中央線連続立体交差(5・終)武蔵境駅

※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。





武蔵境駅


武蔵境駅の配線。

工事着手前の武蔵境駅は島式ホーム1面+片面ホーム1面の合計2面3線でした。このうち1線は西武多摩川線が使用しており、JRと西武は同じ改札口を共用していました。西武多摩川線は西武のほかの路線とは接続が無いため、JRと線路がつながれており、車両の大規模検査・修繕の際は武蔵境~(中央線)~国立~(武蔵野線)~新秋津~(西武/JR連絡線)~所沢というルートで西武の自社工場へ甲種回送されていました。また、かつて駅の東京方から東京都水道局境浄水場への専用鉄道が延びていましたが、40年前にすでに廃線となり、跡地は公園になっています。(これについては別記事作成予定です。)



左上:中央線上り線ホーム(地上)
右上:中央線下り線ホーム(高架)
左下:下り線高架は武蔵小金井駅と同様未完成のため一部の橋脚が鉄骨で仮支えされている。
右下:高架下り線をさらに上で跨ぐ南北自由通路。

高架化工事の最大の目的は踏切の解消です。これを達成するには中央線だけでなく、同じ敷地に乗り入れている西武多摩川線も高架化しなければ意味がありません。現在は中央線下り線と西武多摩川線が高架化されています。西武多摩川線は暫定的に島式ホームの片面(4番線)のみを使用しており、JRとの連絡線も工事中のため一時休止しています。高架化を機に両社の駅の構造物が分離されたことから、改札口も分離され、駅のデザインも双方の会社で独自色が出ています。特に、西武多摩川線のホームの屋根は一部がステンドグラス状になっています。完成時には中央線は片面ホーム2面2線、西武多摩川線は島式ホーム1面2線になる予定です。
また、地上に中央線上り線が残っているため、駅の南北で行き来ができるよう高架の下り線のさらに上を越える形で仮設の自由通路が設置されています。(これが無いと駅の北側から西武多摩川線に乗れなくなるため。)仮設とはいうものの、エレベータ・エスカレータもきちんと完備しています。この通路は高架化完成時に撤去されます。



左:西武多摩川線ホームに停車中の101系。
右:西武ホームから是政方を眺める。中央ではJR(右)/西武(左)を結ぶ連絡線が建設中。

まとめ


三鷹電車区付近の高架線終了部分。

工事に向けた調査から25年、都市計画決定から13年という長い年月を経て、中央線の高架化は一気に進んでいます。今後は地上に残っている上り線が高架化が進められ、4年後には三鷹~立川間から完全に踏切がなくなる予定です。同じ幹線である常磐線・東北線・総武線などと比べると、明らかに時代遅れ感が否めなかった中央線の設備も、車両の近代化と合わせて現代に見合うようアップグレードされることになります。さらに地下新線の建設計画などもあり、今後の変化も注目したいところです。

(おわり)

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