京王線不発弾処理による部分運休(2008年5月18日)

CanonPowerShotA700・(6mm)・オート(1/25/F2.8/感度オート)

去る、2008年3月27日(木)に国領駅付近で見つかった不発弾の撤去作業が昨日5月18日(日)に行われました。この作業のため、京王線は午前9時頃から13時頃まで部分運休となりました。

1枚目
京王線新宿駅1番線に停車中の6000系「各停 つつじヶ丘」行き

京王線地下化工事の調査で発見

京王線の布田~調布間は現在地下化工事が行われていますが(この記事最下段「関連記事」も参照)、このトンネル建設に先立ち行われていた調査で国領駅の線路付近にある民有地内に不発弾があることが判明しました。太平洋戦争中にアメリカ軍の爆撃機B29が積んでいた1トン爆弾と見られています。
2008年3月27日(木)に発見された不発弾は、その日のうちに陸上自衛隊により爆発防止のための応急の防護措置が行われました。(この作業の際、安全のため京王線は一部運休した。)そして昨日5月18日(日)に信管の抜き取りと完全な撤去が行われることとなり、作業現場から半径5百メートル以内、8千世帯は朝8時から作業終了まで避難区域(立入禁止)に指定され、区域内を通る京王線もつつじヶ丘~調布間で部分運休となりました。部分運休中の運転体制は以下の通りです。

●京王線:新宿~つつじヶ丘・調布~京王八王子間で折り返し運転
●相模原線:調布~橋本間で折り返し運転
●高尾線:北野~高尾山口間で折り返し運転
※以上の区間は部分運休実施中は全列車各駅停車で運転。
※運休区間であるつつじヶ丘~調布間では周辺道路が通行止めや渋滞となるため他社線での振り替え輸送のみを行い、代行バスの運転は行われなかった。
●京王新線(都営地下鉄新宿線直通列車):急行も含め本八幡~笹塚間で折り返し運転

CanonPowerShotA700・(6mm)・オート(1/20/F2.8/感度オート)
京王新宿駅3番線に照明が切られたまま留置されていた8000系。

CanonPowerShotA700・(6mm)・オート(1/30/F2.8/感度オート)
「つつじヶ丘行き」の発車案内板。この写真を撮影した直後に運転が再開され、「京王八王子」など通常の表示に戻った。

私は都営新宿線の馬喰横山駅から京王線新宿駅に向かいました。都営新宿線内は通常ダイヤでしたが、京王線(京王新線)に入ってからは全列車が笹塚折り返しとなっており、普段は見られない「急行 笹塚」の行き先表示を見ることができました。混雑を嫌って外出を控えたのか、それとも乗客の大半が振り替え輸送に回ったためかは判りませんが、どの電車も普段よりかなり空き気味です。京王新宿駅では運転再開後できるだけ早く正常ダイヤに戻せるよう、3番線に8000系電車がドアを閉め、車内の電気を消した状態で留め置かれていました。京王線新宿駅についてから10分ほどで運転再開となり、つつじヶ丘行きの予定だった列車も本来の行き先に変更して運転されたようです。

陸上自衛隊による不発弾の撤去作業(信管の抜き取り・弾薬本体の搬出) は11頃から開始され、30分ほどで終了し、調布市長による「安全宣言」が出されました。現場の周りに積まれた土のうなどの撤去のため、京王線はここからさらに1時間半ほど後の運転再開となりました。すぐに正常運行に戻る予定でしたが、人身事故が発生し、ダイヤの乱れがしばらく続いたのはなんとも皮肉なことです。

▼関連記事
京王電鉄調布駅地下化 (2008年3月18日作成)

▼参考
調布市国領町の不発弾に係る対応について(1) - 調布市ホームページ
調布市国領町の不発弾に係る対応について(3) - 調布市ホームページ
国領町不発弾処理作業は終了しました - 調布市ホームページ
5月18日(日)不発弾処理に伴う京王線一部列車の運転休止について お知らせ|京王グループ
東京・調布で不発弾発見、京王線止まる - MSN産経ニュース
東京・調布の不発弾撤去終了、住民1万6千人が一時避難 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
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