東京駅~新橋駅(現地写真) - 総武・東京トンネル(18)
公開日:2008年08月07日10:00

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■有楽町トンネル:0km395m00~1km616m00(上り線L=1km221m00),1km607m00(下り線L=1km212m00)
▼参考
工事誌(東海道線):3・4・14~18・257・265~274・290・302~311ページ
●概説
→前回の記事を参照
●現地写真

京葉線東京駅地下1階
有楽町トンネルは「第1立坑」を出てすぐに京葉線東京駅と交差する。有楽町トンネルの2本のシールドはこの駅の地下3階部分を通っており、建設中は円形のシールドトンネルを露出させるという世界初の試みが行われた。ちなみに、当初この位置に建設される予定だった成田新幹線東京駅でも同じ工法が用いられることになっており、
▼参考
大成建設 | 実績紹介 - 京葉線東京地下駅
交友社「鉄道ファン」2008年8月号(通巻568号)110~117ページ「幻の成田新幹線をたどる」
京葉線工事誌 日本鉄道建設公団1991年3月(2009/10/25追記)


左:新有楽町ビル(画面中央の建物)と有楽町ビル(その奥)。道路の先が有楽町駅。 ※クリックで拡大
右:有楽町電気ビルとJR線高架橋。 ※クリックで拡大

「有楽町で逢いましょう」の歌で知られる有楽町そごうの跡にはビックカメラが入った
有楽町トンネルの上り線のシールドは新有楽町ビル・有楽町ビルの地下、有楽町電気ビルの敷地内にわずかながら侵入している。前者の2棟については普通のオフィスビルにしか見えないが、有楽町電気ビルの駅側は敷地境界ギリギリに建物が建っておらず、そこには地階への階段と空調の排気口が並んでいる。これは建物の形状もさることながら、地下を通っているトンネルに建物基礎が干渉するのを避けたためと見てよいだろう。

JR線レンガアーチの西に並行する道路
JR線高架橋の東側。トンネルは正面のビルの下から手前にかけて通っている。 ※クリックで拡大
有楽町駅を過ぎると上り線はJR線の高架橋の西側に並行する道路の下、下り線はJR線の高架橋の東側をそれぞれ通る。非開削のシールドトンネルで抜けているため地上からその存在は全くうかがうことができない。この付近はオフィス街であり、高架下にはそこで働く人々をターゲットにした定食屋や居酒屋が並ぶ典型的な繁華街となっている。周辺企業の性格が関連してか、地方の繁華街と違っていかがわしい雰囲気の店は有楽町寄りの2、3軒を除き存在しない。

高架下の宴
高架下の店は休日でも賑わっているところが多い。この店のように戦後すぐの屋台の雰囲気をそのまま残しているものもある。もし、将来この高架橋が何らかの理由で建替えられることになったとしてもこのような店は残しておいて欲しいと思う。

有楽町排水所はこの中?
しばらくすると銀座から日比谷へ向かう方向の道路と交差する。工事誌によればこの付近の高架下に「有楽町排水所」が存在するはずである。だが、高架下の自由に通れる通路をひととおりのぞいて見たものの、それらしき施設はまったく見つからなかった。直径3mの穴であればマンホールのように蓋をして隠してしまうことも可能であるから、恐らく店舗の一部と化してしまっているのだろう。
※記事末尾に有楽町排水所について続報があります。(2011年11月2日追記)

手前の2連が未補強、奥の3連が補強済み
さらに進むと上り線のトンネルがJR線高架橋と斜めに交差する区間になる。この区間では写真のようにレンガアーチの内側にくっきりと補強された形跡を見るとことができる。以前はこの区間のみの補強だったのだが、阪神・淡路大震災後の耐震基準見直しで補強がほかの区間にも波及しており区別がつかなくなってきている。

新橋駅前から見た静岡放送ビル(中央の茶色い建物)。新橋換気所は手前の道路下。
上り線のトンネルが高架橋と交差し終えると、「新橋換気所」(新橋駅)に入る。下り線のトンネルはこの直前で静岡放送・静岡新聞ビルをかすめていく。このビルは中央にエレベータシャフトとなる円筒があり、その周囲に部屋が取り付くという樹木のような特殊な形をしている。トンネル建設の際は静岡放送から国鉄へ「絶対に沈下を起こさないように」と直々に申し入れがあり、施工の際は細心の注意が払われたと言う。
<2011年11月2日追記>

有楽町排水所入口
このたび、読者の方より「有楽町排水所の入口を発見した」との情報を頂いたので早速現地の再調査を行った。有楽町排水所の入口があるのは山手線・京浜東北線のレンガアーチ高架橋側で、晴海通りから新橋方面に向かって3つ目のアーチのところである。入口はレンガアーチ高架橋や隣接する飲食店の雰囲気にあわせてレトロ調のデザインとなっており、周囲の雰囲気に完全に溶け込んでしまっている。これは完全に想定外のことで、何度も調査を行っても発見できないはずである。
完全に私の敗北である。
しかし、よくよく見ると扉には「東京配電技術センター有楽町排水所」と書かれたシールが貼られているほか、扉の脇に消防隊の通信用端子箱があったり、上を走る京浜東北線の線路脇のトラフから不自然なケーブルが伸びているなど明らかに鉄道の施設であるという特徴があるのを確認できる。ちなみに、内部は常に蛍光灯が点灯しているようで、今回は夕方ということもあって内部の光が漏れているのを確認できた。
総武トンネル・東京トンネルは建設から30年以上の年月が経過していることもあり、建設当初とは異なっている点も多々あると考えられる。今回情報を提供いただいたあかがね様には深く感謝するとともに、読者の皆様には引き続き新たな発見があった際、ぜひご一報をお寄せいただきたくお願い申し上げる。
▼情報提供者「あかがね様」のWebページ
あかがねエクスプレス
http://homepage2.nifty.com/akagane/
→別ページとなっている武蔵野線を勝手に楽しむページ(仮)では武蔵野線(貨物線の新鶴見(操)~府中本町間も含む)のトンネルや高架橋などの構造物について解説されています。
(つづく)
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