パンタグラフ大丈夫ですか?地下鉄ver.(←謎)

カテゴリ:鉄道:その他 | 公開日:2006年10月04日20:45
※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。

新富町駅は上下線間の中柱がないことからこんなものも見ることができました。



対向列車のパンタグラフが激しくスパークしている様子です。スパークの瞬間はデジカメの動画機能を使って撮りました。

さらにGIFアニメで・・・
パンタグラフスパーク(GIFアニメ)
火の粉が飛び散っています(爆)

これは架線の構造が大きく影響しているもので、この駅に限らず他の地下鉄で見られるものです。地下鉄で多く採用されているのはアルミなどでできたレールに銅合金の導線をクリップで固定した「剛体架線」というものです。狭い地下区間では架線の吊架スペースが限られており、省スペース化と断線時の垂下事故防止を兼ねてこのような構造になったものです。「剛体」という名のとおり硬く、パンタグラフの追随性は著しく悪くなります。パンタグラフ自体もこのことを考慮して、架線と接触するすり板を支えるバネをやわらかくするなどの変更がなされていますが、年数が経った架線の場合偏磨耗や熱による凹凸が生じている場合があり、必ずしも良好な接触状態が保てないのが現実です。また、回生ブレーキを常用しかつ地下鉄車両の場合ブレーキ性能も高いことから減速時も大電流が流れているため、このようにスパークをさらに助長してしまっています。



ホーム入口部分の架線をクローズアップ。減速区間の手前の架線は表面がまだら模様になっています。これはスパークの熱で表面が溶けたり、酸化物が発生したことで生じたものです。一方停止区間の奥の架線は表面がきれいな状態です。ちなみに、このような現象は減速区間だけ発生するとは限りません。カーブでの車体の傾きや慣性でパンタグラフの姿勢が不安定になることなどが原因として考えられます。


以前東京駅でも同じようなものを撮影しましたが(下のリンク参照)、新富町駅の場合東京駅と違ってほぼ連続的にスパークが発生しています。新幹線などの超高速域で常にスパークを起こしていますが、ある意味それよりも派手といえる状況です。

▼関連記事
パンタグラフ大丈夫ですか・・・?(2006年5月30日)
東京駅中央線ホーム入口の架線でのスパークの様子。ちなみに現在は架線が交換されており、このような光景は見られません。
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