「げんこつ電車」北総7000形・「C-Flyer」北総9100形ほか

※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。

新鎌ヶ谷からは北総鉄道に乗ります。身近な存在ながら乗ったのは今回が初めてでした。

北総開発鉄道は東京葛飾区の京成高砂から、千葉県の新鎌ヶ谷を経て千葉ニュータウン・印旛日本医大を結ぶ路線です。部分開業を繰り返して現在の姿になっており、初期の段階では都心へ向かうすべがなかったため新鎌ヶ谷から新京成線に乗り入れていましたが、現在は廃止されています。

かつては社名が「北総開発鉄道」といい、新たに開発された郊外の住宅地と都心を結ぶ路線という性格は、先日開業したつくばエクスプレスに類似しているといえるでしょう。「財布落としても定期券落とすな」と揶揄される北総鉄道は、バブル期に建設が行われただけあり、膨大な建設費償還のため、運賃は日本有数の高さともいえる一駅200~300円(ちなみに京成高砂~印旛日本医大間は820円!)であり、さらに沿線の開発状況は当初の予想を大きく下回る規模となってしまったため、列車の本数も大都市圏を走る鉄道としてはかなり少ない部類です。

引退近い「げんこつ電車」


部分開業時から北総鉄道で活躍している7000形です。前面のごつごつした多角形的なデザインから「げんこつ電車」と呼ばれています。8両編成化に際しては中間に2両組み込みましたが、この車両は窓の形が異なっており、よく目立ちます。また、当初は先頭車が付随車ながら、「特例」で京急線への乗り入れが認められていましたが、後年になりこの「違反」状態を解消すべく先頭車の動力車化が行われました。今年になり、京成3000形ベースの7500形の投入が始まっており、すでに第1編成の一部は廃車・解体されています。

待たずに撮れました。「げんこつ電車」7000形。新鎌ヶ谷にて。

かつては「公団住宅」が持ち主でした


北総鉄道の小室から先の区間はかつて「住宅都市整備公団」(現在のUR:都市再生機構)の所有でした。これは公団が地域の開発主体であったことに起因しますが、独立行政法人化とともに車両・施設は「千葉ニュータウン鉄道」に譲渡されました。この車両は当時の公団が製造した9100形です。「C-Flyer」の愛称を持ちます。前面は従来の車両にないデザインで、初めてみると驚いてしまいそうです。

来たので慌てて撮りました。9100形「C-Flyer」。東松戸にて。

各社の車両が入り乱れる


これまでにも何度か述べたように北総鉄道は京成・都営浅草線を介して京急線まで乗り入れを行っており、北総線内でも非常に多彩な車両を見ることができます。これはその一例の都営浅草線5300形です。数編成ありどれも外見上の差異は余りありませんが、性能的にはみるとちょうど京急線で快特の120km/h運転開始のころに製造されたためモーターの出力アップが行われるなど一部が変更されています。

5300形羽田空港行き。新鎌ヶ谷にて。

「夢の跡」幻の成田新幹線は再び


北総鉄道の一部区間には並行して「成田新幹線」と称する成田空港へのアクセス鉄道が走る予定でした。財政事情により断念はされましたが、今再びこの北総鉄道を活用して成田空港まで高速列車を走らせる計画が進んでいます。北総鉄道の線路はすでに高速走行や追い抜きに備えた待避線などの準備が行われているため、それほど大きな投資をせずに高速列車を走らせることができます。計画では現在印旛日本医大で止まっている線路を成田空港手前の土屋(JR成田線の空港方面の線路)まで延伸し、最高速度130~160km/hの高速列車を走らせる予定です。開業は平成22年度を予定しています。

▼参考
成田新高速鉄道ホームページ

組写真説明
左上:新鎌ヶ谷駅の高砂方に残る新京成との連絡線跡。
右上:新鎌ヶ谷駅は2面4線にできるよう準備されている。
左下:新鎌ヶ谷駅のホームから遠方を走る東武野田線を見る。
右下:東松戸駅にも線増の準備がなされている。標準軌・スラブ軌道はまさに「新幹線」の設備だ。


この後は東松戸で武蔵野線に乗り換えて常磐線方面に向かいます。

(つづく)
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