スパムブログに気をつけろ!

カテゴリ:評論ネット論 | 公開日:2007年08月07日03:04
※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。


4ヶ月ぶりのブログの話題。今回は最近のスパムブログについて。長いので暇なときにでもお読みください(?)

巧妙化するスパムブログ
初期のブログにおいてスパムとして問題になったのが主としてアダルトサイトや海外からの大量コメント・トラックバックであった。これらは「大量のリンクが掲載されている」「卑猥なキーワードを含む」など弾くことが比較的容易であった。また、トラックバック先(この場合あなたのブログ)へのリンクを必須とすることで、このようなスパムトラックバックを防ぐことも可能となり、現在では完全消滅は叶わないまでも下火になりつつある。代わって増えているのが次に紹介するアフィリエイト目的のブログである。

常軌を逸したアフィリエイト
最近、ブログやWebページの広告を利用して、そのページ管理者が収入を得ることができる「アフィリエイト」が増えている。これはブログやWebページにその内容に関係するような広告バナーを載せ、閲覧者がそのバナーをクリックしたり、商品を購入した際にバナー掲載しているページの作者が報酬として金銭を得ることができるサービス。「手間をかけずにお金儲けができる」ということからGoogleAdsenseなどを主として急速に広まりつつある。これ自体はWebページの閲覧というごく自然な動作をうまく利用したもので、極めて効率の高いサービスである。
だが、利潤を追求するばかりに常識的な範囲を逸脱しているブログを多々見かけるようになってしまったのも事実である。以下にその例を挙げてみる。

1、過度なSEO(検索エンジン最適化)
SEO(検索エンジン最適化)とは検索エンジンに表示されやすくするために、最適なページの構成にしたり、キーワードをもぐりこませる手法で、アフィリエイトを行う場合はこの良し悪しが利益に直結する。最近ではこれをビジネスとして利用している企業も多い。
だが、これを追求しすぎた挙げ句、ページとは無関係なキーワードやリンクを大量に並べるという手法が個人のブログを含め一部で行われている。(これを「検索エンジンスパム」という。)酷い場合にはキーワードの「文字の大きさを1ピクセルにする」「文字の色を背景色と同じにする」「HTMLのMETAタグの中に押し込む」など閲覧者には見えない形にされている場合もある。また、リダイレクト(別のページへの自動転送)の乱用などもこのスパムに含まれる。一方、検索エンジン側も放置しているわけではなく、アルゴリズム(検索を行うプログラム)を日々改良してこのような不正に対抗している。

2、広告バナーの貼り過ぎ
こちらは広告バナーの量で利益を増やそうという手法である。こういったページはヘッダ・フッタ・サイドメニューの全てが広告バナーで埋め尽くされているページとなるが、これでは内容が無きに等しくなり、作成した当初は見る人がいても、次第に「このページは何も無い」と見切りをつけられて閲覧者が減るためあまり用いられない。

3、自動生成ブログ
これが最近主流で最も高等かつ悪質といえるやり方であろう。
今話題になっているキーワードで検索をかけるとよく「○○について」といったタイトルのブログがヒットするほか、このようなブログからトラックバックが飛んできたという方も多いだろう。そのブログを開いてみると広告バナーはあるものの、大抵は最低限文章として成り立っているほか、中にはトラックバック先(あなたのブログ)へのリンクが掲載されるなど一見すると「普通の」ブログに見える。

だが、それこそが最大の「迷惑」なのである。騙されてはいけない。

よく見て欲しい。このようなブログは文章が中途半端なところで切れていて、その先は別ページへのリンクになっていることがある。また、そうなっていなくてもよく読むと助詞・助動詞・句読点などの書き方が明らかにおかしいという部分が見受けられるはずだ。また、コメントをしてもレスポンスが無いということも多い。(ただし、普通のブログでもレスをつけないというケースは十分あり得るので、レスが無いからといって直ちにスパムブログと認めるのは避けるべき。)

このようなブログは検索結果やRSSフィードの要約文など他のページから内容をコピーして作成されたり(当然著作権侵害になり得る。)、キーワードを組み合わせて最低限文章として成立するようにしたものの2つに分けられる。またトラックバックに関しては関連するキーワードを含むブログを検索して、ヒットしたブログに手当たり次第トラックバックを飛ばすという手法が用いられる。ともに多くがプログラムで自動生成されたもので、人の手はほとんど介在していない。だから微妙に文章として変な部分が存在する。このようなページは最初に開設手続きだけすればあとは放置することができ、かつアフィリエイトの収入もどんどん入ってくるという作る側にとっては極めて都合のいいページであろう。

だが読む側にしてみれば、機械が書いた読む価値も無いブログによって時間を浪費させられるだけでなく、このようなブログからのトラックバック・コメントが酷くなれば自身のブログの管理に支障をきたしかねない。また、ブログ検索などのサービスがスパムブログという「ノイズ」によって事実上機能しなくなる恐れもある。さらに、正当な方法でアフィリエイトを行っている人たちに対し、「アフィリエイターはみな金儲けのために不正をする」というレッテルを貼ることになりかねない。
Seesaaなど一部のブログサービスではこのような自動生成のブログを規約で禁止するなどしているが、一般のブログと自動的に区別するのは容易でなく、現在も大量に自動生成のブログが作り続けられている状態である。(参考→Seesaaブログ、スパム対策強化と今後の対応に関するお知らせ(2006年3月10日)

今後のさらなる対策として考えられるのは、まずID作成時の審査の強化が考えられるがこれイコール利便性の低下を意味するため導入には慎重にならざるを得ない。別の対策としては自動生成と疑わしきブログ(毎日ぴったり同じ時間に投稿するなど)は自動的に利用停止にする、ユーザーの通報制度を強化するなどが考えられる。

ブログの広がりとともに、より巧妙化するスパムへの対策も重要となっている。
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