日暮里駅改良工事2008年

カテゴリ:鉄道:建設・工事 | 公開日:2008年02月11日23:56
※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。


1年半前お伝えした日暮里駅改良工事のその後です。

新線開業に備えて


駅前ロータリー上空に出現した日暮里・舎人ライナーの駅。

日暮里駅では現在駅全体の大規模な改良工事が進んでいます。この理由は1つは「新交通日暮里・舎人ライナー」の開業、もう1つは成田高速鉄道の開業です。

1:日暮里・舎人ライナー
新交通日暮里・舎人(とねり)ライナーは日暮里駅から尾久橋通り上空を通り、足立区の見沼代親水公園を結ぶ全長9.7kmの路線で、来る3月30日の開業が予定されています。日暮里・舎人ライナーの通る荒川区中央部・足立区西部はこれまで鉄道が通っておらず、公共交通機関は渋滞の影響を受けやすいバスだけに頼る状態が続いており、日暮里・舎人ライナーは信頼性の高い交通機関として期待されています。

2:成田高速鉄道
現在成田空港への鉄道によるアクセスはJR東日本の「成田エクスプレス」と京成電鉄の「スカイライナー」の2つがありますが、いずれも所要時間は1時間前後となっています。これは海外の主要な国際空港と比べるとおよそ2倍であり、都心へのアクセス向上が喫緊の課題となっています。そこで、かつて「成田新幹線」の一部とされていた北総鉄道を成田空港まで延伸し、最高速度130km/h(今回新規に建設される区間は160km/h)運転を行い、都心~成田空港間を最速36分で結ぶ計画が現在進んでいます。この新線経由の特急は現在運行されている「スカイライナー」と同じく都心側のターミナルを京成上野・日暮里の2駅とする予定です。

これら2つの新線開業により、今後数年で日暮里駅の利用者は大幅に増加することが見込まれています。日暮里駅は常磐線が山手線と最初に接する駅でもあり、現在でも朝・夕のラッシュ時は乗り換え客で激しく混雑しており(線路を跨ぐ通路が改札口に通じる2本と乗り換え専用2本の合計4本あるのがその証拠)、現在の設備では今後増大する利用者に対応できないため、駅全体を拡張する工事が行われています。

京成:線路を3階建てに JR:改札口を大幅拡張


右端2線が京成本線。線路上空で鋼製桁の建設が進む。

京成日暮里駅は現在の駅の上空に3階建ての高架橋を建設し、下り線を高架化する予定です。2階はコンコース、3階は下り線ホーム2面となり、スカイライナー・通勤列車でホームを分ける予定です。また、1階は開いた下り線の分を拡幅して上り線専用ホームになります。現在の用地内で高架橋を建設するため、ただでさえ狭いホーム上に橋脚が立ち並び、ラッシュ時は危険といわれるほど混雑することもあるようです。また、工事の進行上やむを得ないことですが、エスカレーターの使用停止などが頻繁にあり、今後数年間は不便な状態が続きそうです。



JRの新しい駅舎。西側、谷中霊園の脇から撮影。

JR日暮里駅は日暮里・舎人ライナーとの乗り換え口となる北口駅舎の増築が行われています。日暮里駅に停車するのは山手線・京浜東北線・常磐線の3線ですが、駅の直下にはこれ以外に高崎線・宇都宮線(複々線)・新幹線の線路が存在するため、駅舎を支える橋脚の配置や工事の進め方に苦労したようです。JR側は駅舎の増築のみであり、建物自体の工事はほとんど終了し内装の仕上げを行っているといった状況です。

その他:壁面のアートの数々・・・


日暮里駅「修悦体」ギャラリー

駅構内には工事に伴い多数の仮囲いが設置されていますが、この壁面にガムテープで文字や地図が描かれ「案内図」となっているものがあります。これは日暮里駅の警備を担当していた佐藤修悦氏が考案したもので、本人の名前からそのフォントは「修悦体」と呼ばれています。独創性、判りやすさなどが次第にインターネットなどで話題となり、現在では各地から「出張制作」の依頼を受けたり、個展を開くまでになっているようです。



北口の建物に描かれている車両のCG画。

北口を出たところにあるJRの業務施設の壁面には「日暮里を駆ける」というタイトルで直下の線路を走る列車のCG画が飾られています。そっくりな絵を某有名鉄道雑誌で見たことがあるのですが、同じものなのでしょうか・・・?作成元がどこなのか気になるところです。


▼関連記事
日暮里駅が大きく変わる。(2006年10月20日)
このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサード リンク
テーマ:鉄道 ジャンル:趣味・実用
タグ:  工事  鉄道  JR  京成  日暮里駅
<<<新しい記事:京急蒲田駅高架化2008年

Facebookのコメント

コメント

コメント機能をご利用の際は必ず注意事項のページをご覧ください。
不適切な投稿内容は修正・削除される場合があります。また、内容によっては管理人からのレスが付かない場合がございます。確実に返信が欲しい場合はEメールをご利用ください。

管理者にだけ表示を許可する(管理人からの返信が付きません)


最新記事

首都圏外郭放水路庄和排水機場(2016/10/02)
相鉄・東急直通線建設工事(2016年取材②新綱島~日吉)(2016/09/10)
相鉄・東急直通線建設工事(2016年取材①羽沢~新横浜)(2016/09/07)
相鉄・JR直通線建設工事(2016年6月取材)(2016/08/27)
茨城県・守谷市のマンホール(2016/08/26)
東京メトロ千代田支線北綾瀬駅ホーム延伸工事(2016年6月4日取材)(2016/08/21)
東武伊勢崎線竹ノ塚駅高架化工事(2016年6月4日取材)(2016/08/14)
次期「書籍化」プロジェクトへの道すじ(2016/08/12)
JR飯田橋駅ホーム移設工事(2016年6月取材)(2016/08/06)
東急東横線10両化&関連工事(2015・2016年取材)(2016/08/03)
月別アーカイブ

全記事タイトル一覧

お知らせ

【総武・東京トンネル書籍化プロジェクト】COMIC ZIN様で欠品しておりました「総武・東京トンネル(上・下)」の販売を再開しました。詳しくは→こちら(2016,04,10)
さらに前のお知らせ

おすすめ&スペシャル

「総武・東京トンネル」書籍化プロジェクト 当サイトの前身であるYahoo!ブログから運営通算10周年を記念し、2008年に連載した「建設史から読み解く首都圏の地下鉄道① 総武・東京トンネル」についてほぼ白紙から書き直し、自主制作本(同人誌)にまとめるプロジェクトです。2015年3月のコミケットスペシャル6で総武線区間について取り上げた「上巻」、12月のコミックマーケット89で横須賀線区間について取り上げた「下巻」をそれぞれリリースし、昼過ぎに完売となる大好評となりました。現在書店(COMIC ZIN)様にて絶賛発売中です。

おすすめ記事

@takuya870625 Twitter