カテゴリ:鉄道:JRの車両

東海道新幹線@東京駅

※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。


7月1日(日)、東海道新幹線に新しい車両「N700系」がデビューしました。品川駅では出発式も行われ、多くの人の注目を浴びたとのことです。この日私も東京駅で東海道新幹線の撮影をしました。ちなみに、東京駅の新幹線ホームに来るのは高校の修学旅行以来3年ぶり、車両を撮るのは「さよなら100系出発式」以来4年ぶりです。

N700系ではなく・・・


左奥からE1系“Max”、E2系、300系、500系。

といっても撮ったのはN700系ではなく、N700系導入で東海道新幹線から駆逐される500系と一部が引退する300系です。そもそもN700系がどの列車に使われるのかさえ調べていませんでした。これからイヤでも見ることになる車両をわざわざ初日に撮りに行く必要は無いと感じたからです(ぉぃ 
(調べてみたところ、東京駅発でN700系が使われるのは6:00発のぞみ1号・11:50発のぞみ25号・21:20発のぞみ163号のみです。これは営業運転に使えるN700系が少ないためで、車両が増備される9月からは若干増える予定です。)

ロケット?飛行機?


500系。

500系はJR西日本が開発した車両で、最高速度300km/h運転を実現しました。これは営業開始当初はフランスTGVと並び、世界最高速でした。(現在はTGVが320km/hで世界最高速。)先頭部は空力特性を極限まで高めるため戦闘機のような鋭い円錐形となり、その長さは1両(25m)の約半分を占めます。デビュー当時のTVCMでは外国人が「Rocket? No! SHINKANSEN!!」と叫ぶシーンがあったかと記憶しています。その特異な姿から登場後10年経過した現在でも熱い人気を博しているのはご承知の通りです。

しかし、実際に乗ってみると室内まで円筒形の車体断面となっていて狭く感じます。(自分もデビュー当時に300km/h東京~岡山で乗っています。)これは日常的に新幹線を利用しているビジネス客からは不評なようです。また、座席数が他の系列と異なることから乗り入れ相手となるJR東海からもあまりいい評価をされなかったという見方もあります。こうした理由や300km/h走行が可能なN700系の導入により、500系は2年後を目処に東海道区間からは引退することとなっています。



500系のディティール
左上:先頭側面の「JR500 WESTJAPAN」ロゴ
右上:台車。
左下:T字型のパンタグラフ。縦フレームの側面には風切り音を防ぐ突起があります。フクロウの翼が参考。
右下:「直ジョイント」の高圧引通し線は500系が最初の導入です。

初代のぞみ号


入線する300系。長すぎて最後部まで収まりません。(25m×16両=400m)

300系は1992年の「のぞみ」運転開始にあわせて作られた車両です。最高速度270km/hを実現するべく車体の大幅な軽量化や新幹線初のVVVFインバータ制御による高出力モーターの採用がされています。登場から15年が経過し、新型車に追われる形で現在は「ひかり」「こだま」が中心の運用となっています。すでに試作車1編成が廃車となっており、N700系の導入によって製造が古い約1/3の車両が廃車となる予定です。また、残る車両は乗り心地を向上するため台車の改造が行われています。車体が加工のしづらいアルミ製であることから、中間車の運転台取り付けによる編成短縮が行われるかは微妙といえそうです。



パンタグラフ。

外観は登場以来大きな変化はありませんが、パンタグラフの載せ替えが行われています。パンタグラフは当初ひし形のものを使用していましたが、騒音低減のため700系と同じシングルアーム+防音壁の組み合わせに変更されています。

300系、500系とも平成生まれの車両です。これらの車両がわずか十数年で引退となることで改めて新幹線の車両の世代交代の早さを思い知らされます。500系に関していえば東京駅に出入りするのもあと2年。気がついたら無くなっていたということの無きようご注意を。


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