カテゴリ:公園・風景

鋸山(2008年8月19日訪問)



先々週のことですが、房総半島にある鋸山に行ってきました。

鋸山の概要



鋸山は千葉県富津市と安房郡鋸南町の境にそびえる標高329mの山です。鋸山の名が示すとおり山肌は鋭い岩が露出しており、その尖った山頂からは東京湾、対岸の三浦半島、富士山などを眺めることができます。鋸山ロープウェイ・鋸山登山自動車道(どちらも有料)が通っており、山頂までは簡単に登ることができます。また、山全体が日本寺(千葉県指定名称)の境内となっており、ここには日本一の大きさを誇る大仏、約1500体の石仏などがあります。

参道=登山道

今回は両親が一緒だったため、電車ではなく車(館山自動車道経由)での訪問でした。昨年館山自動車道は昨年7月に君津IC~富津中央ICの間が開通し、都心から高速道路のみを通って房総半島に行けるようになりました。これにより、千葉市街からここ鋸山までは正味1時間ほどで到達できるようになり、並行する内房線は利用者数が大幅に減少し、特急が減便されるなど大きな痛手を被っているのも事実です。


鋸山ロープウェー


鋸山の麓から山頂までは鋸山ロープウェイを利用します。京成電鉄の系列に属しており、ゴンドラの色も京成電鉄の電車と同じです。山麓駅でで乗車前にロープウェーの職員の方が写真を撮ってくださり、帰るときにはでき上がっているというシステムになっているのですが、1枚1000円という値段ではさすがに買う気にはなりませんでした。
また余談ですが、飲食物類も鋸山の中では10~20円高く設定されているため、あらかじめ近くのコンビニや高速道路のSAなどで調達しておくことをお勧めします。


鋸山ロープウェー料金

 片道往復
大人500円900円
大人(25名以上)450円810円
子ども250円450円
子ども(25名以上)230円410円


▼参考
鋸山ロープウェー(公式Web)


ロープウェイ山頂駅から浜金谷駅方向を見下ろす

山頂駅の屋上は展望台になっており、目の前に東京湾が広がっています。この場所は国土交通省の「関東の富士見百景」にも指定されており天気がよければ富士山まで見えるのですが、この日は天気が非常に不安定で(夜には竜巻注意情報が出た)、海から先は真っ白で何も見えないという状態でした。


日本寺境内入口

山頂から少し階段を下ると日本寺の境内入口となります。ここから先は数千段の階段が続く完全な登山道となります。ここでもまた拝観料を払う必要があります。

拝観料 大人600円 子ども400円

以下、境内の見どころをご紹介していきます。


百尺観音


1966(昭和41年)に6年の歳月を欠けて掘られたものです。(この付近一帯は「房州石(または金谷石)」という石の採石場となっていたためその跡を利用したもの。)百尺の名の通り高さが百尺(30.3m)あります。これを見るとどうしてもあの爆破されたアフガニスタンのバーミヤンの石仏を思い浮かべてしまいます。


地獄のぞき

百尺観音の上部にはこのように岩が突出しており、先端まで入ることができます。「地獄のぞき」のいう名称ですが、実際先端まで行ってみると下が見えないため浮いているという実感がなく、怖さは全く感じられませんでした。


千五百羅漢

日本寺曹洞第9世高雅愚伝弾師の発願により上総桜井(現在の木更津市)の名工であった大野甚五郎英令が、門弟27名とともに1779(安永8)年から11年間をかけて刻んだ1553体の石仏を安置したものです。登山道の脇の岩場のほぼ全てにあり、1つとして同じ顔は存在しないというものです。

ちなみに、中にはこのようなものも・・・


頭が取れてます・・・
もともとこの付近の岩は風化しやすい凝灰岩や砂岩でできているため、このように年月の経過とともに表面が磨耗して最終的に折れてしまうことがあるようです。


日本寺大仏

石仏を見つつ数千段の階段を下りると大仏に出ます。大きさは31.05mあり、奈良の東大寺、鎌倉の高徳院の大仏を抜いて日本一の大きさを誇ります。この大仏の原型ができたのは1783(天明3)年ですが、江戸時代末期に風化によって崩壊しそのまま放置されていました。現在見られるのは1969(昭和44)年に復元が行われたものです。


薬師本殿(2007(平成19)年10月竣工)

大仏周辺の施設は1939(昭和14)年に登山者の失火によって全て焼失しました。現在もその復元作業が続いており、最近になって竣工した建物も見受けられます。

ここからロープウェーの山頂駅まで戻るのに30分ほど階段を上り続けることになります。電車で来る場合はこのまま保田駅まで下ることも可能ですので、体力に自信のない方はそちらのコースを行かれたほうが良いと思います。
スポンサード リンク
テーマ:日帰りお出かけ ジャンル:旅行
タグ:
月別アーカイブ

全記事タイトル一覧

お知らせ

現在Twitterのサービス運営において混乱が続いており、未来へのレポートの関連アカウントについても今後の継続可否について精査しております。新たな情報が入り次第お知らせいたします。詳しくはこちらの記事をご覧ください。(2022,02,11)

過去のお知らせ一覧
更新情報Twitter

おすすめ&スペシャル



YouTube再生リスト:渋谷駅再開発


Reports for the future ~未来へのレポート~
Copyright (C) 2008-2023 Umemoto Takuya (takuya870625) some rights reserved. CreativeCommons-Attribution-Noncommercial-ShareAlike-2.1 Japan (About)
Powerd by FC2 Blog. Since:2008,05,17  レイアウト切替: パソコンスマートフォン
※当サイトは個人が運営しています。企業サイトではありません。
未来へのレポートNOW(取材速報Twitter)