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西武の黄色い電車・黄色くない電車
公開日:2007年05月10日15:30
※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。西武の電車のつづきです。引き続き新宿線の小平駅で撮影の後、所沢駅から池袋線に乗り途中の数駅で撮影をしました。
1992年の東京メトロ(当時は営団地下鉄)有楽町線との直通にあわせて造られた車両です。車体は「黄色い電車」のイメージを捨て、軽量ステンレス製(アルミ製もあり)となり、前面は直通している東京メトロ有楽町線の7000系に似た斜めの断面となっています。制御関係では新交通システムの山口線に続いてVVVFインバータを使用しています。(このインバータはノイズが大きく、装置直上に乗ると走行中でも電磁音が聞こえてきます。)
今後は東京メトロ副都心線にも直通する予定で、現在それに向けた改造が進んでいます。(詳細後記事)
9000系は廃車になった101系の機器を流用し、新たに製造した2000系(新)同等の車体を組み合わせた車両です。それ故消費電力が大きい抵抗制御でしたが、数年前からVVVFインバータへの載せ換えが進んでおり、今年度中に全8編成の改造が完了する予定です。全編成が池袋線で使用されています。
西武池袋線には「むさし」「ちちぶ」、新宿線には「小江戸」の名で料金制の特急列車が運転されています。ここで使用されているのが10000系「ニューレッドアロー」です。1970年代に造られた5000系「レッドアロー」の置き換え車両として1994年から導入され、現在7両×12編成の数となっています。入れ替わりに引退した5000系「レッドアロー」は機器をこの10000系に譲る一方、一部が富山県の富山地方鉄道に売却され、16010形として特急列車に使用されています。
古い101系の置き換えとして作られた車両です。日立製作所の“A-Train”工法を用いた車体で、FSW(摩擦攪拌)溶接(※)により車体表面の見栄えが向上しています。6000系の仕様を色濃く受け継ぐ車両ですが、IGBT素子のVVVFインバータや運転席のモニタなど進化が見られます。すでに計画されていた両数の製造が終了しており、今後は1つ前の記事でご紹介した30000系の製造に移ることになります。
※FSW(摩擦攪拌)溶接:つき合わせた部材の上から回転する円筒状の工具を押し当て、その摩擦熱で部材を溶かし、さらに工具の回転により熱で溶けた部材を練り混ぜ溶接する方法。歪みが少なく、きれいな平面の仕上がりになります。摩擦熱を用いるため、軟化温度の低い物質(アルミなど)を中心に使われます。
写真は全て2007年5月4日撮影。(掲載した順番は撮影した順番とは一致しておりません。)
(つづく)
(つづく)
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