中央線連続立体交差(2)武蔵小金井駅

※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。





武蔵小金井駅


武蔵小金井駅駅舎。

武蔵小金井駅は2面3線の構造でした。駅の高尾寄りには旧武蔵小金井電車区(豊田電車区との統合で現在は単なる留置線として扱われている)があり、1日を通してこの駅始発・終着の列車も多数設定されています。また、夜間は中央・総武線各駅停車の電車が数本この留置線に入庫します。夜間、中央・総武線各駅停車に立川行きや武蔵小金井行きの電車があるのはそのためです。
武蔵小金井駅の駅舎は開業以来80年間使われており、関東では山手線の原宿駅に次いで2番目に古いものとなっています。(国立駅が2番目に古い駅舎だったが解体された。)しかし、高架化後は高架下に駅設備が入るためこの駅舎はまもなく解体される運命にあります。なお、昨年から電車の戸締め前に流れるメロディーが「さくらさくら」になっています。これは武蔵小金井駅開業80周年記念と、駅の近くにある小金井公園の桜にちなんだものです。



上:現在の武蔵小金井駅の配線。
下(左):下り線(1・2番線ホーム)
下(右):上り線(3・4番線ホーム)

現在は下り線が高架化され、高架に1面2線、地上に2面2線の構造になっています。完成時には2面4線の構造になり、内側2線が副本線(待避線)となる予定です。また、高架化後も武蔵小金井電車区は地上に残るため、高尾寄りは高架線から地上に上り下りするための線路が1本設置され、上下の副本線に双方に接続する予定です。



左:下り線ホーム2番線の高尾寄り。手前のポイントは将来上り線につながるようだ。
右:駅の高尾寄りの踏切から高尾方面を見たところ。高架橋から地上に降りる構造がよく見える。



左:駅の東京よりにある「小金井街道踏切」。
右:歩道橋の残骸。

武蔵小金井駅の東京寄りには小金井街道踏切があります。2003年の線路切替時には仮線の位置の関係で上下線の線路が大きく離れ、その結果踏切の全長が2倍近くになったため渡りきれない人が続出し、大きな問題となりました。切替当初は踏切内の線路間に警備員のいる「避難場所」を設け、渡りきれなかった人を踏切が開くまで収容するという光景がニュースでも放送されました。その後は踏切のすぐ脇に仮設の歩道橋を設置し、歩行者に関しては一応の問題解決を見ました。現在は下り線が高架線に移動したことで遮断時間が大幅に減り、仮設の歩道橋も一部を残して撤去されています。



駅舎と地上ホームをつなぐ通路。この場所に上り線の高架橋ができる。

今後は現在の3番線ホームの場所に上り線の高架橋を建設する予定です。下り線の高架橋は副本線側の柱が足りない状態にあるため暫定的に棒を差し込んで横梁を支えている場所もあります。その棒には回転灯の付いた機器が付いており、地震でずれた際に警報が出るようになっているようです。



駅の高尾寄りにある歩道橋から駅全体を眺める。



4番線ホームでは小金井市の町の歴史についての写真が展示されています。

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