駒形橋・吾妻橋・アサヒビール本社 - 隅田川夜景《7》

※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。




駒形橋


西側から見た駒形橋。
<PENTAX K10D・smcPENTAX-DA18-55mmAL(18mm)・マニュアル(15/F13/ISO100)>

都営地下鉄浅草線の浅草駅の脇にあるのが駒形橋(こまがたばし)です。「駒形」の名称は橋の西側にある駒形堂という小堂にちなんだものです。江戸時代この場所には「駒形の渡し」という渡し舟があり、当時から交通の要所になっていたと見て間違いないでしょう。現在の橋は他の隅田川の多くの橋と同じく、関東大震災復興事業の一環で造られたもので昭和2(1927)年に完成しました。3径間ある橋は両端の2つが上路アーチ式(次に紹介する吾妻橋に近い)、真ん中が永代橋に非常によく似た下路アーチ式となっています。夜間は写真のように橋上を通る道路は街灯でかなり明るいのですが、橋脚などは通る船舶も少ないことから特にライトアップされていません。
ちなみに、現在駒形橋からとなりの吾妻橋までの中間にかけて位置している都営地下鉄浅草線の浅草駅は当初、この駒形橋付近を中央にして設置され駅名も「駒形駅」となる計画でした。しかし、それでは隣接する東京メトロ銀座線との乗換えが不便となることから駅を北側に移動し、駅名も銀座線と同じ「浅草駅」として建設されました。当初予定されていた駒形駅用に取得した用地は、電車に電力を供給する変電所のスペースとして利用されています。

▼参考
PORTAL TOKYO 東京ガイド 台東区 駒形橋
全国鉄道事情大研究東京都心部編 川島令三著(草思社2000年)

吾妻橋


北側から見た吾妻橋。
<PENTAX K10D・smcPENTAX-DA18-55mmAL(35mm)・マニュアル(15/F9.5/ISO100)・トリミング>

台東区の浅草と墨田区の本所・押上地区を結ぶのが吾妻橋(あづまばし)です。最初の建設は江戸時代で、当時は通行料(2文。現在の貨幣に換算すると数百円程度。)を取る民営の橋であり、「大川橋」と呼ばれていました。その後、名称はいつしか「吾妻橋」と変わり、明治12(1897)年には隅田川で最初の鉄橋に架け替えられました。しかし、床が木製であったことから関東大震災で被災し、昭和5(1930)年に現在の橋に架け替えられました。欄干は西側にある浅草寺にあわせて朱色に塗装され、寺院をイメージした模様などが各所に施されています。夜間は22時まで橋全体がライトアップされています。


アサヒビール本社ビル


アサヒビールタワーとスーパードライホール。左端に少し写っているのが墨田区役所。
<PENTAX K10D・smcPENTAX-DA18-55mmAL(20mm)・マニュアル(30/F9.5/ISO100)・トリミング>

吾妻橋の脇に建つのがビールメーカー大手のアサヒビールの本社です。この場所はかつてアサヒビールの工場があった土地で、跡地の再開発を行いアサヒビール本社が入る「アサヒビールタワー」、隣接した多目的ホールの「スーパードライホール」、墨田区役所、UR賃貸住宅のライフタワーの3つから成る「リバーピア吾妻橋」として平成元(1989)年に完成しました。特徴はなんといっても「スーパードライホール」の屋上にある金色をしたオブジェでしょう。これはフランスの著名なデザイナーであるフィリップ・スタルク氏による「フラムドール(金の炎)」で、燃える炎をイメージし躍進するアサヒビールの心を示したものだそうです。また、ビールメーカーということで市民からはしばしば「ビールの泡をイメージしたもの」とも言われています。さらに、建物の上に横倒しになった独特なデザインから一部では「ウン・・・(以下自粛(爆))」と名づけられてしまいました。


(撮影日:2008年3月16日)
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