新橋駅~汐留換気所(現地写真) - 総武・東京トンネル(23)


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■汐留トンネル:1km954m00~2km772m50(上り線L=818m50),1km950m00~2km775m50(下り線L=825m50)

▼参考
工事誌(東海道線)563~573・589~593ページ

●概説
前回の記事を参照。

●現地写真
撮影日:2008年5月18日 カメラ:CanonPowerShotA700 レンズ焦点距離:6mm 露出モード:オート(シャッター速度:1/320秒 絞り:F4 感度:オート) トリミング
第一京浜。左端の高架下に都営浅草線新橋駅の入口がある。

汐留トンネルは新橋駅を出てすぐに第一京浜と交差する。第一京浜の下には都営浅草線が通っている。これまでと同様、シールドトンネルであるため地上からは何もわからない。

撮影日:2008年5月18日 カメラ:CanonPowerShotA700 レンズ焦点距離:6mm 露出モード:オート(シャッター速度:1/125秒 絞り:F4 感度:オート)
正面のビルの下を汐留トンネルが通る。正面のビル1階は比内地鶏を扱う「比内や」。もちろん“件の事件”とは全く関係ない。

その先は第一京浜に並行する民有地を横切る。左の新幹線高架橋とビルの隙間は1mもなく、都心部の中でも最も土地の利用密度が高い地区であることが伺える。

撮影日:2008年3月1日 カメラ:PENTAX K10D レンズ:smcPENTAX-DA18-55mmF3.5-5.6AL 焦点距離:18mm 露出モード:オート(シャッター速度:1/125秒 絞り:F6.7 感度:ISO-100)
浜松町駅前世界貿易センタービル40階展望室「シーサイドトップ」から汐留地区を見る。 ※クリックすると注釈のない拡大画像を表示します

民有地の下を抜けると汐留地区である。ここにあった国鉄汐留貨物駅は1986(昭和61)年に廃止され、再開発された跡地は「汐留シオサイト」の超高層ビル群に変貌した。再開発区域内には新設道路のほか、新交通ゆりかもめ、都営大江戸線など新しい鉄道が開通しており、貨物駅時代の面影を見出すことは難しい。汐留トンネルはこの超高層ビル群の下を通っているわけで、「ビルの下に埋もれてどこを通っているのかもう判らなくなってしまったのでは?」とお思いになるかもしれない。だが、よく観察するとそこにはトンネルの存在を示す「線」があるのに気づく。

撮影日:2008年5月18日 カメラ:CanonPowerShotA700 レンズ焦点距離:6mm 露出モード:オート(シャッター速度:1/250秒 絞り:F4 感度:オート) トリミング
トッパンフォームズ本社ビル


汐留トンネルが再開発区域に入って最初に交差するのがこの「トッパンフォームズ本社ビル」である。一見普通のオフィスビルにしか見えないが、基礎杭は地下のトンネルを避けて打ち込まざるを得ず、必然的に建物の向きがトンネルと同一方向になっているのである。さらに、トンネル保護のため地盤の掘削も6mまでに制限されており、地階が造れなかったため地盤に盛土をして1階部分を駐車場としている

▼参考
トッパンフォームズビル - OKADA ARCHITECT & ASSOCIATES WEBSITE(岡田新一設計事務所)

撮影日:2008年5月18日 カメラ:CanonPowerShotA700 レンズ焦点距離:6mm 露出モード:オート(シャッター速度:1/640秒 絞り:F4 感度:オート) トリミング
港区立イタリア公園。花壇や彫刻など現代的な街並みに合わせたデザインだ。


トッパンフォームズビルの前の道路には新交通ゆりかもめの高架と都営大江戸線のトンネルが通っている。その先は「東京ツインパークス」という高層マンションが2棟並んでいるが、いずれも海岸通り側に詰めて建てられておりJR線側の地下を通る汐留トンネルを避けていることが伺える。さらにその先も「港区立イタリア公園」という洋風の公園になっており、やはり建物が建っていない。これも地下のトンネルを避けたためと考えるのが自然だろう。

