日暮里舎人ライナー

CanonPowerShotA700・(35mm)・オート(Tv1/320/F4.8 /感度オート)

話は戻りまして、6月8日(日)に乗りに行った日暮里舎人(とねり)ライナーです。

1枚目
舎人公園駅に進入する日暮里舎人ライナー300形

急速に発展する足立区の鉄道網

CanonPowerShotA700・(6mm)・オート(Tv1/125/F4 /感度オート)
日暮里駅ホーム

日暮里舎人ライナーは台東区の日暮里駅から足立区北端の見沼代(みぬまだい)親水公園を結ぶ新交通システムで、今年3月30日(日)に開業しました。従来、足立区北部と都心部の間には鉄道が無く、この地域のの公共交通機関は道路事情で運行時刻が左右されやすい路線バスに依存する状態が続いていました。日暮里舎人ライナーはその路線バスの主要なルートとなっていた尾久橋通りの上空に建設されており、ルートが重複・交差する路線バスはこの路線の開業に合わせて新設駅を経由する形へのルート変更、さらに一部では減便・廃止などが行われています。
足立区ではこの日暮里舎人ライナーの他、2005年につくばエクスプレス(区内の駅は六町・青井・北千住の3駅)が開通するなど近年急速に鉄道網が充実してきています。その効果は地価にも反映されており、一例として足立区舎人の2007年の地価上昇率は前年比30%を記録しています。

CanonPowerShotA700・(35mm)・オート(Tv1/400/F4.8 /感度オート)
高架の首都高速のさらに上に建設された扇大橋駅付近。ジェットコースターのようだ。

開業直後の「試乗」は日暮里~西日暮里の1駅だけという方も多かったようですが、私はそれでは路線の特徴を十分つかめないと考え、今回は舎人公園駅まで往復しました。日暮里駅を出るとまず90度左にカーブし、尾久橋通りの上空を進みます。このあたりは新橋駅から出ている「ゆりかもめ」と似た趣です。西日暮里駅を出ると、そこから先は終点の見沼代親水公園駅まで尾久橋通りに沿って北に一直線に進んでおり、途中駅は500m~1kmごとに設置されています。熊野前~足立小台~扇大橋間では隅田川、荒川と相次いで川を渡ります。荒川の河川敷には首都高速中央環状線の高架があり、日暮里舎人ライナーはそのさらに上に建設されたため、この前後は軌道が「への字」に盛り上がりまるでジェットコースターのような光景です。私が下車した舎人公園駅はその駅名の通り駅前に「舎人公園」という大きな公園が広がっています。日暮里舎人ライナーの車庫はこの公園の地下にあり、舎人公園駅は2面3線の構造となっています。

CanonPowerShotA700・(6mm)・オート(Tv1/400/F4 /感度オート)
舎人公園駅(左)と舎人公園(右)。この公園の地下に日暮里舎人ライナーの車庫がある。

“ゆりかもめ”のコピー?

CanonPowerShotA700・(6mm)・オート(Tv1/60/F2.8 /感度オート)
日暮里舎人ライナー300形の車内

日暮里舎人ライナーの300形車両はお台場を走る「ゆりかもめ」の7000系をベースとしています。7000系との違いは前面の貫通扉の位置(300形は右、7000系は左)、座席配置、座席下の空間の有無といった点です。座席配置に関しては当初は定員確保のためロングシート主体とする予定でしたが、試作車で検討したところ想定以上の人数が乗車できてしまうことが判明したため安全性の観点からクロスシート主体に変更されています。
この日暮里舎人ライナーは開業以来順調に乗客数が増えており、ラッシュ時の混雑が激しくなってきているため来る7月12日(土)に早くもダイヤ改正が行われることになりました。今後も足立区の公共交通の主役として活躍していくことでしょう。

▼脚注
※ゴムタイヤ駆動であるため、設計以上の人数が乗車するとタイヤが潰れて走行不能になる。


▼参考
日暮里・舎人ライナー | 東京都交通局
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