り込まれる形で撤去されている。


東京中央郵便局地下の掘削

東京地下駅の品川方は半径300mでカーブし4線から2線へと収束しながら都道の地下へと進んでいくが、この一部が東京中央郵便局に重なることとなった。東京中央郵便局は1933(昭和8)年に建設された地上5階、地下1階構造の建物で、地下1階も郵便局施設の一部として常時使用していたため、建物内からトンネルを掘り下げることは不可能であった。そのため、都道の下を地下4階まで掘り下げたあと、そこから郵便局の下へ向けて鋼管を隙間無く挿入し、その下に線路部1層分のみのトンネルを建設するという方法がとられた。よって郵便局の直下は地下4階の線路階しか存在しないわけである。


東京地下駅品川方の断面図

さらにその先は有楽町トンネルの発進基地となる「第1立坑」まで開削部分が続いている。この部分は地下4層構造で、地下1階部分は第1立坑の先で交差する鍛冶橋通りの地下に建設される予定となっていた成田新幹線東京駅への通路として使用できるよう考慮した構造とされた。だが承知のとおり、成田新幹線は沿線での激しい建設反対運動や国鉄の経営悪化による新線建設凍結のため、本格的な工事が行われること無く計画が失効している。そのため、この通路は東京地下駅開業後も長い間封印されたままとなっていたが、1991(平成3)年に成田新幹線東京駅と同位置に京葉線東京駅が開業し、その連絡通路としてようやく真価を発揮することとなったのである。

(つづく) このエントリーをはてなブックマークに追加
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