千葉都市モノレール

※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。


4月29・30日と地元を出歩いたついでに千葉都市モノレールの写真を撮ってきました。昨年のモノレール車両基地のイベント記事で触れることができなかった延伸計画、新型車両導入に関してご紹介していきます。


延伸の是非が問われる


千葉駅の外れ、1号線(県庁前方面)と2号線(動物公園方面)の分岐。「要塞」と言える雰囲気。
(この写真のみ昨年4月30日の撮影。)

千葉都市モノレールは1988年の部分開業からまもなく20年が経ち、地域住民の足としてすっかり定着しています。地味ながら懸垂式モノレールとしては世界最長(総営業距離15.2km)を誇り、ギネスブックにも登録されています。(ちなみに跨座式モノレールの世界最長は大阪モノレール(27.0km)です。さすがは世界一の鉄道大国です。)
現在、1号線(千葉~県庁前)について市立青葉病院(青葉の森公園)までの延伸が千葉市により計画されています。しかし、千葉~県庁前間は当初の予測を大幅に下回る輸送実績であり、2003年度は94億円の債務超過となっています。第三者による検討機関である千葉都市モノレール検討調査委員会ではこの区間の廃線・撤去も考慮すべきであるという意見が出されるなど大変厳しい現状となっています。これを踏まえ千葉市は当初千葉寺駅を通る予定だった計画を、千葉城(玄鼻公園)を通って青葉の森へ直行するルートへ変更しました。ただ、この区間も民間の路線バス(ほとんどが京成グループによる)がワンコイン(100円)運賃での輸送を展開するなど競合する交通機関が多く、延伸開業後の採算性にも大きな疑問が残っています。

▼参考
千葉県>千葉都市モノレールに関する検討調査(リンク切れ)
千葉市都市局都市部都市交通課>都市モノレールのページ(リンク切れ)

この2つのページをご覧になるとお分かりになると思いますが、千葉県・千葉市双方の主張は真っ向から対立しています。

新型車両導入へ

駅前大通をまたぐ。葭川(よしかわ)公園~栄町間。

現在の車両は開業時から使用されているものもあり老朽化が進んでいます。先日、千葉都市モノレールから新型車両の導入に関するリリースが発表されました。


3年後に導入される新型車両は現在の通勤に特化した構造をやめ、後部側になった先頭部を展望室として開放したり、足元に展望窓を設けるなど観光資源としても活用できるものとなっています。デザインを担当したのは広島アストラムラインのデザインも手がけたDSH(デザイン総研広島(株))です。(DSHはJR東日本の通勤電車・特急電車などのデザインも手がけたGKデザイン機構のグループ会社。)


千葉都市モノレール点描(千葉~千葉みなと)

センシティータワーと千葉そごうのビルの間から千葉駅へ進入するモノレール。千葉都市モノレールの象徴的な光景です。



市役所前駅を発車し国道357号線をまたぐところ。奥に見える細い建物が千葉ポートタワーです。





市役所前駅から千葉みなと駅へ向けて走り出したモノレール。向こうに見える白い建物が千葉市役所です。ちょっと話はそれますが、ほぼ同じ場所で撮影された写真が千葉市が刊行している「わたしたちの千葉市」という本の表紙(左)で使われていました。千葉市の小学校では社会科の時間にこの本を使用した学習をします。(何年生だったかは忘れました。)10年以上前のもので、押入れにずっとしまっていたこともありもう紙がボロボロです・・・。(そろそろ捨てようかと考えていたところですが、ブログの資料という思わぬところで役に立ちました。)





ツツジの花とモノレール。千葉みなと駅の直前、急カーブを曲がるところです。



モノレールの分岐器。(クリックすると拡大します。)

終点千葉みなと駅の入口にあるポイント。写真の黄色い矢印で示した部分が動くことで進む方向を変える構造です。上下線の両渡りの分岐を作る場合、モノレールの構造上X字の線路は使えないため、片側の分岐を組み合わせることになります。朝ラッシュ時は本数も多く数分間隔で動作する様子を見ることができます。

▼参考
千葉都市モノレールホームページ
開業20周年を記念して「モノレールと街角写真コンテスト」を開催中。応募は8月31日必着です。

写真だけで終わらせるつもりが、ずいぶん長い記事になってしまいました・・・。
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