京成本線荒川橋梁・・・「もうすぐ架け替え」

※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。


堀切菖蒲園へ行った後、すぐ横の荒川の堤防沿いを歩いて京成本線の荒川橋梁を見てきました。天気がとてもよかったのでまたしても激しく日焼けしてしまいました・・・

成田空港へのアクセスルート


京成本線荒川橋梁。左は都道の堀切橋。

京成本線荒川橋梁は堀切菖蒲園~京成関屋間にある橋梁で、下は綾瀬川(中川の支流)と荒川放水路が流れています。この区間は昭和6(1931)年12月の京成本線青砥~日暮里間開業に合わせて建設されたもので、周辺の高架橋とともに開業時の構造物を現在もそのまま利用しています。時代は下り、京成のメインラインは都営浅草線・京急線とつながる押上線に移行しましたが、“スカイライナー”が走るなど現在でも東京都心と千葉を結ぶ重要な役割を担っていることに変わりはありません。



荒川橋梁を走る電車。かつては、京急や都営の車両が入ってきていた時期もありました。
左上:3300形 右上:AE100形“スカイライナー” 左下:3700形(表示機LED改造) 右下:3000形


架け替え


橋梁部分だけ堤防がくぼんでいる。

京成本線荒川橋梁は建設から70年以上経過し、老朽化が進んでいます。また、戦前~高度経済成長期にかけて周辺で多量の地下水汲み上げが行われた結果、大規模な地盤沈下が発生しており、この荒川橋梁も桁が最大3.4m沈んでいます。(現在は条例で地下水汲み上げが規制され、地盤沈下もほぼ停止しています。)このため大雨で川が増水した際、桁に水面がかかったり、船が衝突する事故が起きています。また、橋梁部分のみ堤防が周辺よりも低くなっており、水防上のウイークポイントともなっています。
今後、京成本線は成田新高速鉄道とともに成田空港への重要なアクセス路線となる予定であり、数年後を目処に架け替えが行われる予定となっています。架け替え後は線路が3.7mかさ上げされ、橋梁も現在より減らすことで川の面積を広げられます。また、橋梁の両側は現在の盛土から高架橋に改築され、街の分断を解消する計画です。

※なお、同様の問題が生じた京成押上線の荒川橋梁は平成11(1999)年に架け替えが行われ、堤防が低い状態も解消されました。

見晴らしのいいガータ橋が使われるのもあと少しの間ということになります。


おまけ


首都高速中央環状線と分岐する6号向島線(川をまたぐ高架)

両岸とも堤防上は道路になっています。この付近はドラマ“3年B組金八先生”のロケ地となったことでも有名です。



東武10000系

すぐそばには東武伊勢崎線の牛田駅があります。地下鉄半蔵門線と直通する都心へのメインルートです。

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