カテゴリ:公園・風景

お鷹の道・真姿の池湧水群

※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。


殿ヶ谷戸庭園を出て、国分寺駅から西国分寺駅方面に進みます。台地を下った住宅地の中に一つの湧水「お鷹の道・真姿の池湧水群」があります。

環境省名水百選


国分寺駅方面に続く「お鷹の道」。ところどころに流量観測のための機器がある。

真姿の池は西国分寺駅から南東に20分ほど歩いたところにあります。ちなみに、1月に訪問した姿見の池は中央線の線路を挟んで反対側にあります。多摩川の支流である野川の水源の1つにもなっています。

「真姿の池」の名は嘉祥元(848)年美女といわれた玉造小町が、患っていた難病の平癒祈願のため当地にあった武蔵国分寺(現在は一部の建物が残る)を訪れ、21日間参すると1人の童子が現れ、小町を池に案内しこの池で身を清めるように言って姿を消したため、小町がそれに従うとたちまち病が治癒したため、人々が「真姿の池」と呼ぶようになったという伝説が由来となっています。また、「お鷹の道」はこの付近が江戸時代に鷹場となっていたことから、湧水が流れ出した小川沿いをそう呼ぶようになったことが由来となっています。



真姿の池。

真姿の池は武蔵野台地の斜面(国分寺崖線)の下に位置し(「ハケ」と呼ばれる)、崖に露出している帯水層(武蔵野礫層)から水が湧き出すことで形成されています。周辺は都の緑地保全地区に指定されており、駅前の高層マンション群とは隔絶された豊かな自然が残されています。池の脇にも湧水口があり、水量は天候によってやや変動しますが、1年を通じて途絶えることなく水が湧き続けています。河床にほとんど植物が生えていないのがその証拠です。(湧出量平均1,000立方メートル/日。ただし、部分的に水が滞留していることから生での飲用には適さないので注意。)
湧水の状態や周辺の環境のよさから、環境省の名水百選にも指定され、国分寺市・周辺住民の手により維持管理がなされています。



池とは別の湧出口。ここで水を汲んで生活用水にする住民も多い。

▼参考
環境省 名水百選「お鷹の道・真姿の池湧水群」
国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所 多摩川の湧き水を訪ねて・・・(リンク切れ)
19.お鷹の道・真姿の池湧水群-1.湧水口(リンク切れ)
20.お鷹の道・真姿の池湧水群-2.真姿の池(リンク切れ)
21.お鷹の道・真姿の池湧水群-3.お鷹の道(リンク切れ)
名水百選・真姿の池湧水と武蔵国分寺の景観を守る会(名水と歴史景観を守る会)
→湧水上部のマンション建設に反対する住民による訴訟。建設予定地の一部を国分寺市の公有地化し、緩衝帯とすることなどで2005年1月31日和解。


次は真姿の池の上部にある都立武蔵国分寺公園を歩いてみました。

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