新京成線・京成千葉線直通運転「matsudo to CHIBA」

※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。


京成津田沼駅の連絡線を通る新京成8000形

2週間遅れですが今月10日(日)から始まった京成千葉線・新京成線の直通運転についてです。

直通運転の概要については以下の記事で採り上げておりますのでご覧ください。
京成←→新京成直通前夜(2006年12月9日)

京成津田沼駅の様子


左上:コンコースの発車案内板。工事中の様子を冒頭のリンク先の記事で紹介しています。
右上:同じくコンコースの案内。5・6番線に「千葉中央・ちはら台方面」の文字。
左下:ホームの発車案内板と折り返し待ちの京成千葉線ちはら台行き。
右下:「まくはりほんごう」の文字が入れられた駅名板。

今回の直通は京成津田沼駅の千葉方にある連絡線を通して行われます。日中、両社を直通する電車と京成千葉線の電車は車種にかかわらずすべてこの連絡線とつながっている5番線から発着しています。したがって、日中は京成本線と千葉線の運行系統は分離されたことになります。京成線ホーム(1~4番線)ではこの直通実施時間中は「ただいまの時間、千葉方面の電車は新京成線ホーム5番線より発車いたします」という案内放送(自動)をして利用客への周知を徹底しています。
また、これによって京成本線の空いた分のダイヤは京成津田沼駅どまりの普通列車の折り返しに充てられています。また、さらに話を拡張すると今回の改正で京成線のダイヤも大きく手が入れられ、「スカイライナー」の船橋停車、「快特」の新設(実態は「特急」の名称変更)、「快速」運転区間を佐倉まで短縮するなど従来と変更された点が多々あります。

直通する車両


左:新京成8000形 右:新京成8800形

今回の直通運転は新京成の「片乗り入れ」であり、かつ使用される車種は6両編成の8000形(全9編成)・8800形(2編成)、N800形(1編成)と若干限定的なものになっています。このうち、8800形はすべて8両編成であったことから一部の編成を組み替え&運転台取り付けの改造をして6両編成化しています。さらに、直通運転対象から800形(旧)と8900形が除かれたのは、前者は廃車が近く改造する費用を抑えるため、後者が8両編成でかつステンレス車であるため、編成組み換え&運転台取り付けは不可能ではないにしろ費用がかかりすぎるということが理由でしょう。

では、なぜ京成車が乗り入れない「片乗り入れ」となったのでしょうか。1つは列車無線の種類にあります。新京成線内で使用しているのは空間波無線(SR)、京成線内で使用しているのは誘導無線(IR)と違いがあり、直通するには車両側に両方の送受信機を持つ必要があります。(ちなみに、ATSは両社とも1号式ATSのため改造不要。)もう1つ考えられる理由が変電所の容量です。かつて新京成と直通していた北総鉄道(当時は北総開発鉄道)の7300形が登場した際、その概要の中にこんな記述があります。

7300形は6M2T編成のため起動電流が大きく、そのままでは新京成線内に乗り入れができないため、IR・SRスイッチの切替えにより、限流値を73.3Aから58.8Aに落とす低加速装置を装備した。

引用元:交友社 鉄道ファン1991年5月号(通巻361)

北総鉄道は京成と乗り入れを行っています。しかし、京成線ではここにあげた「低加速装置」を使用しているという話は聞きません。簡単に言えば新京成線だけが「電気のブレーカーの容量が少ない」ということです。実際はここから15年も経過しているため当時と状況が変わっている可能性もありますのでこれが理由として正しいかははっきり断言は出来ません。
要するに「片乗り入れ」となった理由は、京成側がこれらの大規模な改造を避けたを(悪く言えば費用をケチった)ということでしょう。なお、現在京成で増備が進んでいる3000形の一部編成にはSRの取り付け準備がなされているという話も一部で聞きます。今後状況が変わる可能性もありますので注目したいところです。

直通記念カラーの8000形


8000形の一部編成は直通運転開始を記念してヘッドマークの取り付けと車体のラッピングが行われていました。側面は新京成のマスコット「しんちゃん」と「matsudo to CHIBA06.12.10」などが書かれていました。方向幕が回転中ですが、これは京成線内で「普通 (行き先)」という表示を、新京成線内で「(行き先)」という表示にするため京成津田沼駅で切り替えを行っているものです。

▼参考
交友社 鉄道ファン2007年2月号(通巻550)
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