山手線で再び線路トラブル

カテゴリ:鉄道:建設・工事 | 公開日:2006年04月25日01:12
※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。

昨日、山手線の高田馬場付近で線路が最大5cm隆起し、復旧工事のため山手線・埼京線が長時間運休し、湘南新宿ラインが終日運休するなど大混乱となりました。原因は線路の下で行われていた道路の拡幅工事のミスでした。山手線では2月にも浜松町付近で工事のミスが原因で線路が沈下するトラブルがあり、管理体制の不備が指摘されています。

トラブルの元凶?HEP&JES工法



今回行われていた工事は2月にトラブルのあった浜松町付近の工事と同様「HEP&JES工法」が用いられていました。この工法は線路の両側を掘り下げ、片側から掘削装置をつけた鋼鉄製のエレメントをけん引して線路下を非開削で掘削できるシステムです。(簡単に言えば「くり抜く」ということ。)開削工法のように線路を大規模な鉄骨構造で仮受けしながら工事を行う必要もなく、線路下に引き込んだエレメントは内部にコンクリートを入れ、そのままトンネル躯体となるため、高速施工が可能であり、長時間線路閉鎖のできない首都圏の路線などで多く用いられています。(ちなみに私の地元の新港横戸町線建設工事でも使用されています。)




左:線路が陥没した場合のイメージ。土砂が流出して上部の線路が沈下する。(2月のケース)
右:コンクリートが溢れて線路が隆起した場合のイメージ。(今回のケース)

ただ、この工法の場合、掘削の状況が直接確認できないため、上部の線路が沈下しないよう高度な施工管理が必要になります。また、コンクリートを入れる際にも高い圧力をかけながら注入する(押し込む)ため、溢れないよう正確な管理が必要になります。件数としては少ないですが、2月や今回のトラブルのように線路に運転不能となるような大きなトラブルを起こしたケースもあり、掘削する地盤の状況をよく確認するなど慎重な対応が求められます。

このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサード リンク
テーマ:鉄道 ジャンル:趣味・実用
タグ:  鉄道  JR  山手線  工事  HEP&JES工法

最新記事

2020年を振り返って(2020/12/31)
中央線グリーン車連結に向けた12両化工事2020(4)西八王子~大月(2020/12/24)
中央線グリーン車連結に向けた12両化工事2020(3)青梅線西立川~青梅(2020/11/27)
中央線グリーン車連結に向けた12両化工事2020(2)三鷹~八王子(2020/11/25)
中央線グリーン車連結に向けた12両化工事2020(1)東京~吉祥寺(2020/11/20)
和歌山県和歌山市のマンホール(2020/11/19)
武蔵小杉駅横須賀線ホーム増設工事(2020年8月11日取材)(2020/11/14)
東武野田線高架化工事(2020年10月2日取材)(2020/11/07)
大分県別府市のマンホール(2020/10/31)
新しいパソコンを導入しました(2020/10/26)
月別アーカイブ

全記事タイトル一覧

お知らせ

ホームドア整備」のカテゴリを「鉄道:建設・工事」から「鉄道:その他」に移動しました。(2020,12,09)
レイアウトを調整しました。横幅が大きいモニターでコンテンツが極端に横に広がらないよう表示領域に上限を設けました。(2020,11,18)
【東急新玉川線書籍化プロジェクト】「東急新玉川線(上・下)」書店委託販売中です。詳しくは→こちら(2019,06,04)
当サイトは近日中にSSL化(暗号化通信対応)する予定です。準備のため、サイトの動作が不安定になる場合があります。ご了承ください。古い携帯電話では閲覧できなくなる場合がありますので、新しい環境への以降をお勧めいたします。(2020,01,15)
過去のお知らせ一覧
更新情報Twitter

おすすめ&スペシャル


YouTube再生リスト:渋谷駅再開発
「東急新玉川線」書籍化プロジェクト
「京葉線新東京トンネル」書籍化プロジェクト
「総武・東京トンネル」書籍化プロジェクト

おすすめ記事

@takuya870625 Twitter