ICカード乗車券“PASMO”詳細決定
公開日:2006年12月25日21:14
※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。写真:PASMOのリーダ・ライタが設置された私鉄の自動改札機。(京成江戸川駅、2006年6月10日撮影)
ちょうど1年前「そういうサービスが始まる」という形でお伝えしたICカード乗車券“PASMO(パスモ)”ですが、いよいよその導入の詳細が発表されました。以下株式会社パスモのプレスリリースを参考にまとめてみたいと思います。(関連リンクは一番下にまとめました。)
サービス概要
新しいICカード乗車券PASMOは2007年3月18日より使用できるようになります。これまで首都圏において私鉄・地下鉄では「パスネット」、路線バスでは「バス共通カード」と呼ばれていた磁気式カードを利用したストアードフェアシステム(SF)を統合かつさらに高次元化し、非接触のICカードを用いた乗車券システムを提供するものです。カード自体はJR東(Suica)・JR西(ICOCA)や関西私鉄(PitaPa)で導入されているSONY製のFeliCaをベースとしたもので、まずはJR東日本のSuicaと相互利用が行われる予定です。これにより、将来的に首都圏では鉄道各社および路線バスが1枚のカード乗車券で乗り降りできるようになります。ただし、機器の更新が間に合わないのか2007年3月時点では鉄道会社は26業者中3業者、バス会社は75業者中44業者(約半数)が未導入となります。(導入事業者・時期については最下段の株式会社パスモのプレスリリースをご覧ください。)
乗車券として使う
相互利用が可能となるJR東日本のSuicaとほぼ同様のサービスで、鉄道では改札を通る際に、バスでは乗車もしくは降車の際にそれぞれ改札機(バスでは料金箱・読み取り機)にタッチすることで自動的に運賃を差し引きます。PASMOでは現行のSuicaと同じく定期券カード・通常の乗車券カード(大人用のみ)の他、記名式カード(大人用・子ども用)登場します。この記名式カードは紛失時に残額を保障するもので、記名人しか使用できません。子ども用カードはJR西日本のICOCAなどで実績のあるもので、不正防止のため記名式のみとなります。(中学生になった時点で使用できなくなります。)さらに、記名式カードの場合は会員登録をするとインターネット経由で3か月分の使用履歴を参照することができます。また、PASMOでの記名式カード登場にあわせ、JR東日本のSuicaでも「MySuica」として記名式カードが登場する予定です。
また、Suicaと同様クレジットカードを利用したオートチャージサービスも開始します。これは駅の改札入場時に残額が2,000円以下の場合、クレジットカードから3,000円を自動的に引き落としてチャージするものです。これにあわせ、鉄道各社が運営するクレジットカードのサービスも開始するようです。
相互利用が可能となるJR東日本のSuicaとほぼ同様のサービスで、鉄道では改札を通る際に、バスでは乗車もしくは降車の際にそれぞれ改札機(バスでは料金箱・読み取り機)にタッチすることで自動的に運賃を差し引きます。PASMOでは現行のSuicaと同じく定期券カード・通常の乗車券カード(大人用のみ)の他、記名式カード(大人用・子ども用)登場します。この記名式カードは紛失時に残額を保障するもので、記名人しか使用できません。子ども用カードはJR西日本のICOCAなどで実績のあるもので、不正防止のため記名式のみとなります。(中学生になった時点で使用できなくなります。)さらに、記名式カードの場合は会員登録をするとインターネット経由で3か月分の使用履歴を参照することができます。また、PASMOでの記名式カード登場にあわせ、JR東日本のSuicaでも「MySuica」として記名式カードが登場する予定です。
また、Suicaと同様クレジットカードを利用したオートチャージサービスも開始します。これは駅の改札入場時に残額が2,000円以下の場合、クレジットカードから3,000円を自動的に引き落としてチャージするものです。これにあわせ、鉄道各社が運営するクレジットカードのサービスも開始するようです。
バス共通カードのプレミアは?
現在の「バス共通カード」には利用可能な金額が、カード自体の価格にいくらか上乗せされています。(例:3,000円のカードの場合3,360円分利用可能。)ではPASMOに移行した後、このサービスがどうなるのでしょうか?
答えは「ポイント制」でした。これは路線バス各社が独自の基準で「バスポイント」を定め、乗車時にこれをカードに与え、1,000ポイントが累積するごとに「特典バスチケット」としてチャージに還元され、次回のバス利用時に運賃として使用されます。(ただし運賃として使用できるのはこのサービスを行っているバスのみ。)還元率は以下の通り。
現在の「バス共通カード」には利用可能な金額が、カード自体の価格にいくらか上乗せされています。(例:3,000円のカードの場合3,360円分利用可能。)ではPASMOに移行した後、このサービスがどうなるのでしょうか?
答えは「ポイント制」でした。これは路線バス各社が独自の基準で「バスポイント」を定め、乗車時にこれをカードに与え、1,000ポイントが累積するごとに「特典バスチケット」としてチャージに還元され、次回のバス利用時に運賃として使用されます。(ただし運賃として使用できるのはこのサービスを行っているバスのみ。)還元率は以下の通り。
●累積が1,000~4,000ポイント:1,000ポイント累積毎に100円還元5,000ポイント以降は還元率がアップします。つまり「乗れば乗るほどおトク」というわけです。
◎累積が5,000ポイント:450円還元
○累積が6,000~1,0000ポイント:1,000ポイント累積毎に170円還元
駅ナカ・街ナカでも
こちらもSuicaと同様、リーダ・ライタを設置しているコンビニや飲食店などでチャージを用いて代金の支払いをすることができます。Suica・PASMOの区別は無く、どちらかのカードを持っていれば対応するどの店でも利用できます。
こちらもSuicaと同様、リーダ・ライタを設置しているコンビニや飲食店などでチャージを用いて代金の支払いをすることができます。Suica・PASMOの区別は無く、どちらかのカードを持っていれば対応するどの店でも利用できます。
その他
これらの収支管理は株式会社パスモが一括して行い、利用実績に応じて各社に配分する方式になります。
これらの収支管理は株式会社パスモが一括して行い、利用実績に応じて各社に配分する方式になります。
現行の磁気式カードは…
JR東日本ではSuicaの導入からしばらくして磁気式イオカードのサービスが終了しました。PASMOにおいても時期は未定ながら同様の取り扱いが行われる予定です。これにより、自動改札機などの可動部分の保守低減が期待されます。<サービス開始についてのプレスリリース(私鉄各社でも同じものを発表)>
株式会社パスモ 「PASMOは3月18日(日)サービスを開始します」(リンク切れ)
JR東日本 「2007年3月18日にSuicaとPASMOは相互利用サービスを開始します。」
株式会社パスモ 「PASMOは3月18日(日)サービスを開始します」(リンク切れ)
JR東日本 「2007年3月18日にSuicaとPASMOは相互利用サービスを開始します。」
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