隅田川支流の橋 - 隅田川夜景《6》
※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。
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隅田川の支流
2ヶ月以上途絶えてしまった隅田川の夜景の記事ですが、新しいカメラも導入したということで再開しようと思います。(といっても今回の記事は以前のコンパクトデジカメで撮影した写真です・・・)今回は隅田川本流からちょっと外れて、隅田川と枝分かれしている支流の橋についてです。隅田川の支流は「1、神田川とその支流(神田川・日本橋川・亀島川)」「2、深川・城東・本所地区の運河跡(大横川・小名木川・北十間川など)」の2つに大別できます。この記事ではこのうち西側から枝分かれしている「神田川とその支流」の橋について採り上げます。しかも、3本ある各支流ともたくさん橋がかかっていていますので、この記事ではそのうち一番隅田川に近いもの1つずつを採り上げていくこととします。(なんと手抜きな!)
ちなみに、この「神田川」「日本橋川」「亀島川」の3本はいずれも大元は神田川1本であり、途中で分岐をして3本に分かれているものです。
図で表すと以下の通りです。

神田川・日本橋川・亀島川の分岐のイメージ(MSPaintで作成)
以下、隅田川下流側から眺めていきます。
亀島川の最下流に架かるのが南高橋(みなみたかはし)です。「南高橋」の名称の由来は簡単で、北側にある鍛冶橋通りの橋が「高橋」となっているからです。前出の図でさりげなく描いてしまいましたが、南高橋のすぐ脇には水門があり、隅田川と仕切ることができます。これは亀島川の堤防が低く(というよりも「無い」と言った方が正しい)、高潮時に海水が逆流することによる浸水被害を防止するためのようで、日本橋川との分岐点にも設置されています。
南高橋の橋梁は関東大震災による被災で架け替えられた両国橋のうち、被害の少なかった中央部分1径間を改造(短縮・補強)の上で流用しているものです。使用年数は1904年架橋の両国橋時代から数えるとなんと104年となり、都内で現在供用中の道路橋としては最古のもの、全国でも6番目に古いものとなります。明治時代のデザインを残す貴重な橋であり、中央区の有形文化財に指定されています。
南高橋の橋梁は関東大震災による被災で架け替えられた両国橋のうち、被害の少なかった中央部分1径間を改造(短縮・補強)の上で流用しているものです。使用年数は1904年架橋の両国橋時代から数えるとなんと104年となり、都内で現在供用中の道路橋としては最古のもの、全国でも6番目に古いものとなります。明治時代のデザインを残す貴重な橋であり、中央区の有形文化財に指定されています。
日本橋川の最下流にかかるのが豊海橋(とよみばし)です。永代橋の西詰(地下鉄茅場町駅側)の信号から細い道を入ったところにあります。最初の架橋は江戸時代の元禄11(1698)年で隅田川の書く橋梁と同様何度も架け替えながら維持されてきています。現在の橋は関東大震災の復興事業の一環として、昭和2(1927)年に造られたものです。橋梁の形式は考案者の名前から「フィレーンテール橋」といわれる箱形の太い骨組みを用いるもので、国内では数例しかないという珍しいものだそうです。太い骨組みを用いることで、シンプルながら力強さを感じさせる構造です。
神田川の最下流にかかるのが柳橋(やなぎばし)です。最初の架橋は豊海橋と同じく江戸時代の元禄11(1698年)、現在の橋は昭和4(1929)年にできたもので、橋梁の構造はその3年前に造られた永代橋をそのまま半分に縮小したような格好です。この界隈は江戸時代に花街(芸子屋が集まっている場所)として栄え、船宿がたくさん並んでおり、現在もその名残か屋形船がたくさん係留されています。
隅田川の対岸から眺めると奥には秋葉原のビル群が見えます。造られてから80年になろうとしている歴史的建築物と平成の高層ビル群が同居する東京らしい光景といえそうです。
隅田川の対岸から眺めると奥には秋葉原のビル群が見えます。造られてから80年になろうとしている歴史的建築物と平成の高層ビル群が同居する東京らしい光景といえそうです。
(撮影日:2007年11月4日・11月25日、つづく。)

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