カテゴリ:公共施設

犬吠埼灯台

※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。


犬吠埼の突出した地形を利用して灯台が設置されています。現役の灯台ですが、内部が公開されています。

日本で最大高さのレンガ構造物


犬吠埼灯台全景。

犬吠埼灯台は建設当時の工部省がイギリスから招いた灯台技師ヘンリー・ブラントン設計・監督の下建設され、1874(明治7)年に完成・点灯しました。灯台は19万3千個の国産レンガが用いられ、130年以上たった現在も国内で最高高さのレンガ構造物としてその威容を誇っています。また、全国で6箇所しかない1等レンズ(灯台で使用する最大サイズのレンズ:直径2590mm、焦点距離920mm)を用いる灯台の1つでもあります。光源には当初石油ランプを使用していましたが、現在は400Wの電球を用い、110万カンデラの明るさがあります。(自動車のヘッドライトの約5倍の明るさ。)
灯台のほか、霧信号所(視界が悪いときに音で位置を知らせる。「霧笛」とも。)、後述するGPS(全地球測位システム)の無線局なども設置されており重要な船舶標識としての役割を担っています。

2010年9月12日追記
霧笛はGPSの普及や灯台の完全無人化にともない、2008年3月31日を持って廃止されました。


○入場料
大人150円 小学生20円
○交通
銚子電鉄犬吠駅から徒歩5分




階段入口の銘板。

当然ながら、灯台内部にエレベータは無く、上部のバルコニーに行くには狭いらせん階段を使うほかありません。このらせん階段は千葉県の九十九里海岸にちなみ、99段となっています。(実際はさらに10段ほど梯子状の階段を登る。)



バルコニーからの風景。(パノラマ合成・クリックで拡大)

気温が高かったためか、水平線がやや霞んでいます。(訪問した8月11日(土)は東京・大手町で最高気温36.4度を記録しています。)


DGPSのアンテナ。

灯台の脇に3方向からワイヤで支えられた鉄柱が立っています。これはディファレンシャルGPS(DGPS)と呼ばれるものの無線局です。カーナビや携帯電話などで用いられる通常のGPS(人工衛星からの電波で端末の位置を知ることができる)は誤差100mほどの精度ですが、DGPSは正確に位置がわかっている無線局からの位置を測ることで、これを誤差数十~数mの精度まで向上させるシステムです。また、送出している信号はデジタル信号で、気象情報やGPS本体の障害に関する情報も載せられるようになっています。(現地の看板による。)



支線に噛ませてある碍子(ガイシ)

このDGPSは半径200kmまで有効範囲を持つ出力で送信されています。(75W)アンテナを支えるワイヤには高出力の電気に耐えるような分厚い碍子をいくつも挟んであり、大地から電気的に絶縁しています。また、現地の看板には「支線には高電圧がかかっています。触ると大変危険です。」と書かれています。(大出力の無線アンテナは触ると感電や火傷をする可能性がある。)

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