惜別鹿島鉄道

※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。


18きっぷの旅の1つ目のメイン鹿島鉄道訪問です。以前、廃止直前の485系「ひたち」に乗りに行った際も茨城交通・関東鉄道とともに立ち寄っています。皆さんも既にご存知のことかと思いますが、鹿島鉄道は来る3月31日を持ってバス転換され廃線となります。この日も平日にもかかわらず多くの鉄道ファンで賑わっていました。

相次ぐ経営への打撃


石岡駅にある車両基地。

鹿島鉄道はJR常磐線の石岡から霞ヶ浦の沿岸を通り、太平洋に面した鉾田までを結ぶ路線です。桃浦駅のそばにある航空自衛隊百里基地への燃料輸送も行っていましたが、2003年を持って廃止されました。この鹿島鉄道は関東鉄道の赤字路線を分社化した路線であり、創業以来関東鉄道から資金面での支援を受けていました。しかしながらつくばエクスプレスの開業によって関東鉄道の経営が大きな打撃を受け、その支援が打ち切られることになり、2006年鹿島鉄道は廃線の手続きに入りました。沿線の中高生や自治体の存続運動もあったものの実を結ぶことは無く、今回の廃線という最悪の結果を迎えることになってしまったわけです。



石岡駅点描。JR線側の線路跡は貨車収受の名残。「貨車の上にあがらないで」の看板も。



キハ430形とその運転台。



霞ヶ浦・筑波山と一緒に。(桃浦-八木蒔間)

なお、同じ3月31日をもって宮城県のくりはら田園鉄道も廃線となります。
さらに全国を見回すと鹿島鉄道と同じ境遇に置かれた鉄道は少なくないのが現状です。急速に進む少子高齢化やクルマ社会の中で鉄道が街のシンボルである時代はもはや遠い過去のものとなったといってよいでしょう。これからは沿線住民や自治体が主体となって積極的に使うもしくは支援を行うという行動をとらない限り、同様の道を辿る鉄道は増える一方だと思います。これまで「あって当たり前」であった鉄道についてもう一度考え直してはいかがでしょうか?

▼参考

鹿島鉄道(リンク切れ)
鹿島鉄道を守る会

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