永代橋・清洲橋 - 隅田川夜景《4》
※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。
中央大橋・相生橋の次は重文の橋が2つ続きます。1つめは永代橋です。
永代橋は元禄11(1698)年、5代将軍徳川綱吉の50歳を記念して架橋されました。場所は現在よりも120mほど上流(日本橋川を挟んだ反対側)だったようです。「永代橋」の名称は東詰の地名が「永代島」だったからという説と、「幕府が末永く続くように」と願ってつけたという説があります。江戸時代の橋は当然ながら木製で、文化4(1807)年には富岡八幡宮(永代橋から1kmほど東にある)に向かう群集の重みに耐え切れず落橋し、死者を出してしまいます。
明治30(1897)年には日本の道路橋で初の鉄橋で現在の場所に架け替えられますが、関東大震災で被災し、大正15(1926)年に現在の橋に架け替えられました。橋上を都電が走っていましたが、橋直下に建設された地下鉄東西線と交代する形で昭和47(1972)年廃止されました。
永代橋は元禄11(1698)年、5代将軍徳川綱吉の50歳を記念して架橋されました。場所は現在よりも120mほど上流(日本橋川を挟んだ反対側)だったようです。「永代橋」の名称は東詰の地名が「永代島」だったからという説と、「幕府が末永く続くように」と願ってつけたという説があります。江戸時代の橋は当然ながら木製で、文化4(1807)年には富岡八幡宮(永代橋から1kmほど東にある)に向かう群集の重みに耐え切れず落橋し、死者を出してしまいます。
明治30(1897)年には日本の道路橋で初の鉄橋で現在の場所に架け替えられますが、関東大震災で被災し、大正15(1926)年に現在の橋に架け替えられました。橋上を都電が走っていましたが、橋直下に建設された地下鉄東西線と交代する形で昭和47(1972)年廃止されました。
江戸時代の架橋時には埋め立てが進んでおらず、永代橋が隅田川で最下流にかかる橋でした。今のように高い建物もなく、見晴らしは非常に良かったようです。現在は下流側に佃島の大川端リバーシティ21の高層マンション群がそびえ、大正時代と平成時代の建築物が近接する時代を超えた競演が見られ、テレビの撮影などでも頻繁に利用されています。夜は22時まで写真のようにライトアップされます。
清洲橋は昭和3(1928)年に関東大震災の震災復興事業で建設されました。「清洲橋」の名称は建設当時の東詰の地名「深川区清住」、「日本橋区中洲町」から取ったものです。当時の最新技術を駆使した構造で、橋げたはワイヤではなくピンでつながれた鉄骨で支えられ、主塔も使用する鋼材を選んであまり太くならないよう工夫がされており、アーチ橋の永代橋とは対を成すデザインです。
今年4月には勝鬨橋・永代橋・清洲橋の3橋が国の重要文化財に指定されました。いずれも大正~昭和初期にかけて造られた橋で、歴史的・文化的に高い価値があるものです。
(撮影日:2007年10月28日・11月3日、つづく。)

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