勝鬨橋 - 隅田川夜景《2》

※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。




今は固定された跳ね橋


勝鬨橋(2枚の写真からパノラマ合成。1000*419px)

隅田川の下流から数えて最初にかかるのがこの勝鬨橋(かちどきばし)です。1940年に完成したこの橋は2つの下路アーチ橋と、その間に挟まる跳開橋(跳ね橋)から成っています。かつては橋上を都電が走っていたというのはこの勝鬨橋に限らず隅田川にかかる他の橋にも言えることです。



現在も残る跳ね橋部分の機械室と信号機。

かつての東京では物流の主役は水運が担っていました。たとえば神田川。現在地下につくばエクスプレスのホームがある秋葉原駅の東側にはかつて貨物駅があり、そこで運び出される、もしくは運び込まれる荷物は神田川から駅付近まで掘られた運河を通じて、臨海部との間で運搬されていました。このほかにも墨田区・台東区・江東区あたりで縦横に走る小河川は運河として使われていた名残といえます。これは隅田川を大型の船が行き来する可能性があることを意味し、勝鬨橋に跳ね橋を設ける理由となったわけです。



戦前に完成した橋らしく、梁には無数のリベットが打ち付けられている。

その後、物流の主役は水運からトラックなどの自動車に変わり、激増する交通量ともあいまって1970年を最後に勝鬨橋が開閉することはなくなりました。保守上の問題もあり現在は可動部分は固定され、動作電源も完全に絶たれています。この勝鬨橋をもう一度開閉できるようにしようとする動きもあるようですが、費用や交通量の問題から実現の目処は立っていません。築地市場脇にある橋に電力を供給していた変電所はそのまま勝鬨橋の歴史に関する資料館になっており、この資料館が主体となって橋梁内部の見学会も開かれているそうです。

勝鬨橋の歴史は東京の交通の歴史をそのまま投影していると言っても過言では無いかもしれません。

▼参考
(東京都)東京の観光丸ごとガイド - 東京再発見!生活を支える都市基盤施設探訪 - 勝鬨橋(リンク切れ)
(東京都建設局)かちどき橋の資料館
→橋梁内部の見学会について
@nifty:デイリーポータルZ:勝鬨橋の橋脚内部に入る
→▲の見学会の様子



左は聖路加ガーデン、右の高層ビル群は大川端リバーシティ21、その間に次に向かう中央大橋。

(撮影日:2007年11月3日。つづく。)
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テーマ:夜景 ジャンル:写真
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