カテゴリ:公共施設
津田沼駅前“サンペデック”改め“モリシア”3月オープン
公開日:2008年02月17日12:32
※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。JR総武線津田沼駅周辺にはたくさんの商業施設が集まっています。このうち、ダイエーの撤退後長らく放置されていた「サンペデック」が来る3月リニューアルオープンするということでその準備の様子を見てきました。(書庫は「地元」になっていますが、地元といえるかはちょっと微妙な距離です・・・)
津田沼駅周辺の商業施設と“津田沼戦争”の歴史

JR津田沼駅・新京成新津田沼駅周辺の商業施設。
左上:イオン津田沼ショッピングセンターとイトーヨーカ堂。
右上:ユニクロ・有隣堂などが入る「ミーナ津田沼」。かつては丸井が入っていた。
左下:パルコ。
右下:ユザワヤ・代々木ゼミナール・丸善。
「サンペデック」について語る前にまずは津田沼駅と周辺の歴史を知っておかねばなりません。
JR総武線津田沼駅は習志野市・船橋市の中核をなす駅で、1日約10万3千人(2006年度)の利用があります。また、接続は悪いものの新京成新津田沼駅とも近接しており、両駅間での乗り換えも相当数あります。また、津田沼駅は車庫の位置との関係で当駅始発の電車が多く存在し、都心へのアクセスのよさとともに「東京まで座って通勤」というのが不動産業界の宣伝文句にもなっています。
こうした性格から、総武線の複々線化が一部完成した1970年代から駅周辺に次々と大型の商業施設がオープンしました。1970年代にできた店舗は以下の通りです。
JR総武線津田沼駅は習志野市・船橋市の中核をなす駅で、1日約10万3千人(2006年度)の利用があります。また、接続は悪いものの新京成新津田沼駅とも近接しており、両駅間での乗り換えも相当数あります。また、津田沼駅は車庫の位置との関係で当駅始発の電車が多く存在し、都心へのアクセスのよさとともに「東京まで座って通勤」というのが不動産業界の宣伝文句にもなっています。
こうした性格から、総武線の複々線化が一部完成した1970年代から駅周辺に次々と大型の商業施設がオープンしました。1970年代にできた店舗は以下の通りです。
●JR(当時は国鉄)津田沼駅前
パルコ(地下は西友)・・・津田沼駅と歩道橋で直結
ダイエー(2005年閉店)・高島屋(時期不明閉店)・・・「サンペデック」内。津田沼駅と歩道橋で直結
パルコ(地下は西友)・・・津田沼駅と歩道橋で直結
ダイエー(2005年閉店)・高島屋(時期不明閉店)・・・「サンペデック」内。津田沼駅と歩道橋で直結
●新京成新津田沼駅前
イトーヨーカドー・・・新津田沼駅と一体
丸井(2006年閉店)・・・新津田沼駅と通路で直結
長崎屋(時期不明閉店)・・・新津田沼駅そば(駅とはつながっていない)
イトーヨーカドー・・・新津田沼駅と一体
丸井(2006年閉店)・・・新津田沼駅と通路で直結
長崎屋(時期不明閉店)・・・新津田沼駅そば(駅とはつながっていない)
このように津田沼駅周辺は大手企業が多数軒を連ねるという郊外でも異例の状態となりました。当然のことながらオープン当初から各店舗間での競争は熾烈を極め、「津田沼戦争」と呼ばれたのは習志野・船橋・千葉の3市あたりにお住まいの方であればご承知の通りです。このうち、長崎屋と「サンペデック」内の高島屋は競争に勝てずに早々に撤退し、「津田沼戦争」は一旦終息(?)を迎えます。その後、2000年頃に「サンペデック」脇に手芸用品のユザワヤ・書店の丸善が一体となったビルがオープンし、2003年新津田沼駅の東側(ここは京成電鉄の津田沼第2工場があった場所)にイオン津田沼ショッピングセンター(ジャスコ)がオープンし、「津田沼戦争」が再び勃発するかに思われました。しかし、直後にかねてから経営の悪化していたダイエーが産業再生機構に支援を要請し(事実上経営破綻)、経営再建のため「サンペデック」内のダイエー津田沼店は閉店しました。よって津田沼駅前の大型スーパーは「イトーヨーカドー(セブンアンドアイホールディングス)」「ジャスコ(イオン)」の2店体制となり、新津田沼駅を挟んだ至近距離で両社の攻防が繰り広げられています。また、一昨年イトーヨーカ堂の隣にあった丸井が閉店し、跡地には衣料品大手のユニクロ・ライトオン、書店の有隣堂などが入り「ミーナ津田沼」として昨年再オープンしました。
津田沼駅南口の「サンペデック」は当初、ダイエー・高島屋をキーとしたショッピングセンターと現在もコンサートなどで多く利用されている習志野文化ホールが一体となった施設としてオープンしました。その後高島屋が撤退し、跡地はダイエー系列のディスカウントストア「エキゾチックタウン」が入りました。その後、「エキゾチックタウン」の部分もダイエーに統合されましたが、直後にイオン津田沼ショッピングセンターのオープンとダイエーの経営破綻がほぼ同時に起きたため、競争に耐えられないと判断したダイエーは2005年に津田沼から完全撤退してしまいました。ダイエーが大半を使用していた「サンペデック」はテナントの多くを失い、上階のレストラン街が細々と営業を続ける状態が現在まで続いています。
一方、開いたテナントの部分は野村不動産が取得し、専門店街(イメージとしては「ららぽーと」に近い?)へリニューアルして利用されることになり、「サンペデック」の名称も「モリシア(Morisia)」に変え、来る3月再オープンすることが決定しました。注目すべき点は地階の食料品店にイオンが入ることでしょう。これにより、イオンは新津田沼駅東側、津田沼駅西側と津田沼に2つ店舗を構えることになります。2月現在は内部の仕上げはほぼ終わり、看板などの取り付けが行われています。
経営側にとっては「競争相手が増える」ということでこれから気の抜けない日々が続くことになりますが、我々消費者側にとっては「選択肢が増える」ということでますます便利になるということになります。来月のオープンを楽しみに待ちたいと思います。
▼参考
【Morisia 津田沼】-ショッピングプラザ「モリシア津田沼」 南口徒歩2分
→公式Web。現時点では予告のみ。
野村不動産インベストメント・マネジメントの運用ファンドにて「津田沼サンペデック」を再生、大型商業施設「Morisia(モリシア)」誕生
→野村不動産ニュースリリース(PDF)
イオン
→現時点で「モリシア」の新店の情報は一切出ていない。
mina ミーナ津田沼
→丸井跡地に昨年オープン
津田沼PARCO
イトーヨーカドー 津田沼店
→その他2店の公式Web
津田沼 - Wikipedia
→津田沼の歴史など
【Morisia 津田沼】-ショッピングプラザ「モリシア津田沼」 南口徒歩2分
→公式Web。現時点では予告のみ。
野村不動産インベストメント・マネジメントの運用ファンドにて「津田沼サンペデック」を再生、大型商業施設「Morisia(モリシア)」誕生
→野村不動産ニュースリリース(PDF)
イオン
→現時点で「モリシア」の新店の情報は一切出ていない。
mina ミーナ津田沼
→丸井跡地に昨年オープン
津田沼PARCO
イトーヨーカドー 津田沼店
→その他2店の公式Web
津田沼 - Wikipedia
→津田沼の歴史など
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