撮影日:2008年5月18日 カメラ:CanonPowerShotA700 レンズ焦点距離:6mm 露出モード:オート(シャッター速度:1/200秒 絞り:F4 感度:オート) トリミング
汐留換気所

撮影日:2008年5月18日 カメラ:CanonPowerShotA700 レンズ焦点距離:6mm 露出モード:オート(シャッター速度:1/160秒 絞り:F4 感度:オート)
その脇の「アクティ汐留」敷地。建物がない空間が続く。

公園を過ぎると一瞬海岸通りに出た後、再び再開発区域内に戻る。その先、都市再生機構(UR)の賃貸マンション「アクティ汐留」の敷地の一角に「汐留換気所」がある。換気所の建物は再開発の支障になるため、2003(平成15)年頃に東側の隣接地に移転しており、立坑本体はこの左側のアクティ汐留の敷地内にあると思われる。ここでもやはりトンネル上部は建物がない、もしくは重量の軽い立体駐車場となっており、地表からは見えないトンネルの存在をうかがい知ることができる。ちなみに、アクティ汐留の解説には

当団地敷地の地下には、JR横須賀線シールド(トンネル)が通っており、騒音及び振動等があります。感じ方に個人差はありますが、特に上り電車(東京方面行き)が通過する際の騒音及び振動等があり、低層階ほど影響が大きい傾向があることをご承知おきください。

引用元:UR都市機構~インターネットお申込みサイト~
※TOPページからはリンクされていないため会員向けのページであると思われる。googleの検索でヒットしたためここに掲載した。

との注釈がある。横須賀線のトンネルは浜松町から新橋にかけてほとんどカーブがないため、最高速度である90km/h前後の速度で列車が走行しており、地表に少なからず振動が伝わっているようだ。

▼参考
汐留H街区超高層住宅 アクティ汐留 | 実績紹介 | 東畑建築事務所

撮影日:2008年5月18日 カメラ:CanonPowerShotA700 レンズ焦点距離:6mm 露出モード:オート(シャッター速度:1/100秒 絞り:F4 感度:オート) 撮影日:2006年9月30日 カメラ:CanonPowerShotA700 レンズ焦点距離:6mm 露出モード:オート(シャッター速度:1/500秒 絞り:F4 感度:オート) トリミング
左:頭上を新交通ゆりかもめが通る引込み線廃線跡。※クリックで拡大
右:築地市場引込み線跡に残る踏切警報機。 ※クリックで拡大


汐留換気所の前には新交通ゆりかもめが通っており、海岸通りを越えて芝浦ふ頭方面へ向かっているが、このルートは汐留貨物駅から延びる引込み線の廃線跡をそのまま利用している。交差する海岸通りの上に架かる首都高の橋脚の向きはこの線路の向きに合わせて建てられたため、かつての現在もその面影をしのぶことができる。また、貨物駅の北側にはかつて築地市場までの引込み線もあり(汐留地区から朝日新聞東京本社の脇を通る道路)、この廃線跡には踏切の警報機がモニュメントとして残されている。

撮影日:2006年9月30日 カメラ:CanonPowerShotA700 レンズ焦点距離:8mm 露出モード:オート(シャッター速度:1/80秒 絞り:F3.2 感度:オート)
日テレタワー前をゆく新交通ゆりかもめ

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コメント

Re:カレッタ汐留 無料展望室
カレッタ汐留 無料展望室さん>
コメントありがとうございます。
汐留の高層ビル群の中に展望室があるのはどこかのWebページで見たことがありますが、場所が分からず行くのを断念した記憶があります。浜離宮を一度上から眺めてみたいものです。
2009/12/03 02:13 | URL | 投稿者:takuya870625(管理人)
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