DL南房総号@館山~九重 - SL/DL南房総号2008〈1〉

※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。



 
昨年、千葉県の観光促進キャンペーン「ちばデスティネーションキャンペーン」の一環として内房線で蒸気機関車D51-498けん引の臨時列車が運行され、好評を博しました。この結果を受け、去る2008年1月25・26・27日の3日間再び千葉をSLが走りました。昨日は1日かけてその「追っかけ」をしてきましたのでその成果をここにご紹介しようと思います。(1回では載せ切れませんので昨年と同じく4回くらいに分けます。)

昨年との違い


昨年のSL南房総号。佐貫町~上総湊間。2007年2月11日撮影。

昨年は2月1日の「ちばDC号」が内房線千葉~木更津(片道)、2月3・4・10・11・12日の「SL/DL南房総号」が内房線木更津~館山間(往復)の運転でした。今年は運転区間が変わり、館山~勝浦間と内房線・外房線をまたがって運転されました。ターンテーブルが無いため、D51は館山→勝浦間で客車の後にひかれる形で運転されたのは昨年と共通です。

<運行ダイヤ>
DL南房総号
館山9:00→千倉9:37→和田浦9:58→安房鴨川10:40→安房小湊11:24→勝浦11:56
※安房小湊で定期の普通列車に追い抜かれる。

SL南房総号
勝浦13:16→安房小湊14:00→安房鴨川14:27→和田浦15:03→千倉15:27→館山15:46

また、昨年は千葉県で17年ぶりのSL運転ということで沿線に見物客が殺到し、線路内に立ち入って写真撮影をする者が続出し、列車が緊急停止するという事故が発生しました。この反省から、今年はSLの走行区間のほぼ全線で線路脇に(JR社員・警察・警備会社の)警備員が配置されました。また、特に人が集まりそうな場所では線路脇に入ってよい限界を示すロープも張られていました。

DLは人気が無い?
今年SL・DL南房総号が走った館山~勝浦間は列車本数が1時間~2時間に1本と少なく、自動車で周られた方も多いようです。また、東京都内からの距離はおよそ150kmとなり、高速道路を経由しても所要時間は2~4時間かかる場所です。



5:40の西千葉駅。

●乗車列車
総武線 458B各駅停車千葉行き(E231系10両) 西千葉5:42→千葉5:44
内房線 129M普通安房鴨川行き(211系5両) 千葉5:46→九重8:14

このような場所ですが、私はあいにくまだ車の免許を持っていないため、強引に電車で移動しながらSL・DLの両方の撮影を実行することにしました。家を出たのはなんと朝の5時半、まだ日が昇っていません(爆)「無理なくこなせる日程を」というフレーズは私の頭の中にはもはや微塵も無かったのです。ちなみに、計画立案に際してインターネットで列車時刻を検索した際に2番目以降に出てきたのは前日に終電で出発し、途中駅で数時間待つという結果でした。(野宿しろと?)
千葉から乗車したのは運悪くロングシートの211系でした。早朝ということもあり一応ドアの半自動機能はありますが5分以上停車のときのみ動作で、君津から先の単線区間での行き違いの長時間停車は非常に寒かったです。



1本前の普通列車で「練習」。



残念、D51が切れちゃった!(クリックで拡大。960*720px)

撮影場所は昨年と同じく前面展望ビデオ・インターネットでの情報などを元に決めました。DL南房総号の撮影場所は九重駅から館山駅方面に10分ほど歩いた住宅街の中です。半径400メートルでカーブしており、編成全体がきれいに見渡せます。ただ、朝はやや逆光気味で、さらに8両編成のDL南房総号にはちょっと見通せる距離が足りません。余白を狭めてもいいのであれば強引に入れても良かったのですが、すぐ脇に斜めの電線があったため仕方が無く最後部のD51を切る格好になりました。
また、この場所は地元住民の見物場所にもなっていたようで、このときもずっと地元の方と話しながら撮影していました。その方いわく、25・26日ともDL南房総号は撮りに来ている人少なかったということです。ディーゼル機関車ということもありますが、前述の通り都心から相当時間がかかる場所というのが最大の理由でしょう。



九重駅。

撮影場所の最寄りの九重(ここのえ)駅です。無人駅で、券売機も無く代わりに乗車証明書発行機(路線バスの整理券発行機のようなもの)が設置されており、運賃は車内で車掌に申し出るか駅の改札口で払う必要があります。千葉県内の多くの駅にいえることですが、ちばデスティネーションキャンペーンにあわせて、昨年駅舎が建て替えらています。建て替え前は国鉄時代に建設された木造の駅舎で老朽化していて危険なため、窓やドアなどがトタン板で塞がれるなど荒れ放題だったようです。新しい駅舎は鉄骨作りで男女別の水洗トイレがありますが、待合室はホーム側に壁の無い完全な開放形であり、荒天時は風雨を避けるのに役に立ちそうにありません。



九重駅駅名板とホームに咲いていたスイセンの花。

ホーム側には「九重駅」と描かれた木製の大きな駅名板があります。平成9年9月9日に駅名に「九」のつく九重駅の駅名板が盗まれてしまい、代わりに翌年地元の館山市立九重小学校の児童が卒業記念で制作したものだそうです。ちなみに9月9日は「九が重なる」ということで「九重の日」だそうです。
下り線のホームには花壇があり、菜の花・スイセンなどの花、さらにカリフラワー(?)まで植えられていました。地方の小さな駅ですが手入れも行き届いており、地元の人たちに大事にされているようでした。



(つづく)



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