東京駅中央線ホームの架線「相変わらず・・・」

※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。


この件について掲載するのはこれで3回目になります。

5月の記事で、東京駅中央線ホームの出発側の架線がとても酷いことになっているのをお伝えしました。
パンタグラフ大丈夫ですか・・・?(2006年5月30日)
この場所は事故時に駅構内に収容した車両の屋根に上って点検が出来るよう架線が電気的に区切られており(架線の途中に絶縁体が入っている)、局部的に磨耗しやすいためこのような激しいスパークが起きる、というものでした。

そして9月の記事で、架線が交換されてスパークが収まったということをお伝えしました。

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東京駅中央線ホームより(2006年9月12日)

架線の基本的な構造は5月の時点と大差なく、トロリ線(パンタグラフと接触する導線)を交換したことで、表面の荒れがなくなり、接触不良が解消されたものです。

で、本日見に行った結果がこちら


わずか3ヶ月しか経っていませんが、白い絶縁体(赤い矢印の先)の周囲に新たにゴチャゴチャと金属がたくさん付けられています。5月の記事の最後の写真と比べていただくと違いがよくお分かりいただけます。おそらくパンタグラフのすり板の接触圧力が、前後の導線から絶縁体にスムーズに移行するだろうということでつけたのかもしれません。「だったら絶縁体なんか入れないで一続きのの架線にすればいいではないか」とお考えになるかもしれませんが、そうしてしまうと前述の「屋上点検」ができなくなってしまうためここはどうしても区切る必要があります。

で、これだけ金属が一杯つけば当然架線自体も固く、かつ重くなるわけでして、パンタグラフに対する追随性も悪くなりますし、一度架線がゆれ始めるとしばらく上下に「グワングワン」と動き続けます。ということは電車がここを通過しますと…


はい。見事に鮮やかな火花が散っております~(爆)
昼間にもかかわらず架線柱が青白く照らされる有様です。ホームの端に立っていると火花が飛んできそうです。進入時よりも出発時のほうが派手にスパークしています。これは加速中は最大で1,000A近くの電気が流れているためです。1枚目の写真を見ると白い絶縁体の下の部分が黒くすすけているのがお分かりいただけると思います。

ここは相変わらず保守面で試行錯誤が続いているようです。通過本数も日本でトップを争う多さ(ラッシュ時は2分間隔で電車が往来)ですのである日突然切れたりしないか心配です。

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