西武「南入曽車両基地電車夏まつり」(9/1)

※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。


9月1日(土)は西武鉄道のイベント、国分寺市内の公園などに行ってきました。順番に載せていこうと思います。まずは西武の車両基地公開イベントから。

テレビでも放映(?)


勢ぞろいした車両。

会場となったのは西武新宿線新所沢~入曽間にある「南入曽車両基地」です。本線のすぐ脇にあり、走行中の列車内からでもよく見えます。ここは車両の留置と日々の簡単なメンテナンスを行う程度の施設で、大規模な分解検査や修繕を行う武蔵丘車両検修場(池袋線東飯能~高麗間、毎年5月~6月に公開されている。)と比べるとややコンパクトな設備になっています。



E31電気機関車(左)とその台車(右)

展示車両の中には電気機関車E31形もありました。かつて西武鉄道では貨物列車が運行されており、そのけん引に当っていたのがこの電気機関車です。廃車部品を活用しており、使われている台車は80系「湘南電車」のものを流用しています。
この車両に関して、交友社の雑誌「鉄道ファン」の最新号に興味深い記述がありました。

全国の現役機関車をめぐって
民営鉄道の電気機関車・ディーゼル機関車はいま・・・・ -その3- 郷田恒雄

(略)
東横瀬発着のセメント輸送の取りやめにともない定期貨物列車の廃止(平成8年5月)が決まって以来、西武鉄道では機関士の育成を行っておらず、電車の運転資格とは別資格である電気機関車の操縦資格を保有する運転士が、数年後にはいなくなる事態が想定されている。
このため工事列車については「動力者操縦者」の資格を保有していなくとも運転可能な軌道モーターカーにけん引させることになり、すでに平成19年度に入ってからモーターカーが10両以上増備されている。
(略)
甲種輸送に対しては、まだ最終決定がなされていない事項もあり、本稿執筆時点(平成19年7月中旬)までに入手した情報をもとに、筆者の推察も含む点をお断りの上で筆を進めさせていただくと、「101系2連を改造種車とした牽引車を用意する」との方向で検討が目下進められており、この「牽引車」が落成次第、甲種輸送も電車けん引に切り替える方針となった模様である。
(略)

交友社「鉄道ファン」2007年10月号(通巻558号)99ページより引用(太字化は引用者による)


この分から判ることは、数年後に西武鉄道から電気機関車が消えるということです。背景には通常の社員の配置転換他に、かつて貨物列車運行を支えてきた「団塊の世代」の運転士の定年退職ということがあげられます。社員の世代交代が、そのまま車両の世代交代にも直結するという例ともいえるでしょう。




E31電気機関車の綱引き。TVでも放送されたようです。夢中なのは親の方(!?)

イベントは「運転台での記念撮影」「車両の綱引き」など全体的に見ると子ども向けのものが多くなっていました。このほか、車内掲出の路線図など鉄道グッズの販売も行われていました。



ピットの下から床下を見上げたところ。

点検用のピットにも入ることができました。車両の下にもぐって床下の機器をみあげるというのはなかなかできない体験です。



臨時列車。

新所沢駅から車両基地まで臨時列車が運行されました。入曽駅から車両基地まで歩いても20分ほどですが、途中の道路には歩道の無い部分もあるため、安全や利便性を考えてこのような措置がとられたものと思われます。


来年は武蔵丘車両検修場のイベントにも行ってみようと思います。


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