カテゴリ:公園・風景

石神井公園(2007年5月20日訪問)

※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。


 
春の花めぐりは続きます。今回は5月に訪問した東京都練馬区の石神井公園です。この数日前、NHKのニュースで石神井公園のカキツバタの花について放送していたのを見て行ってみた次第です。

武蔵野三大湧水池


西側から眺めた三宝寺池。

石神井公園は西側の三宝寺池、東側の石神井池などの大きな池を中心とした公園です。この池は三鷹市の井の頭池(井の頭恩賜公園)、杉並区の善福寺池(善福寺公園)とともに「武蔵野三大湧水池」といわれています。この3つの池は全てが海抜50メートル付近に位置しており、武蔵野台地の地下にある帯水層がこの高さで地上に現れた結果3つの池ができたというわけです。



三宝寺池のカキツバタ。日差しが強すぎてうまく写りませんでした。



石神井池のキショウブ。

三宝寺池の周囲はカキツバタやハスなどが、石神井池の周囲にはキショウブなどの水生植物がそれぞれ群生しています。また、その周囲は一面の森になっておりバードウォッチングには絶好の場所と言えます。(この日もカメラを構えた方がたくさんいらっしゃいました。)



石神井城址。

三宝寺池の南側には石神井城の堀の跡がわずかに残っています。石神井城は平安~鎌倉時代にかけて武蔵野の南部を支配していた豊嶋氏の居城と言われています。ただ、堀の跡は一見すると「ただの窪み」にしか見えない上、保護のためか柵で囲われており十分観察できないのが残念です。



左:三宝寺池の端にある水の放出口。
右:同じく三宝寺池の脇にある井戸(?)

かつては豊かな湧水があった石神井公園の池ですが、他の公園と同様周辺の都市化の進展により年々湧水量が減っており、現在は人工的に揚水した地下水を流している状態です。三宝寺池の西端にはこの水の放出口があります。また、三宝寺池脇の森の中には井の頭池と同じような井戸がありますが、こちらも水量を見る限り人工的に水を流しているものと思われます。
ただ、池のところどころで湧水によると思われるわずかな水面の波立ちや水の透明度が高い部分も見受けられましたので完全に湧水が途絶えたわけではないようです。(訪問前の数日間はやや雨多かったため、それが湧水量に影響している可能性もあります。気象庁データ:練馬区付近の雨量5月17日14ミリ、19日3ミリ。)



左:石神井池の東端にある流出口。
右:ここから先は暗渠。マンホール(3本立っている車止めの後ろ)からは下を流れる水の音が聞こえた。

池の水は石神井池の東側から流れ出します。ここから先はしばらく暗渠になった後、石神井川に合流しています。暗渠の上部は親水公園になっていますが、この日は肝心の水が流れておらず閑散としていました。(ちなみに、石神井川は「石神井」と名が付くものの、水源は小平市付近にあります。)



石神井池の周りではこの日「練馬こどもまつり」が行われていました。



スポンサード リンク
テーマ:東京23区 ジャンル:地域情報
月別アーカイブ

全記事タイトル一覧

お知らせ

RSSの配信を記事の冒頭のみに変更し、配信数を最新10件としました。(2023,03,27)
現在Twitterのサービス運営において混乱が続いており、未来へのレポートの関連アカウントについても今後の継続可否について精査しております。新たな情報が入り次第お知らせいたします。詳しくはこちらの記事をご覧ください。(2022,02,11)

過去のお知らせ一覧
更新情報Twitter

おすすめ&スペシャル



YouTube再生リスト:渋谷駅再開発


Reports for the future ~未来へのレポート~
Copyright (C) 2008-2023 Umemoto Takuya (takuya870625) some rights reserved. CreativeCommons-Attribution-Noncommercial-ShareAlike-2.1 Japan (About)
Powerd by FC2 Blog. Since:2008,05,17  レイアウト切替: パソコンスマートフォン
※当サイトは個人が運営しています。企業サイトではありません。
未来へのレポートNOW(取材速報Twitter)