京成高砂駅金町線ホーム高架化完成後(2010年8月10日取材)

カテゴリ:鉄道:建設・工事 | 公開日:2010年11月01日23:40
柴又駅で並ぶ金町線の3300形

2月に取材を行った東京都葛飾区の京成高砂駅の金町線ホーム高架化工事ですが、去る7月5日より高架ホームの使用が開始されました。8月10日にその高架ホームの状況を確認してまいりましたので解説したいと思います。

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京成高砂駅金町線ホーム高架化(2009~2010年取材まとめ)(2010年3月27日作成)

■事業の概要


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京成高砂駅は京成本線・京成金町線・北総線の3路線が分岐する拠点駅です。去る2010(平成22)年7月17日には北総線経由で成田空港へ向かう新路線「成田スカイアクセス線」が開通し、京成高砂駅を通過する列車本数が増加しました。京成高砂駅の東側には交通量の多い踏切が2箇所存在しており、成田スカイアクセス線開通に際しては踏切の遮断時間の増大を防止するため京成高砂駅折り返しが主体の金町線を新設する高架ホームへ移すこととなり、2006(平成18)年から本格的な工事が開始されました。そして、成田スカイアクセス線開業直前の2010年7月上旬に工事が完了したことから、7月2日の終電後から5日の始発前までのおよそ2日間かけて線路の切替工事が行われ(3・4日は金町線を臨時ダイヤで運行)、5日始発より高架ホームの使用が開始されました。

■高架化された金町線ホーム

高架の金町線ホーム5番線
高架の金町線ホーム5番線

高架化された金町線ホームは1面1線の単線で、地上ホーム(1~4番線)の続番で5番線となっています。ホームは地上ホームの東側の上空に斜めに新設されており、全体がゆるいカーブを描いています。放送に関しては地上ホーム(成田スカイアクセス線開業時に更新)と同一のものが使用されており、次の列車を案内するLED表示器も設置されていますが、行先が金町行きしか無いため時刻のみを表示する簡素なものとなっています。ホームの金町方はすぐに急カーブと急勾配で地上に降りる構造となっており、この区間の制限速度は35km/hと低く抑えられています。なお、この金町線ホームの保安装置は地上ホームと同じく切り替え当初からC-ATSが採用されており、終端部に対してはブレーキパターンを使用した防護が行われています。

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金町線の改札口を外側から見る。左には土産物店も新設された。 同じ改札口を内側から見る。改札口乗換えを強調するため自動改札機が黄緑色に着色されている。
左:金町線の改札口を外側から見る。左には土産物店も新設された。
右:同じ改札口を内側から見る。改札口乗換えを強調するため自動改札機が黄緑色に着色されている。

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高架化された金町線ホーム5番線は地上ホームの駅舎とは改札外通路を挟んで反対側にあるため、地上ホームとは一旦改札口を出ての乗換えとなります。このシステムは東京メトロなどでも導入されているもので、2箇所ある改札口を30分以内に通過すれば下車したものとはみなさず新たな運賃を徴収しないというものです。
なお、金町線は観光地である柴又へのアクセス路線という性質が強いことから改札口脇には土産物店が併設されています。

柴又駅を出て高砂駅へ向かう赤電リバイバルカラーの3300形。地上ホームへ通じる連絡線(左)と高架ホームへ通じる本線(右)を振り分けるポイント2組が確認できる。 高架化完成後の京成高砂~柴又間の配線
左:柴又駅を出て高砂駅へ向かう赤電リバイバルカラーの3300形。地上ホームへ通じる連絡線(左)と高架ホームへ通じる本線(右)を振り分けるポイント2組が確認できる。
右:高架化完成後の京成高砂~柴又間の配線

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高架ホームを出た単線の金町線はS字状にカーブしながら地上へ降りていきます。ここで東側にもう1本線路が寄り添ってきますが、これは地上ホーム時代の京成高砂方面行きの線路で、車両の交換のための連絡線として残されているものです。一方、地上ホーム時代の金町方面行きの線路は高架ホームへのアプローチ部分設置に伴い途中で分断されたため廃止されました。
柴又駅の直前にはこの連絡線へ接続する片渡りポイントが2組設置されており、複線の柴又駅構内から単線の京成高砂駅へ向かう列車の合流用として常時使用されています。

■高架化後の本線・金町線の運行

金町線は京成高砂駅の高架化完了に伴いダイヤ改正が行われ、日中の運行本数がこれまでの1時間当たり3本(20分間隔)から4本(15分間隔)に増発されました。これに伴い、1日の運行本数は平日が80往復から89往復、土曜休日が65本から75本へ大幅に増発されました。一方、金町線が折り返しに使用していた地上ホームの4番線は7月17日のダイヤ改正以降以降、成田スカイアクセス線へ向かう特急「スカイライナー」の通過や京成本線の列車が使用しています。
このことから、今回の金町線ホームの高架化は踏切遮断時間の増大防止だけでなく、ひっ迫していた線路容量を空ける目的があったと見ることもできるでしょう。

▼参考
7月5日(月)始発より京成高砂駅金町線専用ホーム使用開始(京成電鉄公式Web・PDF) このエントリーをはてなブックマークに追加
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