検見川無線送信所跡

カテゴリ:公共施設 | 公開日:2007年10月27日22:48
※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。


花の美術館稲毛海浜公園とめぐった後、さらに自転車を飛ばして地元を周ります。次に行ったのは花見川区にある旧逓信省・電電公社検見川無線送信所跡です。

造成地に埋もれる戦争史跡


北側から見た建物

検見川無線送信所(検見川送信所)は千葉市花見川区にあった旧逓信省(現在の総務省・日本郵政グループ・NTTの前身)の無線送信施設です。1926年に開局し、太平洋戦争中は占領地との通信拠点として機能しました。(有名な真珠湾攻撃の指令「ニイタカヤマノボレ一二〇八」の電文をここから送信したという記述が一部で見られるが、この電文は船橋市にあった船橋送信所から送信されたもの。)
戦後は日本電信電話公社(電電公社)の無線送信所として使われ、短波を用いて日本の標準電波「JJY」(国家標準である周波数の電波で、電波時計にも使われる。)の送信も行われました。1979年に業務を茨城県の名崎無線送信所(「JJY」の送信は長波に変わったため2001年に終了。)に移転し、検見川無線送信所は廃止されました。



同じく南側から見たところ

廃止からまもなく30年が経とうとしている現在も建物は当時のまま放置されています。数年前までは内部にも自由に入ることができたようですが、現在は全ての窓・ドアが鉄板でふさがれ、敷地も柵で仕切られて入れないようになっています。建物は傷みが進んでおり、外壁コンクリートの一部が剥落して内部の鉄筋がむき出しになっています。
航空写真を見ると判りますが、この周辺は現在宅地開発が続いており、周りは空き地になっています。また、保存の可否が決まっていない現状では開発の支障になることから送信所の建物を撤去する計画もあるようで、周辺住民の一部では正式な保存を求める声も上がっているようです。建物が放置されている現状では防犯上問題があり、いずれ朽ち果て崩壊してしまうため、保存を行うのであれば定期的な補修・管理が必要になります。

▼参考
検見川無線送信所あれから21年
→使用されていた当時の写真。
廃墟Explorer - 物件No.20「検見川送信所」
→鉄板で封鎖される直前の様子
検見川送信所 - Wikipedia
→沿革
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タグ:  千葉  検見川送信所  廃墟

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