車両メーカーの撮影について考えた(技術者を目指す者のひとりごと)

カテゴリ:鉄道:その他 | 公開日:2007年03月17日04:24
※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。


今月末、京浜急行に初のステンレス車両が登場するようです。


形式こそこれまで増備が行われていた新1000形ですが、内容としてはもはや別形式といってもよい感じです。

で、本題。

この新1000形ステンレス車の姿をいち早く見に行こうと、現車の出場前に製造が行われている東急車輛(神奈川県)に行った鉄道ファンの方も中にはいらっしゃるようです。また、工場外周の公道から柵の上にカメラを差し出すと辛うじて製造途中の新1000形の姿も見えたようで、写真がインターネットの掲示板にアップされていました。また、1年前を振り返ってみると、来る3月18日に京葉線にデビューするE331系の製造が行われていた際も同様の行為が行われています。
ただ、この「車両メーカーの工場内を撮影する」という行為について私は強く疑問を感じます。これに関しては昨年のE331系の際は工場の守衛さんからも注意された方がいるようです。鉄道車両の工場に限らず、工業製品を作る工場のというのは開発中の新製品やさまざまな加工機械が置かれています。その中にはこれから特許を出願しようとしている製品もあるかもしれません。東急車輛のような大手のメーカーは特にその傾向が強く「特許の塊」といっても過言ではないでしょう。東急車輛横浜工場は基本的に社員またはその家族程度までしか入ることが出来ず、事実上「非公開」になっています。
そういった工場の中を「鉄道マニアの勝手」で撮影し、その画像をネットに流したりしたらどうなるでしょうか?熟練した技術者の中には「もの」の外見からある程度仕組みがわかるという人もいます。ですから、こういった断片的な写真を流しただけでも重大な特許情報流出が起きる可能性があるわけです。これはいわば「スパイ行為」をしているのと同じであり、場合によっては撮影した人やインターネットで流した人に責任追及が及ぶ可能性もあります。E331系の件で「注意された」というのはこういった背景があるからと考えてよいでしょう。

あくまで私の「私見」ではありますが、マナーとして「中を無理に覗いての撮影をしない」「非公開の工場内を撮影した写真はネットに公開しない」などこういった「業界特有の事情」もぜひ考慮していただきたいと思います。趣味を徹底的に追求する気持ちはみなさん同じです。それを今後も守り続けるために今一度お考え下さい。お願いします。
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